ママ、ごはんまだ?

著者 :
  • 講談社
3.07
  • (1)
  • (2)
  • (9)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 57
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062182898

作品紹介・あらすじ

母は不器用な人だった。母の人生に派手な物語はありませんでした。でも、母は料理によって彼女の深い愛情を娘たちに伝えようとしていたのでしょう。偶然見つかったレシピにとっておきの家族愛と想い出がつまっていた。若くしてこの世を去った母が料理に込めた優しさとは。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大根餅を作るのは大変
    有名駅弁三つ
    自強号、蒋介石の演説から
    お粥のコツ、お米を洗いザルにあけて30分以上放置
    沸騰したお湯の中に入れる
    イラストがくるねこ大和
    48歳で亡くなった母親のレシピブックを核にしたエッセイ集
    母親に料理を教えた87歳の、劉太太との面会
    開胃菜=前菜、シジミの醤油漬け
    瓜仔肉
    乾燥ナマコ、戻すのに1週間
    愛玉、植物の種から作る、種と水との黄金比
    141ページ、レシピが変。他ページのレシピ後半が紛れ込んでいる

  • レシピやエピソードを読んでいると、この料理が食べたくなる。大根餅を作るのにこんなに手間暇がかかるのか知らなかった。今度からもっと注意深く感謝して美味しくいただけます。私も大根餅が作りたくなったけど、千切りとすりおろしにして、干しエビなどの乾物を戻して炒めて米粉を入れて蒸かして焼くなんてそんな面倒な事やっていたらお腹すいちゃうかも…。

    この話も私の箱子のように、一青妙さんの半生をつづったものだった。こういう時にこういうご飯を作ってくれたなど。
    日台を行ったり来たり何かと大変だったのだろうけど、楽しそうでもあるし、二つの文化を経験している妙さんを少し羨ましくもあった。

  • お母様が何気なくだされていた 料理に愛情がこもってるんですね 母と娘の葛藤は よくある親子物語ですが 旦那様や 娘さんたちと 越えられない壁を感じつつ なんとか 料理でつながろうとしていた お母様の献身に 思わずほろりとしてしまいます

  • 914.6

  • 父は台湾人で母は日本人、舞台女優・歯科医師・ナレーターという様々な顔を持ち、歌手一青窈の姉でもある一青 妙さんの書かれたお母様が作られる料理にまつわるエッセイ。本筋に絡めて語られる、ご両親の馴れ初めから始まる一家のなかなかドラマティックな人生模様も興味深かった。

    日本人のお母様が結婚後台湾に渡り、習う様々な台湾料理の魅力的なこと!日本に帰国後、現地スタイルのお弁当を持って行き、級友達に驚かれるお弁当がやたらと美味しそうでそそられた。

    私も去年母を亡くしたのだが、普段ふと母のことを思い出すのは母の作る料理、お菓子、味などなど食にまつわる事ばかり。自分自身も母として出来るだけ美味しい料理を娘たちに継承していけるように日々頑張らないとな!と改めて考えさせられた一冊だった。

  • 台湾人の父と結婚して台湾と日本で暮らした、日本人の母のことについての思い出話と、母が作るご飯のこと。父の話とレシピは少々。
    読んでいて、この人の文章は私には合わない、途中でやめようかと思いつつ、くるねこ大和さんのイラストを楽しみに読み終えました。

    不思議なちゅるんとした愛玉についての話はそそられました(p.146-)。一度食べて美味しかったので、また食べたいと思っているからでしょうね。愛玉の種、日本でも手に入れることは出来るかしら。
    あと、ネムネム星人の話は激しく同意。私も、自分はネムネム星人だと思います。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

台湾人の父と日本人の母のもとに生まれ、11歳まで台湾で育った。現在、作家、女優、歯科医師として幅広く活躍している。台湾に関する著作多数。2015年より台南市親善大使を務め、日台文化交流に努めている。

「2022年 『「はやく」と「ゆっくり」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

一青妙の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×