Naoshima Insight Guide 直島を知る50のキーワード (Insight Guide 3)

  • 講談社
4.10
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本棚登録 : 55
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062183246

作品紹介・あらすじ

伝統を伝える直島トラディション、伝承となった直島テイルズ、海で文化を生んだ直島シーファリング、現代の理念となる直島フィロソフィー、今につながる直島モダニティ、アートと建築の直島デザイン、そして宝探しのような魅力の直島ナレッジ。この7つの章からつながる全50のさまざまなキーワードで、直島の魅力に迫る新しいガイドブック。

感想・レビュー・書評

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  • 確認先:府中市立中央図書館(KO24)

    アートの島としていまや有名になった香川県直島。直島を語る本はいくつもあるが、本書はそうした書籍たちとは一線を画いている。確かに、一見すると「Insight Guide」であるが故に、ただ値段が高いだけ(お値段3千円弱)の解説本だろうと高を括る人もいるかもしれないが、実際には単純な観光ガイドでも、これまた単純なアート解説本でもないのが本書の魅力である。

    観光ガイドが島の魅力を伝え、アート解説本が各作品の背景情報や情景に調和する作品の(語弊を承知の上で記すならば)「自画自賛」に終始する中で、本書はあくまでも直島単体の過去から連なる倫理や歴史に則し、その系譜の上で展開されてきた結果だけを記しているといえるだろう。であるからこそ、隣島の「豊島問題」などどちらかと言えば暗部に等しい部分にもしっかり目を向けて、そしてそこから生じる感性を作品展示に生かすというストーリーラインは、執筆したライターの面目躍如というべきだろう。

    瀬戸内国際芸術祭の時期のみならず、気軽に旅人の足を直島に誘わせるその魅力を余すところなく記し切った良著。旅の後にも写真集として使える一冊である。

  • 福武總一郎氏の、現代アートに対する考え方。
    「世界的に有名な作品は、歴史的意味付けや解釈、評価がすでにされ尽くしているが、現代アートの場合は必ずしも評価が定まっておらず、所見では何を表現しているのかわかりづらい。結果として、見る側が作品を理解しようと主体的に関わることで、意識や行動を変化させていく契機となり、「よく生きる」ことにもつながっていくのである。」(本文より引用)

    直島などの瀬戸の島々を芸術の舞台にする構想は、20年越しの実現だったという。のれんプロジェクトや家プロジェクトなど、島の人々や彼らの生活をまきこんでのアートは、氏の言う「主体的に関わる」ことそのもので、だからこそ瀬戸の自然と現代アートの融合という斬新な世界が成り立ったのだろう。

    また、直島の人々が昔から大切にしてきた美意識についても触れられており、そのルーツや、心意気に胸を打たれた崇徳天皇の逸話なども興味深い。改めて、土地には固有の守るべきものがあり、それを支える歴史の流れがあることを感じた。私はこれまでに3回直島に足を運んだが、この本はもう一度私を直島へと誘ってくれる。島の人々と、話してみたい気がした。

  • Amazon、¥2101.

  • 直島だけでなく豊島、犬島も掲載していて、当然だけど瀬戸内国際芸術祭を意識した内容。お土産やカフェの紹介もあるから行く方は事前に読んでおくとより楽しめるかもしれません。

    お土産、カフェは以前行った時と比較するとだいぶ充実しているように感じた。訪れる人の1〜2割が国外かららしいし、観光産業として成熟しつつあるのかもしれない。冬は辛そうだけど。

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