ナイン・ストーリーズ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 154
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062184748

作品紹介・あらすじ

三島賞作家・佐藤友哉がサリンジャーの魂をよみがえらせる、全9編の短篇小説。鏡一家の型破りな7人兄弟が活躍する本作は、2004年~2005年にかけて「群像」「ファウスト」誌に掲載された8篇に最新作1篇を加え、ついに完結。永遠の魅力をもつサリンジャー作品を、佐藤友哉式に変奏した幻の名篇、待望の単行本化!
(目次)
「チェリーフィッシュにうってつけの日」
「私のひょろひょろお兄ちゃん」
「対ロボット戦争の前夜」
「憂い男」
「小川のほとりで」
「ナオミに捧ぐ 愛も汚辱のうちに」
「愛らしき目もと口は緑」
「コードウェイナー・スミスの青の時代」
「レディ」

感想・レビュー・書評

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  • とってもよかった。

    サリンジャーのオマージュだって。
    読まなきゃ。

    ほかの作品も読まなきゃ。
    シリーズらしい。


    読むごとに、みんな好きで愛おしくて
    1番なんてとても選べなくなっちゃう感じ。

  • ≪『寝て起きたら,なんとかなるものだ』『本物じゃないってわけだね』『私は会いたくないわ.ちっとも』『俺は生きてるんだから,生きたかたちで俺を使ってくれよ』『えっと,とりあえず,神様ありがとう』『馬鹿じゃないもん!』『私,冷たいですか?』…≫

    鏡家7人兄弟姉妹.

    これまで癒奈のことは「神様」とあがめられていて,「青酸クリームソーダ」やこの本の『チェリーフィッシュにうってつけの日』なんかでもその言動を知るに,本当に大好きなキャラになった.
    なったのだけれど,『ナオミに捧ぐ』の那緒美による癒奈の描写を,評価を,感じ方を思うと,ゾッとした.
    『コードウェイナー・スミスの青の時代』に至っては鏡家7人では癒奈が数行しか出てこないというお話だけれども,それでも恐ろしいほどの輝き.
    ユヤタン(尊敬の意を込め)の創り出した癒奈に自分も傾倒に傾倒して平伏してしまっていたのかな.
    それでも好きなんだけど.
    っていうか,那緒美が喋っているのに驚いた….

    『私のひょひょろお兄ちゃん』『小川のほとりで』ももちろん好き.
    特に後者の話は,今短編で一番好きかも.
    佐奈と稜子,大好き.

    『対ロボット戦争前夜』では潤一郎の切れ味が全面噴出.
    嫌になるほど好き.

    『愛らしき目もと口は緑』は創士メイン.
    「水没ピアノ」が必要?
    本当に何言っているかどこから言葉を拝借しているのかわかんなくて,好き.

    『憂い男』は公彦.
    兄弟姉妹以外に公彦の人格に影響を与えた人物のお話しとなるのでは.
    公彦?嫌いじゃない.

    『レディ』は,戻って癒奈.
    全部もってった.
    やっぱり癒奈は,…だ

  • 水面に浮かんでいるかのような さみしさ

  • サリンジャーのほう読んでないからなのか・・・
    かっこよさはすこし感じたけど
    良く、わかんなかった・・

  • 病まれた人たち。
    優しさとハードボイルド。
    個性的な人好み。

  • なるほど野崎訳風だ。サリンジャーの方をもう一度読みたくなる。

  • サリンジャーのナイン・ストーリーズが大好きなので、読んでみました。

    オマージュが、至る所に散りばめられているので、それを見つけるのが楽しい。作者とは、ナイン・ストーリーズファンとして、ぜひお話したくなります。

    でも、現代日本語だからなのかなんなのか、そこはかとなく厨二病っぽい。
    サリンジャーは、題材は厨二病的なんだけど、それを感じさせない軽快な文章とかユーモアが魅力だと思うので、あらためてサリンジャーのすごさを認識させられるような。。

    ファンアート的な意味では楽しめるけど、作品としては、好きではないかな。

  • 雑誌掲載時に読んでいたので、「コードウェイナー・スミスの青の時代」以外は再読。
    しかしなぜか、「青の時代」が一番再読感を強く感じた。サリンジャー版を読んだからかな?(しかしサリンジャー版の内容はもうほぼ覚えていない)

    いやあ、それにしてもやっぱ鏡家サーガは良いなあ。この空気感。(創士のキャラが一番好き)
    やっぱりこの人の書く文章が好きだ。
    鏡家サーガの新作が読みたい。

  • サリンジャーに捧げられたこの世界最後の希望。
    自分のためだけじゃなく誰かのためにもしなければならない。
    誰かとコミットしなければ生きていくことができない。
    しかし、そのようにコミットすること自体が
    途方もなく困難で突き詰めてしまえば自分の中で解消できず
    自らを殺してしまう。
    サリンジャーを読んだので再読したい。

  • サリンジャーの同名作品をオマージュした文字通り9編からなる短編集。
    こうしてまた鏡家サーガの話を読むことができてうれしく思う。雑誌掲載時に目を通したものもあり初見なのは3編だけだったが、最近オマージュ元のサリンジャーの方を読破したところだったので対比させながら作品を楽しむことができた。既発表の鏡家サーガではあまり登場頻度が多くなかった長女、長男、四女の話も多く、特に長女癒奈のキャラが強烈だった。
    お気にいりなのは鉄砲玉の男と四女那緒美の邂逅を描いた「ナオミに捧ぐ―愛も汚辱のうちに」。

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著者プロフィール

さとう・ゆうや:2001年 『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』で第21回メフィスト賞受賞してデビュー。05年 『子供たち怒る怒る怒る』で第27回野間文芸新人賞候補、07年 『1000の小説とバックベアード』で第20回三島由紀夫賞受賞、同年 『灰色のダイエットコカコーラ』で第29回野間文芸新人賞候補。ライトノベル、ミステリ、純文学と独特の世界観とスタイルで活躍中。

「2017年 『俳優探偵 僕と舞台と輝くあいつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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