3人のパパとぼくたちの夏 (講談社・文学の扉)

  • 講談社 (2013年7月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (202ページ) / ISBN・EAN: 9784062184212

作品紹介・あらすじ

ぼくは亀谷めぐる。小学6年生。おとうさんと二人暮らしだから、料理もそうじも洗濯もよくできる。ほとんど「シュフ」だ。でも、おとうさんがあまりにも家事をやらなすぎて、もうげんかい! 夏休みがはじまったので、ぼくは家出することにきめた。家出した先で出会った、さな・ひなという小さな女の子たち。その家に行くと、なぜかパパが二人もいて……。


まるで主婦のような小6男子、めぐるの夏休みの家出を描く。シングルファーザーの家庭が3組も登場する、ユニークな新作童話

(あらすじ)
ぼくは亀谷めぐる。小学6年生。おとうさんと二人暮らしだから、料理もそうじも洗濯もよくできる。ほとんど「シュフ」だ。
でも、おとうさんがあまりにも家事をやらなすぎて、もうげんかい! 夏休みがはじまったので、ぼくは家出することにきめた。
家出した先で出会った、さな・ひなという小さな女の子たち。その家に行くと、なぜかパパが二人もいて……。

※小学5年生以上の漢字にルビ付

みんなの感想まとめ

シングルファーザー家庭の共同生活を描いた物語は、主人公の小学6年生、めぐるが家出を決意するところから始まります。家事を一手に引き受ける彼の日常は、父親の無関心に苛立ちを覚え、思いがけない出会いへと導か...

感想・レビュー・書評

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  • お父さんが家事をやらないことに業を煮やしたぼくは家出することにした。家出先で出会ったふたりの女の子。その家に行くと、何故かパパがふたりいるのだった。

    シングルファーザーを扱った物語。様々な問題点が挙げられています。それを笑顔で乗り切ろう!というノリなんですね。対象年齢的にそうなるのかも知れませんが、本当にそれでいいのかなという疑問も感じます。
    特に主人公の小学生が家事全般やるのを、いい子と描くのはどうかと思う。父親に頼んでいた家事が全くされておらず、そのため捨て損なったゴミ袋にハエがたかっていたのが直接的な原因となるのですが、主人公に「そんなこと」が原因であることが恥ずかしいという感情を抱かせるのです。
    いや、ハエを見た時に今まで積もり積もったものが爆発した、今まで気付いてなかった自分の気持ちに気付いただけだろうと思うのです。それは怒っていいことだよ、悲しんでいいことだよと伝えたかった。何でも笑顔で乗り越えるのがいいことだとは思わないのです。

    シングルファーザー家庭の共同生活が描かれているのは素敵です。はじめ主人公が出会った女の子たちにはふたりのパパがいるとわかった時、ゲイカップルのファミリーなのかなと思いましたが。
    でもこの共同生活は法律上「家族」と認められないのですよね。何かあった時に「家族」とされないのは同性愛カップルだけじゃないのですね。家族の形についても考えさせられた作品でした。

  • 1人で何かを成し遂げるのは大変だけどそれに1人でも加わって一緒に頑張ったら何倍も心が軽くなる。助け合いの大切さを子育てという面で教えてくれた1冊でした。

  • シングルファーザー家庭が3組登場する物語。助け合って2組の家庭が暮らしているのは素敵だと思った。

  • 父子家庭同士が一つの家で共同生活を始める。あー、結構いいかも。そこに飛び込んできた家出少年めぐる。3組の父子家庭の親子は打ち解けあい、めぐるは家出する前より強くなる。大人目線で読むとめぐるの行動はひやひやするところがあるけど、亀仲間(笑)の家族にあって生き方を学べたことは良かったんじゃないかな。親が子を大切に思う気持ちが溢れている一冊。

  • いろんなシングルファザーがいてる
    シングルと聞くとママっと思ってしまうが
    パパが1人で家事と育児をする事を子供達が読んで
    ママとか親って事だけじゃなく家事って仕事は生活に必要な物自分も出来るようにならなきゃって思ってくれるとええなぁ!

  • 主人公のめぐるが家出をして、ひまわりがたくさん咲く家に住むパパが2人いる女の子たちに出会う。
    作中でめぐるも感じているけど、浦島太郎をモチーフにしていると思う。めぐるが非日常を体験する竜宮城のような家と乙姫のように魅力的な女の子たち。
    めぐるのような父1人子1人の生活って子供はさびしい。私も同じような境遇だったことがあるのでよくわかる。お金に心配が無くても、やっぱり1人ぼっちは良くない。
    片親のシェアハウスのようなあのお家は親にとっても子供にとっても良いものだろうな。
    家族の多様性について考えさせられる本だった。

  • ・夏休みに家出する意外性と、3人のパパがよりおもしろさなどを引き立てていてとてもいいと思いました。それに、出会ったのが亀田、亀山、亀谷という組合わせがなによりおもしろかったです。

  • ちょっと無理のある設定だけど、面白いと思う。
    選んでよかったかな。

  •  夏休み。6年生のめぐるは、置手紙を残して家出を決行。めぐるの家はおとうさんと2人暮らし。家事をサボリがちなおとうさんがゆるせなくなったのが家出の理由。自転車に乗ってめぐるの住む町から1時間ほどの町にたどりつき、公園で一晩過ごした翌朝、川に落ちた幼い姉妹を助ける。姉妹の家に2人を送っていくと、その家にはお父さんが2人いて…。

  • とうとう僕は嫌になった!ウチにはお母さんがいなくて、家事は僕がして、お父さんはちっとも家事をきちんとしてくれない。友だちには小学生なのに「主婦みたい」って言われた。お父さんが家事をきちんとすると約束してくれるまで、家出をしてやる!

    父子家庭の男の子が主人公・めぐる。主婦並みに家事をこなせる割に家出はかなり無計画ですが、その無計画さがひよんなことから同じ境遇の子どもたちとの出会いを生みます。ただし、めぐるとはちょっと違った父子家庭です。父子家庭の大変なところにスポットを当てつつそこからどう上手くやっていくかを朗らかに描いていますが、一方でその「大変さ」が日本社会の父親の在り方の問題点を浮き彫りにしているようにも思います。どうしてお父さんってこんなにたくさん働かないといけないんでしょうね。

  • お父さんは家事をさぼってばかり。捨て忘れたゴミにハエがたかっているのを見たとたん、ぼくはキレてしまった。家出してやる! 自転車でやってきた見知らぬ町で、川に落ちた幼い姉妹を助けたぼくは、その子たちを家まで送り届けた。その家にはなぜかパパが二人いて、お母さんはいないという。どういう家なんだ? 
    3人のシングル・パパと子ども達が偶然出会い、忘れられない夏を過ごす、あったかい物語。

  • 父子家庭の小学六年生のめぐるは、夏休みが始まった日に家出を決行。お父さんが家事当番をサボらないと言うまで、戻らないつもりだ。親友の結一にだけ居場所を告げて自転車で家を出た。途中溺れそうになっていた女の子二人を助けた事で、ふた組の父子家庭が一緒に暮らしている家にお世話になることに。
    まず、めぐるくんの家事能力に脱帽。こんなにマメに動けないなぁ…見習いたい…すぐ読めちゃうし、心にぐっと残るものがある作品じゃないけど、爽やかで、ちょっと元気が出る。無理して感情を押さえつけずに、深刻にならずに、笑って過ごしていこうと思えて、心が軽くなった。

  • シングルパパを題材にした物語はあっても、こんなに多くいて、協力しあっているの物語にはびっくり。朝パパ、夜パパの出現に、はじめは「?」でしたが、読み進むうちに、明るく育っている二人の娘の姿に好感を持てました。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。作品に、第5回創作絵本コンテスト文部科学大臣奨励賞受賞作の『あたし いいこなの』(岩崎書店)、第40回児童文芸新人賞受賞作の『宇宙のはてから宝物』(こみねゆら絵、文研出版)、『ラブ・ウール100%』(のだよしこ絵、フレーベル館)、『3人のパパとぼくたちの夏』(宮尾和孝絵)、『2分の1成人式』(新井陽次郎絵)、『おしごとのおはなし 保育士 なないろランドのたからもの』(山西ゲンイチ絵、以上講談社)、「11歳のバースデー」シリーズ(イシヤマアズサ絵、くもん出版)がある。

「2022年 『おはなしSDGs 質の高い教育をみんなに 未来のハッピースクール計画!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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