犬は何を見たのか THE NEW YORKER 傑作選

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  • Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062184403

作品紹介・あらすじ

(一部を紹介)アイデアと先見性とで、その後の世界を大きく変えた、マイナー・ジニアス(小さな業界の天才)たちの物語。

第1章 TVショッピングの王様   
テレビと実演販売を融合させた「TVショッピング」。この手法を初めて考案したのは“伝説の実演販売人(ピッチマン)”として名を馳せたロン・ポピールだった。万能野菜カッターや家庭用ロティスリー(肉焼き器)を全米中に売りまくった男の“販売の極意”とは?

第2章 ケチャップの謎 
アメリカのスーパーでは、何十種類ものマスタードが売られている。だが、ケチャップは大ブランド「ハインツ」がほぼ棚を独占している。なぜ、ハインツ社のケチャップは、ここまでポピュラーになったのか? そこには、“革命的なケチャップ”をつくった同社の秘策があった。

第3章 ブローイング・アップ(吹っ飛び)の経済学
ビジネス書の傑作『ブラック・スワン』で一躍時の人となったナシーム・タレブ。そのタレブは、有名になる前から「変わり者のトレーダー」だった。「いつか必ず破滅的な事態が起こる」可能性に賭け、毎日損を出し続ける不思議な投資戦略。だが、正しかったのはウォール街ではなく彼だったのだ!

第4章 本当の髪の色    
1950年代のアメリカ。「髪をブロンドに染めるのは、コーラスガールか売春婦」とされた時代に登場した家庭用ヘアカラーは、瞬く間に全米中の女性たちに広まっていく。その流行は、ヘアカラーに“あるメッセージ”を託した二人の天才的な女性コピーライターがつくり出したものだった。広告業界関係者必読!

第5章 ジョン・ロックの誤解
避妊薬のピルを開発したハーバード大医学部教授のジョン・ロックは、熱心なカトリックでもあったため、できるだけ「自然な避妊法」にすべく、ピルに“ある決まり”をつくる。だが、その決まりのために、ピルを服用する女性たちは大きな悩みを抱えることになった・・・・・・。

第6章 犬は何を見たのか?
どんな猛犬もたちどころに大人しく、まるで“天使のような犬”にさせることができる、カリスマ調教師のシーザー・ミラン。その秘密は、犬の“ある習性”を利用した、彼の独特な身体の動作にあった。シーザーが動くとき、「犬は何を見ている」のだろうか?

感想・レビュー・書評

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  • 「ニューヨーカー」という雑誌、私も米国に住んでいたころ購読していました。本書は人気コラムを厳選したもののようですが、玉石混交です。
    第1部の「マイナー世界の天才たち」には6つのコラム(章)が紹介されていますが、面白かったのは「犬は何を見たのか?」のみ、第2部と第3部が軒並み粒ぞろいだったので、もう少し厳選すればクオリティはアップしたのに、残念な編集です。

    また、第2部の第10章「借りもの」は、盗作全般についての考察ですが、中でも楽曲の類似性については少し気になりました。
    名曲が誰かの曲のパクリだという点で例に出したのがワム!の「ラストクリスマス」ですが、本文で原曲として紹介されているバリー・マニロウ「can't smile without you」については訴訟沙汰となって既にバリー・マニロウが勝訴という言及が一切ないのも不誠実ですし、ニルヴァーナ「smells like teen spirit」とボストン「宇宙の彼方へ」とのギターフレーズの類似性に至ってはいちゃもんレベルでしかありません、さらに、ニルヴァーナの曲の方がボストンの曲よりも格段に進化している(P324)のような独断と偏見は何を根拠に断言しているのでしょうか?(ボストンファンの私からすれば暴言です!)

    この1章だけで私の本書への好感度と信ぴょう性が下がったのは言うまでもありません。

  • 翻訳が今一つなため、内容のLive感が損なわれてしまっているように感じる。

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著者プロフィール

1963年イギリス生まれ。
カナダ・トロント大学トリニティカレッジ卒。
『ワシントン・ポスト』紙のビジネス、サイエンス担当記者を経て、現在は雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライターとして活躍中。邦訳には『天才!』『ニューヨーカー傑作選』ほかがある。

ある製品やメッセージが突然、爆発的に売れたり広まったりする仕組みを膨大な調査とユニークなフレームワークによって解き明かした最初の著書『ティッピング・ポイント』(邦題『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』)、人間は、長時間考えてたどり着いた結論よりも、最初の直感やひらめきによって、物事の本質を見抜くという仮説を検証した2冊めの著書『ブリンク』(邦題『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』)は、いずれも世界で200万部を超える大ベストセラーになっている。

「2014年 『逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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