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- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062183000
感想・レビュー・書評
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『蜩の記』に続いて葉室麟を続けて読んだ。『蜩』よりも主人公が良く動く。悩みも深い。そして何よりも主人公の覚悟の方向がまるで違う。でも生き方に1本、筋がきちんと通っている。面白い。時代物やハードボイルドは主人公の持っている生き方に対する筋の通し方が命だ。久しぶりにハードボイルド的な物語も読みたくなってきた・・・
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友を陥れてまで、己は出世を望んだのか――。若き執政がゆく道は、栄達か、修羅か。
職務において冷徹非情、若くして執政の座に昇った桐谷主水。かつて派閥抗争で親友を裏切り、いまの地位を得たと囁かれている。三十半ばにして娶った妻・由布は、己の手で介錯した親友の娘だった。あるとき、由布の弟・喬之助が仇討ちに現れる。友の死は己が咎か――主水の足元はにわかに崩れ、夫婦の安寧も破られていく。すべての糸口は、十年前、主水と親友を別った、ある〈事件〉にあった。
武士であるが故の理不尽さを超えることができるのか。。。。
作者得意の物語で、中盤からはもうとまらない。。。。 -
不義不忠の悪臣、氷柱の主水。どれほど人に謗られ、孤立しようが、自らの生きる道を歩もうとしている。
誰が正しいかではなく、何が正しいのかが大切だと考えさせられた。また、自らの生きる道を真っ直ぐ歩く姿がかっこいい。責任、俺も背負えるように頑張る!