これからの中国の話をしよう

  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062184113

作品紹介・あらすじ

加藤嘉一1984年生まれ。高校卒業後北京大学へ留学。
北京大学在学中、中国メディアデビュー。
以来、中国国内のテレビ、雑誌で発信を続け、中国版ツイッター新浪微博のフォロワーも150万人以上。
「中国で一番有名な日本人」と呼ばれる。

原田曜平1977年生まれ。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。
日中若者研究のみならず最近ではフィールドをアジア各地にまで広げ、
若者研究の第一人者としてメディア登場も多い。

つねに現場で格闘し、発信を続けてきた若き二人だからこそ語れる
これからの中国、これからの中国人の「ほんとうの話」。

反日教育を受けながらも、どんどん日本の若者たちにライフスタイル、
考え方が似てきた中国の若者たち。
一方で、彼ら八〇後(1980年代生まれ)、九〇後(1990年代生まれ)と、
日本の若者との大きな違いは、人口が多いということ、上の世代より豊かなこと、
だから社会に大きな影響力を持った世代であること。
そのため、これからの中国、これからの日中関係の鍵を握るのは、
八〇後以降の世代。
本書では、彼ら中国の若者世代の話を中心としながら、
各地域の違い、中国共産党のいま、中国ビジネスで気をつける点と狙い所、
中国人との付き合い方など、話は多岐にわたる。

嫌中、媚中を超えて冷静な議論を。
ビジネスマンのみならず、中国に少しでも関心のある人は必読、
いまとこれからがわかる中国論の誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 正直そんなに面白くはない。若者に着目するところが新鮮かもしれないが、内容が薄っぺらい

  • 「テーマで世界を見る時代」というのがとても印象的だった。単一主義の日本を何とかしようという二人の熱意が伝わりました!中国について語っている二人ですが、中国への想いや話を通じて、その先に日本や中国や世界を良くしたいっていう目的をもって活動されてるんだなってことが自然と伝わってくるようなパワーに溢れた本です。

    中国のことも、80后90后とか最近の若者の動向が身近な面から解説されていてわかりやすい。中国に対して今政治的な印象とかであんまり好きじゃないなーって思ってる人とかが読んだら、え!こんなに私たちと似てるの?って思うところがあったり、無意識的に中国を日本より下?みたいに思ってる人にも、この本にも書かれていたように貪欲に吸収しよう!って気持ちを芽生えさせてくれる本なのではとおもいます。

    二人に共通する、現場を見る目と、それをちゃん噛み砕いて自分の言葉で説くところが素晴らしいとおもいます。
    加藤さんファンで手に取った本だけど、原田さんにも感動。二人のお話はわかりやすいのに深いし、誰にも媚びてなくてどストレート直球です!!!

  • 博報堂で若者研究を専門に行っている原田氏と中国で日本人オピニオンリーダー的存在の加藤氏の対談本。

    80後と90後での考え方・ファッション・人生観・ブランドに対する考え方の違いについては詳しく書かれています。

    また、421構造(80後の前半の世代の多くが夫婦二人が一人の子供を育てながら、それぞれの両親の面倒を見ないといけない状況)や、2010年に起きた李剛事件(結局懲役6年)、入試における少数民族に対する優遇(加分)制度、映画「狙った恋の落とし方」に見られる海草族など、通訳の大切さ(できればハーフを採用すべき等)、中堅大学卒業者採用のメリット、薬を買うためのローンがあること、メンツを重んじ、割り勘をしない文化など、知らないこと、納得、同感できるところも多かった本です。

    一方で、著者の現場主義の持論などが重複していてるところや、日本や世界に対する考え方も一面的な部分のみを捉えている箇所が少なからずある印象を持ちました。

  • 日本人が、内部からみた中国を対話形式で話している。

  • 【配置場所】工大選書フェア【請求記号】302.22||H【資料ID】91132720

  • 博報堂のマーケター?(原田)と中国で人気の日本人コメンテーター?(加藤)の対談集。原田氏の髪の毛に共感が持てた(笑)。二人が肌で感じた中国が詳しく説明されていて興味深く読めた。
    中国人もfacebookやtwitterに当たるもの(新浪微博、微信)を使っているとか、スマートフォンばかりいじっている人を「低頭族」と呼ぶとか、「小男子」と呼ばれる草食系男子が増えているとか、日本人とあまり変わらないようだ(facebookやtwitterそのものじゃないところが、根本的に違うといえば違うんだが)。就職氷河期に直面しているとか、婚活が盛んだとか、その辺りは日本とまったく一緒だ。
    また、中国が多様な国で地域ごとの違いが非常に大きいということも、北京、上海、広州を比較していて、とてもわかりやすかった。
    知らなかった中国の一面を学ぶことができた。

  • 中国関係の本はいくつか読んで多少は知識がついてきた中で、今、と、これから、について丁寧に書かれている良書でした。

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著者プロフィール

1984年静岡県生まれ。2003年高校卒業後単身で北京大学留学、同大学国際関係学院大学院修士課程修了。英フィナンシャルタイムズ中国語版コラムニスト、北京大学研究員、慶応義塾大学SFC研究所上席所員、香港フェニックステレビコメンテーター。『従伊豆到北京有多遠』、『中国、我誤解イ尓了口馬?』など中国国内で著書多数。日本での著書に『中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。2010年、中国の発展に貢献した人に贈られる「時代騎士賞」受賞。 公式サイト:http://katoyoshikazu.com/

「2011年 『常識外日中論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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