ホテル・モーリス

著者 : 森晶麿
  • 講談社 (2013年8月7日発売)
3.32
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  • レビュー :42
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062185189

作品紹介

そこはホテルモーリス。個性的な従業員と、危険なお客さまたちが集う場所。息をもつかせぬリゾートホテルミステリー!

ホテル・モーリスの感想・レビュー・書評

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  • 劇場型ミステリーと謳われていますが、シチュエーション・コメディのほうが近いかと。
    シットコムが好きだという方、特に、三谷幸喜監督の「THE 有頂天ホテル」やドラマ「王様のレストラン」あたりがお好きな方には、おススメです。

    勤めている叔父の会社から、期間限定でホテルの支配人として出向させられた准。
    出向の理由もワケありなのだけど、そのホテルもかなりのワケあり。
    かつては伝説のホテルマン「星野ボレロ」が完璧な仕切りで有名人も御用達の一流ホテルだったのだが、彼の突然の死により、現在は見る影もない寂れ具合。
    そこにつけこまれたのか、今のお得意さまはなんとギャング。
    慣れない支配人の仕事と毎日やって来るギャングに怯みながらも、ボレロの美しい未亡人るり子と、タイミングよく戻ってきたチーフコンシェルジュ(元殺し屋?!)の日野の手前、逃げ出すこともできず期間満了までの日々を過ごす。

    おもしろかったです。
    主人公は影が薄いのですが、他の登場人物がみんなキャラがたっていて多分に漫画チックではあるのだけど、非常に楽しい。
    そこにいてもいなくてもボレロさんが最強すぎ。ボレロ無双です。そりゃ伝説にもなるってもんです。
    いろんな勘違いや行き違いがほどけてつながっていき、勧善懲悪のような大団円に胸がすく。
    ひとつ残っている勘違いを主人公が知る日が来るのも近い……かな?
    その辺りも含め、シリーズは無理でも、もう一作くらい続編が読みたい!
    (※ネタバレしないように、主人公が勘違いしている部分はそのまま書いております。)


    ・・・余談・・・
    ひとつ気になる点が。
    えーとアシダカ軍曹は網を張りませんよね?
    虫はニガテですが、軍曹は別。あまり出会いたくないけれどー。

  • 偶然にも続けてホテル物…。
    前支配人が亡くなり、副支配人がヘッドハンティングで従業員の大半を連れて出てしまい経営が傾きに傾いているホテル・モーリス。毎日ギャングが泊まりにくるという物騒なオマケ付き。そのホテルに支配人として派遣され、なんとか立ち直らせようとするストーリー。
    ギャングを相手に立ち回るコメディーのようだが、意外に様々な登場人物の人間関係がしっかりしていて面白かった。文中に出てくる、ホテルを舞台にした映画やラヴェルの音楽を思い浮かべつつ読むのもまた楽しい。映画化したら三谷作品が似合いそう!

  • かつては高級リゾート、しかし今や経営が傾き、ギャングたちの定宿になってしまった取り潰し一歩手前のホテル。
    そこに急きょ支配人として派遣されることになった主人公と、従業員や宿泊客が巻き起こす様々な事件を描いた連作短編集です。

    黒猫シリーズに比べると、ドタバタと騒がしい印象なのだけれど、どこか品があるように感じられるのはやっぱり高級リゾートホテルが舞台だからなのかしら。
    各短編に、ホテルを舞台にした有名な映画が登場することもその理由かもしれません。
    が、私はどの映画も観たことがないのでした…残念。

    ホテルの雰囲気とギャングという言葉のせいか、醸し出されるレトロかつポップな昭和っぽい色彩が好みでした。

  • 乳房のような半島の先端にある高級リゾートホテル<ホテルモーリス>。
    社長である叔父から「ホテルの支配人をやれ」と命じられた准だが、そのホテルは運営が傾いており今にも息の根が止まる寸前。
    おまけに、ホテルの常連はギャング<鳥獣会>で、従業員には元殺し屋がいる。
    はたして、こんなホテルの経営を立て直すことはできるのか?

    コメディ色が強く、軽く読める。また、キャラが個性的で愛着が湧いた。

  • 鮮やか
    軽やかで面白かった

  • +++
    圧倒的なおもてなし。
    毎日ギャングがやってくる。彼らを迎え撃つのは、伝説のホテルマンの妻、元殺し屋のチーフ・コンシェルジュ、そして新人支配人。

    芹川准(せりかわじゅん)は、突如ホテルの支配人を任された。期間は六日、ギャングたちの大宴会まで。初日から早速、怪しげなカップル(ギャング&美女)とスキッパー(泊まり逃げ)疑惑のある少女がチェックインした。
    伝説のホテルは、再び栄光を取り戻す──。
    +++

    ドタバタコメディのようでいて、状況はこれ以上ないほどシリアス。そしてキャラクタもひと癖もふた癖もある個性派揃い。話の流れは無茶苦茶なのに、舞台はこれ以上ないおもてなしを謳うパラダイスのようなホテル。何もかもがミスマッチなのに、なぜかしっくりと納まってしまう不思議。どうしてこういう状況になっているのかということそのものがミステリであり、結構ハートウォーミングでもあるのがまたまたミスマッチでなかなかである。ホテル・モーリスの極上サービスを(もちろんギャング集団がいないときに)受けてみたいと思わせる一冊でもある。

  • 突如ホテルの支配人になる主人公。個性豊かな登場人物はホテル側だけでなく、お客さんにも。ホテルのサービスとは?考えさせられる部分もあるが、ギャング?との掛け合い(実際には戦い)が読んでいて面白い。この感じだと続編はなさそう。

  • 准が叔父によって6日間だけ支配人として過ごすよう派遣されたのは、作曲家・ラヴェルの名を冠した海辺の“かつての”高級リゾートホテル。それは乳房のような半島の先端で、いつか再び、訪れる紳士淑女にとっての楽園となる日を夢見ている。
    しかし現在。その《ホテル・モーリス》は、訪れる客人の心の闇に寄り添い、癒し――という素敵なメソッドを提供する割には、従業員もお客も個性的すぎ、また、経営状況も逼迫しすぎて苦い現実だけが満ち満ちていた。
    前支配人が自殺し、人員不足に悩み、資金不足に苦しむ。
    さらに迫る連休にはなんと、黒いうわさしきりのギャングどもの宴会が催されるという。この宴会を無事乗り越えなければ、このホテルに未来はない。
    准は曲者ぞろい、予想外の事件ありすぎの6日間を無事乗り越えられるか?

    寂れたホテルに怪しいお客が千客万来! 数々の名画と名曲に彩られる読み口軽いミステリ。

  • 久々に小説を。

    ヤクザが常宿にするかつての高級リゾートホテルを舞台に、殺し屋やら若頭やらが宿泊客としてやってきてドタバタ。

    登場人物、文章、終わり方、どれもイマイチ。小粋な装丁のわりにうーん。
    帯に劇場型ミステリーって書いてあったけど、ミステリーでは無いよね。

    黒猫の執事もこれもどっちもイマイチだったから、この作家さんとは合わんのかも。

  • もてすぎるるり子とかをめぐるホテルないのなんやかんや

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