駅物語

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 968
レビュー : 150
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062183819

作品紹介・あらすじ

「大事なことを三つ言っとく。緊急時は非常停止ボタン。間に合わなければ走れ。線路に落ちたら退避スペースに入れ」 酔っ払う乗客、鉄道マニアの同期、全自動化を目論む副駅長に、圧倒的な個性をもつ先輩たち。毎日100万人以上が乗降する東京駅に配属された若菜は、定時発車の奇跡を目の当たりにし、鉄道員の職務に圧倒される。臨場感あふれる筆致で駅を支える人と行き交う人を描ききった、書き下ろしエンターテインメント!

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の東京駅が素敵。そんな東京駅で働くさまざまな人達。
    新入社員の若菜。彼女を中心に、鉄オタの同期や、元ヤンで怖い先輩、入社日から仲良く接してくれる先輩。
    みんないろんな事情を抱え奔走してる。

    東京駅は毎日100万人以上もの人たちが利用し、それぞれの人生を送る為の生活の1つになっている。
    毎日無事に過ごせるように、駅員さんは定刻通りに電車を走らせないといけない。
    その為に苦労の耐えない駅員さんに敬意を表します。
    だから駆け込み乗車は絶対ダメよ。

  • 表装とタイトルで手に取りました。
    お仕事小説の定番な流れではあるけれど、「仕事、がんばります!」って感じではなく、仕事に対してもがく感じが好きです。登場人物も面白い人物が多くって、読みやすい。駅を利用したくなりました。

  • 一流大学で経済を学び、一流商社に内定が決まっていた若菜は、ある理由から東京駅の駅員になる。暗く打ち解けない同僚、怖い先輩、エリート意識の強い上司、駅員に安易に暴力をふるう客、鉄道オタク・・・。若菜が駅員になった本当の理由とは。

    面白かった!!!久しぶりにのめり込んで読んだ。
    心に屈託を抱えながらも、何事にも全力を尽くそうとするまっすぐな若菜が清々しい。そんな若菜に振り回される個性的な駅員たちも、みんな立派なプロだ。
    東京で暮らしていた頃にこれを読んでいたら、通勤で毎日遭遇する駅員さんたちを見る目が変わったかも。

  • 駅のホームで倒れた自分を助けてくれた五人の男女を探し出すため、大学卒業後志望していた商社を諦めて東京駅の現場の駅員になる主人公、若菜直。
    いろいろな出来事がきっかけで、直は五人を見つけ出していく。
    巨大なターミナル駅を起点とした様々なエピソード。
    五章に分かれており、五人を探す過程でいろいろな事が起こるわけだが、あまりにもご都合主義過ぎる。
    五人に会わせるために神様が仕組んだとしてもこう上手くはいくまい。
    テレビドラマでさえ、これほど都合よくストーリーは進まないだろう。
    探していた人物との再会の設定があまりにも強引過ぎて、物語の進行に違和感を覚える。
    だって、毎日何十万人の人々が行き来する東京駅構内での人探しなど不可能に決まっている。
    しかも探す相手はたった一度会っただけの人物だ。
    いくら「奇跡」という言葉をつかわれてもねえ。

    出てくる駅員たちのリアリティが薄いし、人間的魅力も乏しい。
    これほど傲慢で、なおかつ乗降客を恫喝するような言葉を吐く駅員など見たこともない。こんな言葉遣いの駅員がいたとしたら、乗客から逆にクレームつけられるはずです。
    (時代設定は近未来を想定しているらしいけれど)

    テーマ自体は悪くないと思うが、これでは読者がついてこないのでは?
    「ダ・ヴィンチ」でお薦め本として紹介されていたので、図書館から借りてみたが、ちょっと期待外れ。
    それでも七月の発売開始以来、三か月で七刷までいっているのだから、そこそこのヒット作だ。
    テレビや雑誌で大きく取り上げられるだけで最近の本は売れるのだなあ、とあらためて実感しました。

    作者はダ・ヴィンチ文学賞でデビューしたらしいが、地の文の表現も、会話文も、まだ今一つこなれていない気がする。

  • 鉄に詳しくない自分読みなせるかな…と最初は少々不安だったのけど、読み始めたらもう、ぐぐぐぐっと引き付けられて。
    昨日と同じ今日、今日と同じ明日、明日同じ…と毎日同じことが繰り返される、いや繰り返されなければならない場所、それが「駅」。
    そんな「駅」で日々起こる、小さいけど悲しいできごとと、それを奇跡に変える「優しさ」。
    いつもと同じ一日が少し輝く奇跡の物語になるのは、人の優しさと勇気があるから。そう、人がいてこその、奇跡。
    読み終わって本を閉じたら、電車が、駅が今よりも少し好きになる、そんな一冊

  • 弟の夢だった駅員となった直は、1年前に自分を助けてくれた5人の恩人を探しながら、仕事に励んでいた。


    駅員さんの日常が良くわかり、改めて頭が下がる思いでした。
    通勤ラッシュ時の東京駅の様子を思うと、ホント何があってもおかしくないはずなのに、数分の遅延もないようにと努める日本の鉄道会社はやっぱりすごいです。

    直が、5人の恩人に次々会え、お礼方々困り事を解決するくだりは、ちょっと興ざめでしたが、同僚とのエピソードがとても興味深く、後半になって一気に面白くなりました。

    多分これからは、駅員さんの行動に目を向けてしまうと思います。
    先頭車両は、昔うちの息子も好きで良く乗っていました。
    かなり楽しいですよね。
    あと、表紙がすごく好きでした。

  • 新入駅員の若菜直は過去に駅で親切にしてもらった人々を探す。また、直には駅員を目指していた弟がいた…。
    という直の仕事を通した成長物語。

    本屋さんでタイトル買い。あまり気にして買ったわけでないが、自分もこの春から新入社員。さまざまな仕事を覚えて、それを「こなして」いかなければいけなくなる。時間に追われれば追われるほど、こんな考えになるんだろうと想像する。それを覚悟していた。それでも、この本を読んで、あらためて、仕事をがんばろう、と感じた。確かに、自分の前を通って行く人々を個として考えていたら、自分の仕事はやっていけなくなるのかもしれない。しかし、その人には、それぞれの仕事があって家庭があって、それぞれの人生を歩んでいる、ということを忘れないようにしたい。人に直接関わる仕事に就いた者として。

    ということで、自分の今の心に強く訴えかけるものがあって星5。話の流れとしてはちょっと偶然がおこりすぎかな、とも思います。でも、これを続刊して一人ずつ探しだしていくというのもあれなので、物語のスピード感として、これはこれでありかと思います。すっきり読めました。

    仕事がんばろう。

  • プロローグのショートストーリーを読んだだけで、(´;ω;`)ブワッ。。。
    これは、きっとイイ本!の匂いがプンプンした。

    ホノボノする話がリンクしていくのかと思ったら、予想とちがってたw。
    駅員サンの仕事や駅の仕組み、それらを織り交ぜつつ、それぞれの悩みを乗り越えて行く様が、清々しい。

    主人公・若菜の目的を果たすには、乗降客100万人の駅では難しいのではないかと危惧したけど、偶然が重なり・・・いや、これは必然なのだな。
    その駅で出会う人は、その駅を利用してるわけで、
    またその駅にくることは十分あり得る・・・といえばあり得るわけだし。。

    そこら辺、巧いな~と感心しました。
    ちょっと散漫な感じになっても、山場がいくつもあるので
    読み進めていきやすかったし。

    これ、きっと実写化されるなー。
    読んでるうちに脳内でどんどんキャスティングされていく感じw←癖です
    頭の中では、能年チャンが制服制帽で走り回っちゃってるからね( *´艸`)
    有川サンから胸キュンをちょっと引いた感じでしょうか。
    上手い脚本家サンに、萌え補充でお願いしたいw。

    読み終わったあとには
    電車の遅延とか見ると、「あー、駅員さんタイヘン・・・」と思いを馳せることになるでしょう。

  • ほのぼのヒューマンストーリーを期待したんやけど、イマイチ。
    サクっとは読めるけど、キャラ設定が曖昧で中途半端。
    いいヤツなんかヤなヤツなんかはっきりせん。
    一貫してたのは悪役の副駅長くらいか。

    いろいろ欲張り過ぎかな。

  • 非常に読みやすい小説でした。舞台は東京駅。その名前の通り駅員さんたちの物語です。ヒロインと相手役となる犬飼君の対比がとてもいいなあと思いました。付かず離れず、嫌悪からの信頼関係は王道少年漫画を読んでる気分に。
    それぞれにそれぞれの問題があって、という部分もあり、非情にあっという間に読めました。
    電車の遅延で苛立つ気持ちを少しこれからは抑えていきたいなあと読み終わって思いました。清々しい終わり方で、これからの二人の関係の進展があったら嬉しいなーと思わせる作品。
    そのうちドラマ化しそうな印象を受けるような作品。友達にオススメもしたくなった青春ものでもあり、仕事面でもこういう部分があるのかと知ることのできたお話でした。
    また、人の優しさの部分も触れていて、過去に自分が体調不良で電車内で倒れた時優しくしてくれた方々のことも思い出し優しい気持ちになれました(*´ω`*)面白い!と言いたい作品です

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著者プロフィール

東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2009年、『マタタビ潔子の猫魂』(「ゴボウ潔子の猫魂」を改題)でメディアファクトリーが主催する第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、作家ビュー。13年、『駅物語』が大ヒットに。15年、『海に降る』が連続ドラマ化された。現代の働く女性、子育て中の女性たちの支持をうける。主な作品に『賢者の石、売ります』『超聴覚者 七川小春 真実への潜入』『真壁家の相続』『わたし、定時で帰ります。』など。

「2019年 『くらやみガールズトーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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