島はぼくらと

著者 :
制作 : 五十嵐 大介 
  • 講談社
4.02
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本棚登録 : 3768
レビュー : 591
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062183659

感想・レビュー・書評

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  • 瀬戸内海に浮かぶ小さな島で暮らす4人の高校生たちの物語。

    島で生まれた人、本土からI(アイ)ターンでやってきた人、島を出て行く人。

    島と言っても決して閉ざされた世界ではないが、狭い社会特有の濃厚な人間関係が今でも息づいている場所。

    そこで生きている人々の、一見穏やかに見える人々の心の中にあるのはそれぞれの『覚悟』なんだろうな、というのが読み終えた後の感想です。

    とにかく静かで穏やかな作品。この作者独特の空気感ですね。

  • 瀬戸内の小さな島
    Iターンと言うらしいけれど
    移住してくる人が多い
    生活の面倒も仕事の面倒も見てくれるお節介な島
    村長さんが雇った地域活性デザイナー
    人と人が繋がるには、たくさんの時間をかけて話を聴く必要がある
    それが行政の仕事なのかもしれない

  • 瀬戸内海の冴島から本土の高校にフェリーで通う男女二人ずつ4人の高校生の青春もの。4つのパートそれぞれのエピソードが全部爽やか。揉め事やら、しょうがない人間性やらも描かれてるんだけど、直前の「死神の浮力」であまりにどんよりしたせいか、全体的に読んでいて心地よかった。

  • 辻村さんの作品はいつも構えて読んでしまうことが多いのですが、今回は構えることなく、心を落ち着けて読むことができる作品でした。
    まだまだ子供だなと思ったり、17歳ってもう大人なんだなと思ったり。微妙な年頃の雰囲気がすごくよく出てました。
    島の嫌な部分を見てしまっても、それでも島を愛する4人。そう思わせてくれる故郷はきっと素敵な所なんだろうな。
    こんな子供たちがいる島の未来はきっと明るいはず。
    今回登場したのはあの人。”スロウハイツの神様”をまた読みたくなりました。
    コミュニティーデザイナーという職業にも興味がわいた。

    【母と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。
    美人で気が強く、どこか醒めた網元の一人娘、衣花。
    父のロハスに巻き込まれ、東京から連れてこられた源樹。
    熱心な演劇部員なのに、思うように練習に出られない新。

    島に高校がないため、4人はフェリーで本土に通う。
    「幻の脚本」の謎、未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、
    島を背負う大人たちの覚悟、そして、自らの淡い恋心。
    故郷を巣立つ前に知った大切なこと――すべてが詰まった傑作書き下ろし長編】

  • 人と人との繋がりにホッコリ♪
    辻村さんの本は、やっぱり面白い!!
    色んなタイプの本で楽しませてくれる、作家さんやなぁと改めて思いました('-'*)

  • 小さな島で暮らす4人の高校生の物語、地域密着型青春小説。
    小さな島であるが故にある習わしやしがらみの中生きる高校生たち。
    それを意識してはいるが表に出すこともはばかれる。
    そして将来を見据えるうえで別れが前提としてある生活。

    見事に盛り込んでつながっていると感じた。
    出身が山に囲まれた地方の自分にはかなり共感できる部分や経験に似ている部分があると思いながら読めた。
    故郷愛を感じさせ、次世代を見据え考えさせられる作品だと思った。

    大好きな五十嵐大介さんの装画でそれもよかった。

  • 瀬戸内海のとある島で暮らす高校生、朱里・衣花・新・源樹。
    島の小・中学校を卒業後、毎日フェリーで本土にある高校に通う。

    島には元から住む人、Iターンでやって来る人など様々。
    行政が整っていてシングルマザーも多く移り住む。逆に本土へ出て行く人も。
    島民同士の細かな日常生活が映し出される。

    やがて朱里たちも高校卒業後は、島から通えない範囲の大学へ進学。唯一、衣花だけは網元の家の者として島から出る選択肢はない。
    自分は島から出ることを許されない、みんなが出て行くのはわかっていると、一人大人びて頭では理解していても、気持ちが追いつかない衣花が最後に思いを爆発させるシーンは思わず涙。
    ラストの朱里を迎え入れるやりとりがいい。

    ほんのり4人の恋模様が描かれているのがとても爽やか。
    あとは最初に出てきた「幻の脚本」の正体が最後の章で判明したのには驚いた。そこがつながるとは…よく考えるなぁ。

    過去に読んだ辻村作品のキャラが出てきたのがプチ驚き。

    島の子どもは早ければ高校から本土で下宿先に移り住む。ということから母親が「一緒にいられるのは15年だけ」と覚悟を決め、思いを全て母子手帳に記して、島を出るわが子に渡すというエピソードもグッと来た。

  • 2018.10.21読了
    ☆3

    図書館で借りて読んだ。
    離島で暮らす高校生のさわやかな小説。
    読みやすかったが、でもなぜか話に入りこめなかった。

  • 瀬戸内の離島に住む高校生4人が主人公の青春小説.2014年本屋大賞でも上位に来てたので手に取ってみたが,もう一つ入っていけなかった.様々なストーリーが詰まっているが,どれも不完全燃焼.自分自身の年齢のせいかな?

  • 離島にまつわる、いろんな人の話。別の本に出てきた人が出てきた。

著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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