そんなに、変わった?

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062184106

作品紹介・あらすじ

景気も、自分も、キョンキョンも。

長き低迷期を抜け、アベノミクスでいよいよ景気回復?
”負け犬”誕生からはや10年。ますます”進化”をつづける、「週刊現代」人気連載第8弾!

感想・レビュー・書評

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  • 「週刊現代」人気連載、「○○、△△?」シリーズも早いもので第八弾なんだ~。相変わらずの、淡々とした語り口から繰り出される毒舌とユーモアが大好きなこのエッセイだが、前作から少しずつ「老い」を意識した内容になりつつあるなと実感する。ところどころでバブル世代らしいイケイケな雰囲気を漂わせ、その明るさが一世代下の私にはいつも羨ましかったのだが、「墓」とか「介護」といった単語が出てくると、いずれ自分らの世代もそういった問題に直面するんだよなと思うのだ。特にドキっとしたのは、「嫁」がどういう経緯で「姑」になるか。「嫁力が最高値まで鍛えられたときに、嫁という生き物は姑と化す」には納得!ぼちぼち酒井さん世代は嫁力がピークとなり、姑への移行期間目前なのかもしれない。むむ~。
    いつもこのシリーズのタイトル「○○、△△?」という問いかけに対し、読後にアンサーしたくなる衝動に駆られる。今回の「そんなに、変わった?」に対しても、「変わった!」と言いたくなってしまう。日々のささやかな変化はなかなか気付きにくいけど、ふとしたときに
    「変わったな~」と実感することがよくある。まさにそんな一冊でありました。キョンキョンがその象徴として取り上げられていたけど、確かに「最後から二番目の恋」も、「あまちゃん」の役も、へ~あのキョンキョンが、としみじみしちゃったもんね。
    「負け犬の遠吠え」刊行から10年経ったということにもまたしみじみしましたよ~。

  • つい何時間か前までベタ甘な『別冊図書館戦争』の世界で、
    堂上教官とのあれやこれやに、いちいちドキドキしていた私に、
    酒井さんは現実に戻れ、お前は25歳の郁(図書館の主人公ね)じゃないんだぞと言っているみたいで、大変不快でした。笑
    すぐそこにある日常の中の「ん?」を、うまく掬い上げる酒井さんのエッセイに、共感することが多々あるのですが、今回ばかりは読んだ順番が悪かった。 笑

    …とは言え、現実的には共感することの多い内容ゆえに、半分くらいまで読んだ頃には、すっかり現在の自分に戻り、時には共感をこえ、ほぞを噛んでしまった。

  • 「うん。いい塩梅にこなれてきた」

    「負け犬」で一世を風靡した酒井順子さんも、いよいよ中年の仲間入り。「週間現代」の連載エッセイをまとめたシリーズの第八集。

     一族の恥をさらすようですが、ある時、実家で80を越えた父のパソコンを借りたときたまたまその検索履歴を見たところそこには「風俗ギャラリー」の履歴が。しかもそれが「よくアクセスするサイト」。うーん…確かに「老いてなお」という言葉はありますが、まあ、そのときの娘の気持ちとしては「父よ、お前もか」というところだったわけです。

     こういう事が発覚したとき、肉親であるがゆえにそこにはある程度のショックを伴うわけですが、それはこの端末機一人一台の時代にあっては、ごく一般的なことであるらしい。癌を発症して手術をすることになった酒井さんの友人のお父さんは、それと知ってなお入院前にパソコンで女子高生のエロサイトを熱心に見ていたというツワモノ。

     酒井さんはショックを受けたという友人女史への深い共感とともに「全てのパソコン所持者はエロサイトを見る。これは自明の事実」と言い切りながら、「家族に対しては絶対に『エロサイトなど見ていません』という態度を貫き通すのが共に住む者としての礼儀」といいます。

     しかし不幸にして(?)発覚してしまったとき、発見した者はどうするか?そこに必要なのは「武士の情け」だというのです。ああ。この平成の世の、この曰く言い難いシチュエーションにこんなにもマッチした言葉があろうとは。

     本書のテイストをそのタイトルを借りて問われれば、「酒井さん、中年としていい塩梅にこなれてきてますねぇ」といったところ。酒井さんとほぼ同世代同境遇(独身あるいは既婚子無し)の自分にとっては酒井さんの作品は「本」というよりは常に「同志」という位置づけです。中年に入りいよいよ己の末期も視野に入ってきた昨今、看取り要員のいない自らの行く末を憂い、こんな身に詰まされることも言ってくれる。

    〈おひとりさま向けサービスが多様化する今ですが、自分で自分を火葬して墓に入れるサービスがあったら、大ヒットする気がしてなりません。〉

    共感します。どうか今後とも末永くお付き合いください。

  • P40
    「携帯ないって、ラクっっぽくない?」
    「まじ、うらやましーわ」
    いつでも誰とでも連絡がとれたら、
    青い時代の恋愛は
    かえってつらいものになるのでは
    ないか。
    そして私達は、日々の生活がどれほど
    充実していようといまいと、
    それを公開する必要もなかった

    P42
    電話といえば固定されていた時代、
    私はその時に会っている人のことだけ
    考えることができました。
    今思うとそれは
    非常に贅沢なことだった
    ---------------------
    P68
    原発推進派は
    「豊富な電力が無いと
    国際社会に勝つことができず、
    日本は衰退する」と言います。
    が、それよりも人口が激減したら
    未来の日本は勝ち負け以前に、
    競争のスタートラインにすら立てないかも。
    そして人口が激減すれば
    それほど電力は必要ではなくなるかも…

    ↑しごく、卓見!

    P98
    「見ぬもの清し」

    P123
    「親を大切にしたい!それだけ!」
    と自慢気に言われると
    何だか他所の夫婦の性行為を
    見せられているような
    身の置き場所に困る気分に

    ↑例えが妙!

  • 週刊現代2012年5月~2013年4月に連載されたもの。

    先日読んだ『泡沫日記』と時期がかなりかぶっています。
    だから例えばEXILEのコンサートに行ったことが両方に書かれているけど、内容は別。
    それは偉いと思う。
    というのは、他の何人かの人気ライターさんは、何冊か読むと同じ事が繰り返し書かれていて、「なーんだ。」と思ってしまっていたのです。

    酒井順子さんは同時期にたくさん執筆されているようです。
    お勉強もしなくちゃいけなくて、スゴイと思う。

    エッセイは新鮮さが大事と思い、新刊を追いかけていますが、本当は週刊現代で読みたいですね。

  • うーん、昔は原稿用紙に原稿を書いていたという酒井さんですが、今はパソコンで原稿を書いてスマホを使いこなしているのか…。

    私はパソコンは使うけど、携帯はガラケー。
    タブレットは使うけど、持ち歩けないタイプ。

    だから、高倉健さんがスマホを使っているかどうかは分からないけれど、もし使いこなしてたら凄いなと色んな意味で思う。イメージの問題もあるな。

  • このシリーズをわりとたくさん読んでいる。ふんふん、うなずきながら、するする読める。

    「『学び』と『気づき』」の章、いつも感じているこの2つの言葉に対する違和感の分析をしてもらえ、すっきりした。SNSについてもすべて同感。私も悪人だと思う。

  • 2015/4/14 読了

  • こ気味よす(´ω`)

  • サクサクっと読み終わった。エッセイなんて椎名誠以来ですね。最近、むつかしい本ばかりよんでたので、なんとも癒されました。
    あとがきのゆっくり変わっていくのがよいという指摘はその通りだと思う。

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