- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062182867
作品紹介・あらすじ
東京・葛西のトランクルームから女性の腐乱死体が発見された。全裸で遺棄された遺体は損傷が激しく、人相はおろか死亡推定日時の予測すら難しい状態だった。捜査一課の岩楯警部補は、若手刑事の月縞を指名して捜査に乗り出した。検屍を終えてわかったことは、死因が手足を拘束されての撲殺であることと、殺害現場が他の場所であると思われることの2点だった。発見現場に蠅とウジが蝟集していたことから、捜査本部は法医昆虫学者の赤堀涼子の起用を決定する。赤堀はウジの繁殖状況などから即座に死亡推定日時を割り出し、また殺害状況までも推論する。さらに彼女の注意を引いたのは、「サギソウ」という珍しい植物の種が現場から発見されたことだった。「虫の知らせ」を頼りに、法医昆虫学者が事件の解明に動き出した。
感想・レビュー・書評
-
死体の損壊や損傷が激しく、通常の検屍では正確な情報収集ができないケースにおいて、死体についた虫を解析することで情報を割り出していく法医昆虫学。
昔気質の警察官から胡乱な目で見られながらも捜査に奔走する法医昆虫学者・赤堀涼子の活躍を描くサスペンスミステリー。
物語は主人公の涼子と相棒の岩楯祐也警部補の2人の視点で描かれる。
このシリーズ2作目は、本編5章とプロローグおよびエピローグからなる。
◇
蒼白い月光が射し込む古民家。男がひとり寝転んでいる。男のまわりには年齢のまちまちな4人の女が全裸で佇んでいる。男が話しかけてもいずれの女もひと言も発しない。ただ、じっと男を見つめるばかりである。
男は立ち上がり外に出てみた。夏の西風が湿った空気を運んでくる。風になぶられる夏草の向こうの沼の上に、蒼白い発行体が浮かんでいるのが見える。人魂だ。
ここには非現実が満ちている。
男がそう思いながら畦道を歩きふと小川の向こうに目をやると、そこには白装束を着た黒髪の女が背を向けて立っていた。男の気配を察したのか、ゆっくり振り向いた女は……。(「プロローグ」)
* * * * *
シリーズ2作目はなかなか凝ったプロローグで怪談じみた描写でした。夏にふさわしい。
でもこのシリーズで夏といえば、やはり蝿とウジ。ということで、第1章では期待どおり腐乱死体の司法解剖のシーンが出てきます。死体の中から零れ落ちるウジの大群の描写もあるので、赤堀涼子博士の出番がきたことが確認できてうれしい。
それでは、本作の相棒から紹介しましょう。
涼子の相棒として登場するのは、お馴染みの大吉くん。今回もいい味出してます。
そして、岩楯の相棒が月縞新。南葛西署勤務の 27 歳の巡査です。ヒョロリとした長身のイケメンだけれど、どこか反抗的で上司に唯唯諾諾と従うのを潔しとしない。警察組織の閉鎖性と縦社会を毛嫌いしていて、希望は小笠原諸島の駐在所勤務だと言う変わり者です。
ただ優秀かつ勤勉で、板橋区の放火殺人事件(『 147ヘルツの警鐘』)の調書を熟読しており、法医昆虫学の重要性を理解し、学者としての涼子をリスペクトしてもいます。
葛西のトランクルームで女性の全裸腐乱死体があると通報を受けて急行した月縞が見たものは、現場に大発生している蠅とウジでした。そのとき月縞がとった行動が、鑑識到着まで現場を封鎖し虫ごと保全することでした。そこを岩楯に気に入られ相棒に指名されることになったのです。
今回の捜査で岩楯に感化され、さらに涼子に毒気を抜かれた月縞は、機転の利いた見事な活躍を見せ、刑事として著しく成長します。
個人的にはこの月縞巡査が、シリーズにおける岩楯の相棒としてはイチオシです。なぜ再登場しなかったのか不思議に思います。事件後、尊敬する岩楯を追って本庁捜査一課を希望するとまで言っていたのになあ。( 南葛西署内で上司受けが悪かったのが影響したのかも。)
続いて、虫にいきましょう。
今回はクロナガアリという菜食のアリ。そして絶滅危惧種のハッチョウトンボでした。
例によって涼子が虫の声を聴き、福島県郊外の山里まで岩楯たちをいざなって殺害現場を発見。さらにサギソウの種子にも注目して推理を補完していく過程は読み応え抜群でした。
最後に、クライマックスとなる終章。
本作も絶体絶命のピンチに陥るのは涼子でした。ただ今回はひとひねり。
涼子が囚われた小屋に飛び込んできた岩楯に向けられる銃口。それを見た涼子が虫の助けを借りて岩楯を救います。その虫とは ⁉
詳しくは作品をお読みくださいね。
そして犯人たちが拘束されたあとのシーン。互いの無事を確認した岩楯と涼子が手を取り合って見つめ合います。珍しくいい雰囲気じゃないかと思ったら……。
これもぜひお楽しみに。
* * * * *
ああ、ついにシリーズを読み切ってしまいました。ロス感が半端ありません。
川瀬先生の「気長に待ってて」ということばを信じ、涼子博士や岩楯刑事に会える日を心待ちにしています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トランクルームから女性の腐乱死体が発見された
遺棄された遺体は損傷が激しく、人相はおろか死亡推定日時の予測すら難しい状態
で、発見現場に蠅とウジが群がり集まっている
となればあの人の出番でしょ!
法医昆虫学者の赤堀涼子
トレードマークは工場現場の黄色いヘルメット
体からはみ出るほどの大荷物を背負い、自転車に乗れば尋常でないスピードで爆走する姿はもはや女性ではない…
だが、物証が少ない中、「虫の知らせ」を頼りに事件を解決していく彼女の洞察力と能力は半端ない!
このシリーズは病みつきになりますね
ちなみにみなさんウジの正しい数え方って知ってます?
何匹ぐらいって数えても答えれるわけないから、「お茶碗なん杯ぶんぐらい」って数えるそうですよw
お茶碗一杯で三千匹前後だそうです!
食事のとき想像してしまったらごめんなさ〜いw-
2023/08/02
-
2023/08/02
-
2023/08/02
-
-
法医昆虫学捜査官の第二弾です♪
前作は蛆団子…蛆大活躍でした。
さて今作は〜視界を埋め尽くすハエ、アリの巣…
そして幻のトンボ‼︎
前作とは新人刑事が変わってました。
毎回変わるのかな〜(u_u)
赤堀准教授は今回も黄色いヘルメットに虫取り網、モンペに地下足袋で大活躍です♪
あっ!ラストは巨大ムカデ・カメルーンオオヤスデ
に救われた岩楯でした〜面白かった\(//∇//)
-
顔面?!
さすがにそれはないわ(@_@)
なんかよくわかんない虫が口の中に入ったことはある…顔面?!
さすがにそれはないわ(@_@)
なんかよくわかんない虫が口の中に入ったことはある…2023/05/02 -
え!第2弾!!
今147ヘルツの~読んでるとこです´▽`)ノ
まだまだ序盤だけど、みんなキャラが良くて
おもしろっ!って思いながら読んでる〜...え!第2弾!!
今147ヘルツの~読んでるとこです´▽`)ノ
まだまだ序盤だけど、みんなキャラが良くて
おもしろっ!って思いながら読んでる〜(*'▽'*)
こちらもメモっとかないと2023/05/03 -
2023/05/03
-
-
漸く読めました、シリーズ2作目。
表紙ええなあ…とまた装丁マニア心を擽られた今作、
主人公の岩盾刑事と昆虫学博士の赤堀との胸きゅんラブが今後どうなるかと期待していたのですが、今回は控えめでした。
少し残念でしたがラストにそれを払拭してくれるシーンが待っていたので、これよこれ!ときめき要素の少ない私にもっときゅんをくれよ!!と更に次回作に期待が高まりました。
ですが代わりに今回は人形のような美少女の瑞希と球体関節人形の作家である藪木が、失いかけているときめきを私にくれるのです。
なんという可愛い2人!お前ら付き合っちゃえよ!!とクラスメイトの気分で2人を応援していたのですが、実は1番きゅんとしたのは藪木と、都会から来た藪木を受け入れているおばあちゃんの関係性でした。
年の差を超えすぎたラブストーリー…ではなく、親子のような絆が出来ている2人が可愛くて、特におばあちゃんの実の息子はアメリカでエリートとして成功しているものの全く顔も見に来ないと聞けばそれはもうホロッとくるのです。
東京から来たのにおばあちゃんが語る迷信を信じて光る虫を怪奇現象だと思い込み、怯えておばあちゃんと手を繋ぐ所なんかもう!胸きゅんチャージが満タンでした。
そして怪奇現象に捕虫網を振り回して突っ込んで行く赤堀はやはり可愛い!
まるで恋愛小説の話をしているようですが、今回の殺人事件は中々ヘビーでした。
前の時よりも謎も多く、後半になって徐々に殺人の動機が明るみになるにつれて悲しくなってくる。
この世界にグレイヴディッガー様がいれば真っ先に殺害対象になりそうな被害者…(高野和明さん著、グレイヴディッガーおすすめです。)
流石にこれは被害者に微塵も同情出来ません。
しかし殺人は殺人。今回も赤堀が虫の知識を使って犯人逮捕に大いに貢献してくれます。ウジボールが登場しなくて少し淋しい思いをしている私がいる…。
主に活躍するのはトンボですが、トンボもまた悲しい被害者となっているシーンがあり、このシリーズのお陰で虫に愛着が湧いていたので「ニンゲン、ユルサナイ」ともののけ姫のようになってしまいましたが赤堀のお陰で救われた命も多かったので安心。
岩盾刑事の相棒は前回から引き継ぐのかと思いきや、ニューカマー月楯さん。
感情が死んでいるのかと思いきや情に熱く正義感の溢れる素敵な人で、次はどんな相棒が来るんだろうと新たな楽しみも増えました。
しかし足元でウジ祭り開催されたら私も月楯と同じように焦るかも。あれは怖い…笑。
そして何より今回は、フォロワー様が仰っていて気になっていたカメルーンオオヤスデが早くも登場。
一度検索して絶対王者の風格に絶句したのですが再度検索してみるとどこか可愛く思える不思議。(苦手な方は中々なお姿をされているので検索は要注意です)
読む前に、虫に攻撃をさせる話かと思っていたのですがあながち間違いではなかった。ありがとう、カメルーン。
今回も虫の知識も増えるし多方面なきゅんを味わえるし最後はハラハラするし楽しい読書体験でした!
やはり書食するならこれですね。(『禍』を読まれていない方には意味不明な言葉ですが、小説を食べるとその世界に入り込めるという特殊能力です。能力と引き換えに、もれなく書店の御手洗で髪を振り乱して買ったばかりの本を食べている所を他人に見られる、という羞恥プレイが待っています)
次巻も楽しみです。
次はブクログで感想を書き始めて記念すべき100冊目になります。
今候補作を並べてますがどれも相応しいもので、迷っています。-
ゆーき本さんおはようございます♪
予想を越えた風格ですよね笑
この巻本当に良かった!最初は人形じゃなくて人だと思ってたので、今回はいきなり凄...ゆーき本さんおはようございます♪
予想を越えた風格ですよね笑
この巻本当に良かった!最初は人形じゃなくて人だと思ってたので、今回はいきなり凄い、と思ったら違いましたね。
2つまで絞りましたけどまだ悩んでます笑2023/12/15 -
きっとクリスマスにはサンタさんからカメルーンオオヤスデ(飼育セット付き)が枕元に届くことでしょう( ̄ー ̄)ニヤリきっとクリスマスにはサンタさんからカメルーンオオヤスデ(飼育セット付き)が枕元に届くことでしょう( ̄ー ̄)ニヤリ2023/12/15
-
枕元には…ちょっと…!!笑
カサカサカサカサ言ってるのにビクッ!!って目が覚めて開けたら…笑
嬉しいけど…いやちょっと…笑
玄関の前にして、...枕元には…ちょっと…!!笑
カサカサカサカサ言ってるのにビクッ!!って目が覚めて開けたら…笑
嬉しいけど…いやちょっと…笑
玄関の前にして、サンタさん笑2023/12/16
-
-
面白かったー!
1作目より断然よかった。
都会のトランクルームから見つかった身元不明の死体
閉鎖的な村に都会から衝動的に越してきた俊介。
とある理由で東京から枯杉村に父親と戻ってきた瑞希。雨乞いの生贄にされた女の幽霊が出るという『氷雪花伝説』。なんだか怪しい(すぎる)村の人々。
今回は赤堀ちゃん大活躍
「シンクロニシティ」=「虫の知らせ」
赤堀ちゃんが サギソウとヤゴから 都会で起きた事件を枯杉村へと導いていく。
(死体の身元がわかったら 簡単に犯人もわかっちゃったんじゃ……。ま、そんなことはどうでもいいか)
ウジをお茶碗何杯分かで換算する気持ち悪さも
さすが赤堀ちゃん!
虫を追いかけてるだけなのに いつの間にか
犯人と対峙して殺されそうになるところも赤堀ちゃん!
今回 岩館の相棒となるのは「だるいな…」が口癖のイケメンひょろ長、月縞巡査(27)。いいね。
前回は、赤堀ちゃんに心を許した引きこもり少年(名前忘れた)があっけなく死んでしまったから、
今回の俊介と瑞希もハラハラしてしまった。
-
2023/05/27
-
ゆーき本さん。
コメントとフォローありがとうございます。
コメントへの返信が分からなくて。
2作目はこちらですね。早速本棚に追加します。
こ...ゆーき本さん。
コメントとフォローありがとうございます。
コメントへの返信が分からなくて。
2作目はこちらですね。早速本棚に追加します。
これからどうぞよろしくお願いします。2023/10/24 -
2023/10/24
-
-
法医昆虫学捜査官シリーズ2作目。今回も赤堀先生が楽しませてくれました。事件の展開もドキドキだけど、若手刑事が成長していく姿もよかったです。
-
法医昆虫学捜査官シリーズ2作目。
法医昆虫学とは――
死体に湧く虫の成長と生態系の組まれ方から、死後経過や犯罪環境までも割り出していくという希有な学問。(帯より)
レンタルトランクルームから女性の腐乱死体が発見される。人相はおろか死亡推定日時の予測すら難しい状態で、わかったことは、拘束されての撲殺であることと、殺害現場が他の場所と思われることだけ。
捜査本部に協力を要請された法医昆虫学者の赤堀涼子は虫の状況などから死亡推定日時・殺害状況を推論。そして彼女の注意をさらに引いたのは、野生では珍しいサギソウの種が現場から発見されたことだった。
えーとまあ、想像通りの類の虫が出てきます。大量に。
虫がニガテなかたはご注意を。
とかいってるわたしが虫関係まっったくダメなので、ニガテなかたでも案外読めるかもしれません。いや責任は持てませんが。
海外ドラマのCSIシリーズやBONESがヘイキならだいじょうぶ、かと。やはり責任は持てませんが。
1作目のほうが冒頭からなにかとキツかったので、今作は覚悟していたよりは大丈夫(あくまで1作目比)だったけれど、まあそれでも冒頭からわんさか。
死体の状態ももちろんひどい。
ネガキャンかというようなレビューですが、虫嫌いが1作目で懲りずに2作目を読んでいることからお察しいただけるようにおもしろいです。
日本ではまだ珍しい法医昆虫学の観点からの捜査は知らないことばかりで興味深いし、なにより、法医昆虫学者として捜査に協力する赤堀涼子のキャラが個性的で楽しい!
小柄で実年齢より若く見え、捕虫網を持ったその姿はまるで夏休みの小学生。
その一見かわいらしい見た目からは想像もつかないような虫との付き合い方。自分の名前まで誤変換(垢彫とか)してもヘイキな大雑把な性格。
一緒に捜査・行動する刑事たちのキャラもいい。
1作目からの岩楯刑事と、彼の新しい相棒月縞。
岩楯はあいかわらず強面で皮肉気なのに、頼りがいがある雰囲気。
月縞は、覇気のなさと急にやる気が起こる若者らしい二面性を持つ。経験の無さからの未熟な考えや捜査ミスがあるものの、岩楯についているうちに変わっていく。
エピローグではすっかり別人のように素直なやる気の持ち主に。
岩楯サン、意外に人を育てるのが上手いのか?
(そんな人がなぜ家庭生活はうまくいかんのか・・・)
ぽんぽんとした会話が、事件の陰惨さを軽くして読みやすくしてくれる。
軽すぎとみる向きもありそうだけれど、この会話のノリ、わたしは好きです。
1作目のほうが、次々と繰り出される虫がもたらす謎や新事実からのスピード感はあるけれど、犯人がとってつけたようでドタバタしたラストが気になっていた。
今作はそういうことがないぶん、ミステリとしても物語としても出来は一作目より、いいと思う。
ただ2作目にして特殊な虫の例が出たので、マンネリにならないようなネタにするのが難しいのかもしれない。法医昆虫学自体は目新しいけれど、死体につく虫は変わらないだろうし。
次作、さらに注目して待ちたい。 -
2作目も面白かった。
今回はトンボ。トンボに性モザイクがあるなんて知らなかったし、虫屋と呼ばれる昆虫業界のことも初めて知った。
赤堀先生の自己中虫屋の脅し方、先生が出てくると場面が明るくなる。赤堀先生グッジョブ( ¯꒳¯ )b✧
赤堀先生の性格、好きだなぁー。
それにしても『カメルーンオオヤスデ』絶対に会いたくない!
虫嫌いは治らないけど次回作も楽しみになってきた。
-
検索しない方が良いですよ〜
よく考えると、検索してなかったので、今、検索して後悔しました〜(T . T)検索しない方が良いですよ〜
よく考えると、検索してなかったので、今、検索して後悔しました〜(T . T)2023/11/07 -
2023/11/07
-
おはようございます(*^^*)
絶対検索しません(笑)
名前からして『検索禁止』の匂いがプンプンしてきます。おはようございます(*^^*)
絶対検索しません(笑)
名前からして『検索禁止』の匂いがプンプンしてきます。2023/11/07
-
-
シリーズ第二弾。
ユーモラスなシーンが増え、
何度か吹き出した。
それから、あらっ?
相棒が別の人に代わってる。
今回はイケメン設定だけど、
性格はいろいろと問題を抱えている。
被害者が恨まれて殺された理由が
どんなふうに明らかになっていくのか、
その過程が無理なく描かれていて
違和感を感じずに読むことができた。
そして怒涛の犯人確保シーン。
映像が目に浮かぶようなリアルな気持ち悪さでした。
今回登場する昆虫は
気持ち悪いものばかりではなく、
中でもハッチョウトンボの描写はとても興味深かった。
人魂の正体にも納得。 -
おもしろかった!
死体に湧く(!)虫で死後経過や犯罪場所まで割り出す法医昆虫学。
法医昆虫学もおもしろいが、登場人物が皆いい。
赤堀、岩盾や月縞の捜査チームだけでなく、枯杉村の藪木、タエや瑞稀の造形もいい。赤堀の後輩の大吉も良かった。
プロローグで監禁の話かと身構えたが、そうじゃなくて良かった。