猫弁と少女探偵

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 501
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062183826

作品紹介・あらすじ

飼い猫・テヌーの足跡を見て、自身の「大いなる欠け」を知った天才弁護士・百瀬太郎。三毛猫が失踪してしまった少女は、百瀬とコンビを組み、猫を探し出すことになった。婚約者の大福亜子は、誕生日に百瀬から呼び出され、贈り物を期待していた。イタズラ好きの少年は、百瀬法律事務所の手伝いをしていた。やっかいでかけがえのない人たちの謎を抱えた百瀬のもとに、百瀬次郎と名乗る赤毛の青年までやってきて――。大切なものたちがつぎつぎにつながるハートフルミステリー、急展開の第四弾!

感想・レビュー・書評

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  • 猫弁シリーズ4作目。
    相も変わらず、優しさと思いやりがぎゅっと詰まったお話し。
    百瀬さんの人柄に触れると、小説だと分かってはいるものの幸せな気持ちになれます。
    ちょっとばかり損をしても、思いやりを持っていたいと気付かせてくれる温かい登場人物ばかりです。

  • シリーズ4作目。
    百瀬太郎と大福亜子がこの後に及んでもまだ結婚しないのでびっくりした笑 でも次こそ進みそうな感じ。
    それにしても百瀬次郎と名乗る赤毛の人物は一体誰だったのだろう…盗聴器の謎も気になる。

  • 綺麗にまとまった安心の作。
    登場人物それぞれの変化・成長が心地好いです。
    シリーズ終結に向けた助走的な雰囲気も感じられます。

  • 殺人やトリックとは縁がない優しい人たちの事件簿である。
    猫は好きだけど家で飼えない私には羨ましい話である。事務所に10匹を超える猫を飼っているのも不思議。百瀬の不器用な性格に好感を持てるがちょっとじれったい気もする。

  • 夜、ほんの少し読むつもりが全く途中で止めることができず寝る間も惜しんで一気に読み切ってしまいました。ミステリの位置づけのこのシリーズですが、最早ミステリ部分よりとにかくみんなが幸せになってほしい、そんな思いでページをめくってしまいます。今回は少女探偵と亜子の中学の同級生が加わって事態が複雑になっている感じがしますが、逆にそれぞれが新しい一歩を踏み出すための布石なのですね。百瀬は確実に変わっていっています。次でラストなのは寂しいですが素敵なハッピーエンドを楽しみに待ちたいと思います。

  •  猫弁4作目。まさか1作目のあの子が出てくるとは……!
     次巻への伏線がふんだんな1冊です。
     この巻ではちょっと不幸な子供たちも幸せになったし、三毛猫も幸せになったし、百瀬先生は「卒業」しちゃうし、はるみちゃんも意外なことになるしで、面白かったです。

  • 百瀬先生がまた成長する。一時はどうなるかと思ったけど、あの思い切った行動はすごい成長かもしれない。
    自称弟がなんか伏線?というか消化不良。今後何かまたあるのかしらん?
    あと、春美さんなー。なんか納得出来ないー('A`)

  • ほんわかしているお話しですね。百瀬先生の素朴な感じいいね~。映画卒業のまねっこもいいね。今後の伏線ありましたね。弟??

  • ついにラスト一冊。

  • 百瀬さんも大福さんもいい人。
    事件も殺伐としてなくてなんだかほのぼのします。

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に『赤い靴』、『通夜女』などがあり、「猫弁」「あずかりやさん」など発行部数が数十万部を超える人気シリーズを持つ。

「2022年 『犬小屋アットホーム!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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