- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062185097
作品紹介・あらすじ
十四年前、関東の地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。ルイス・キャロルの詩を下敷きにしたかのような犯行から「ブージャム」と呼ばれた犯人は、六人を殺害した後、逮捕される。容姿端麗、取り調べにも多くを語らず、男を英雄視する熱狂的な信奉者も生まれるが、ついに死刑が執行された。
そしていま、第二の事件が始まる。小指を切り取られた女性の惨殺体。「ブージャム」を名乗る血塗られた落書き。十四年前の最後の被害者、南條信の双子の弟、南條仁のもとへ「襲名犯」からのメッセージが届けられる……。
惨劇はなぜ繰り返されるのか? 現在と過去を結ぶ事件の真相とは? 第59回江戸川乱歩賞受賞作!
感想・レビュー・書評
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9月-13。3.0点。
猟奇殺人を犯した、死刑囚が死刑執行される。
同時に、その殺人に模した犯罪が発生。
主人公は、殺人に関係した双子の弟。
刑事・作家と友人で、模倣殺人を追う。
うーん。途中から犯人がなんとなく見えてくる。
江戸川乱歩賞っぽい感じ。 -
第59回江戸川乱歩賞受賞作。面白かった。死刑執行により忌まわしき連続殺人鬼ブージャムこと新田秀哉がこの世から消えたにも関わらず、再びブージャムによる連続殺人が発生。ブージャムを信奉する輩によるコピーキャットなのか…主人公の南條仁を巡り再び蠢く連続殺人鬼…その正体は…
海外のシリアルキラーをテーマにしたミステリーと肩を並べても恥ずかしくないほどの作品。シリアルキラーの深層心理も見事に描き、最後の最後まで緊張感に溢れる作品だった。
巻末に江戸川乱歩賞の選考経過の記載があるが、かなりの酷評。お前らにこういう作品が書けるのかと怒鳴りたくなるような内容だった。この賞は、大衆に愛された江戸川乱歩というエンターテイメント・ミステリー作家に因んだ賞であったはず。 -
初めて読む作家でしたが江戸川乱歩賞受賞作ということで手に取ってみました。最後の予想だにしないドンデン返しにびっくりしてしまいました。
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ストーリーは面白い。それぞれの出来事の繋がりがわかりにくい。もう一度読んでみます。
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面白いことは面白いが少し難しい話に感じた。襲名という考え方が合わなかったのか、、
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インフルエンザのおかげで一気読み。選考委員の方々の批評が興味深いものでした。