蔵盗み 古道具屋 皆塵堂

著者 :
  • 講談社
3.88
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本棚登録 : 201
感想 : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062182379

作品紹介・あらすじ

妖怪と古道具屋、私も書こうと思ってました。先を越された!
                           ――香月日輪さん推奨!!

曰くものが集まる皆塵堂の新たな手伝いは盗人(ぬすっと)だった!?
「開かずの蔵」がついに開かれる?

大好評の「人情怪談騒動記」!

小間物問屋橘屋の手代だった益治郎は、濡れ衣を着せられ店を追い出された。3日後の夜、店の様子を見にいって若旦那に追いかけられた益治郎を、甚左という名うての盗人が助ける。甚左は益治郎に、意趣返しに自分が橘屋から金を盗むから、お宝ありと目をつけた古道具屋を調べるため、働くように頼む。その古道具屋とは、曰くものばかりが集められた皆塵堂だった……。

読者モニターが怖れ、笑い、唸った!

「ページをめくると、ふと空気が変わる。そんな怖さの詰まった本」(30代・女性)
「あちらこちらで幽霊が出るのに、温かくて優しくて微笑ましい」(30代・女性)
「最後につながっていく仕掛けが実に鮮やか」(40代・男性)
「魅力的なキャラクターもさることながら、ミステリとしても大満足」(30代・女性)

感想・レビュー・書評

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  • 皆塵堂シリーズ三作目。
    今回は無実の罪を着せられ店を追われた益次郎が、有名な盗人の依頼で皆塵堂で働き始めるところから始まる。
    川の中から幽霊の腕が出てきて引きずり込まれそうになったり、飲み屋の机の上に首吊りの幽霊が見えたり、殺人のあった家で幽霊がのたうち回っていたり…幽霊描写は相変わらずグロいが、全体的にコミカルなので楽しく読める。登場人物が皆クセがあって面白いのも、シリーズを読む上で好きになるポイントではある。
    心霊現象の要因が主人公に繋がってくる過程が見事だなぁと、なるほど!なるほど!の連続だった。

  • 2020.08.29. 読了

    皆塵堂には
    曰く付きのモノがたくさん持ち込まれるが、
    曰く付きのヒトも働きにやってくる。

    水底の腕
    おいらの机だ
    幽霊屋敷 出るか出ないか
    人形の囁き
    蔵の中

  • 小道具屋皆塵堂シリーズ、3作目。

    今作のメインキャラは、小間物問屋橘屋の手代で、濡れ衣を被せられて店を追い出された益治郎。

    安定的な面白さ。すっきりと伏線も回収され、読後感も良く、安心して読めます。今回、太一郎がある事情によりなかなか登場してくれませんが(泣)、1、2作目のキャラが引き続き登場してくれて、皆塵堂メンバーがどんどん増えてくるような予感。皆、まるっと大好きなので、ホクホクです。次作も楽しみだぁ。

  • 2冊目かと思ったら3冊目でした。
    それでもすっと読めたので、
    順番関係なく楽しめるお話ということもわかって
    よかった^^

    主人公がバトンタッチで
    この方もいい人だなあ。

    太一郎も出てくるんだ!ってなって嬉しかった。
    鮪助との関係も素晴らしいし^^
    ということは次でもでてくるんだねー!って
    次のも楽しみになりました。

  • 益次郎は、橘屋の働き者の手代だったが、ある日濡れ衣を着せられ首になった。

    偶然知り合った甚左という泥棒に、仕返しをしないかと声をかけられる。

    仕返しをするまでに、皆塵堂という古道具屋に住み込みで入ってもらえないかと頼まれる。
    店に続く蔵には金目のものがあるはずだ、というのだ。

    そこで、根が真面目な益次郎は一生懸命働く。
    初日に幽霊を見ることになっても。


    家主、清左衛門、店主、伊平次、小僧の峰吉、幽霊が見える太一、その親友、巳之助などみんなが益次郎がやってきた理由を探り、彼を導くのだった。

    今回もハッピーエンドが嬉しい。

    人は思いようで、プラスにもマイナスにも向かうのだ!

  • 小間物問屋、橘屋の手代だった益治郎は、
    おいおい跡を継いでも良いほどの
    真面目な働きぶりだったが、ある日
    濡れ衣を着せられ店を追い出された。
    何としても意趣返ししたいという気持ちが
    押さえられず、店の様子を見に行き
    若旦那に追いかけられたところを
    甚左という名うての盗人に助けられるが…
    小道具屋・皆塵堂シリーズ第三弾。
    「水底の腕」「おいらの机だ」
    「幽霊屋敷 出るか出ないか」
    「人形の囁き」「蔵の中」収録。

    怖さと人情ものの温かみが共存してて
    好きなんですよね…皆塵堂シリーズ。
    特に「怖さ」の部分がしっかり怖いのが良い…
    今回は「見える」人ではなく
    全てが繋がっていたので「見えた」というのが
    きれいに落ちていて面白かったです。

  • 古道具屋皆塵堂3
    水底の腕 おいらの机だ 幽霊屋敷出るか出ないか
    人形の囁き 蔵の中

    装画 トミイマサコ

     益次郎は大店の小間物問屋に長年勤め、手代となったが、濡れ衣をきせられ、店を追い出された。
     納得がいず、復讐を考え、店の周りをうろついているとき、若旦那に見つかり、追い回されていたところ、この店を狙っている、盗賊に助けられ、取引を持ち込まれる。
     いわく、小間物問屋は自分がごっそりお宝を盗み出すので、益次郎には、何かありそうな、皆塵堂の蔵の中を調べて欲しい、そのために皆塵堂に勤めてほしい、というのだ。
    こうして、益次郎は皆塵堂に住み込むことになったのだが…
     

  • 人材再生請負処…
    いや、再就職斡旋所、笑
    所長はもちろん鮪助だな

    なんやかんやで、みんないいひと

    だんだん登場人物増えそうな

  • シリーズ3作目。今回のメインは、濡れ衣を着せられ、店を追われた益次郎。店への恨みを募らせている時、盗人・甚左に、店に盗みに入ってやる代わりに、皆塵堂に潜入し、蔵の中身を探るように持ちかけられる。お決まりの、皆塵堂で出会う古道具にまつわる幽霊騒動あれこれ。まさか、それがあんな結末に導かれるとは…。そして大黒様の奇跡。幽霊話にもかかわらず、またまたラストでホロリとさせられました。「おいらの机だ」がお気に入り。

  • 古道具屋・皆塵堂シリーズ3作目。
    前作を読んでから随分あいだが空いてしまいましたが、読み始めたらおなじみの登場人物たちのペースにすっかり飲まれていました。

    今回の主人公は、何者かにはめられて奉公先の大店を追い出された益治郎。
    大店へ復讐しようとしていた矢先、盗人に声をかけられ、盗みの協力者として皆塵堂にもぐりこむことに。
    しかし、益治郎を待ち受けていたのは、毎日釣り道楽にはげむ店主に、超現実主義な小僧、不敵な風格漂う立派な猫、そして曰くつきの品々だったのです…。

    前2作の主人公たちや脇役たちも登場し、ますます賑やかになる皆塵堂。
    今回は人形ネタが不気味だったのですが、あいかわらず現実主義な峰吉くんのおかげで恐さが半減しました…さすがです。
    店主・伊平次のどこまでわかってやっているのか計り知れない、飄々としたふるまいが光る1冊でした。

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著者プロフィール

1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。2008年に『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く。『古道具屋 皆塵堂』シリーズ(本シリーズ)に続いて『溝猫長屋 祠之怪』シリーズも人気に。他の著書に『ばけたま長屋』『悪霊じいちゃん風雲録』などがある。

「2021年 『呪い禍 古道具屋 皆塵堂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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