- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062185905
作品紹介・あらすじ
「すべてはあの町から始まったのよね」
母が最期に残した言葉の真意を知るため、
独りきりになった少年は母の故郷を訪れる。
手がかりは古いモノクロフィルムと未完の小説。
町は徐々に陥没がすすんでいて、一部が大きな湖に飲み込まれていた。
湖底に残された“思い出の品”を回収する男性・モグリに出会った少年は、
しなやかに泳ぐ姿から“サカナ”と名付けられ、彼の仕事を手伝うことに。
そのモグリもまた、過去にある秘密を抱えていた。
サカナは、聞けなかった母の想いと顔を知らない父の秘密に近付いていく。
感想・レビュー・書評
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水に沈んだ街の物語。
思い出の品をサルベージする仕事をしつつ、やがて自分のルーツを探る旅に出る。
ノスタルジックな雰囲気が素敵でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
緩やかに始まって、途中からグンと話が展開していった感じ。舞台が水没した町なので物悲しい雰囲気ではあるが、記憶や思い出にほっこりするところも。正直父親の秘密以外の話の所が好きだったかもしれない。
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町が水に沈んでいる事もあって、全体的に寂しい雰囲気。
亡くした人の面影でポカリとあいた穴を抱えて、心のありようを探しているひっそりとした物語。 -
水に沈んでしまった街。最初、現実くささを抑えてファンタジックな雰囲気を醸し出していていいと思った。
しかし都市伝説調査となり失速。
実はこうだったのです、という説明が多くて苦手。
ベタなボーイミーツガールものでよかったかなと。 -
昔の母を探して、少年は水に沈んだ町へーそこには小説「ピルグリム」とそっくりの町があった。
立ち入り禁止になり人がいなくなった、湖に沈んだ町。この雰囲気がすごく好きだった。水の自然音を聞きながら読んだから余計にかもしれない。
「サカナ」がピルグリムを手掛かりに、地元の高校生達と都市伝説の元を追っていく謎解き要素があったのも良かった。 -
面白かったです。
佐島さんがひどすぎます。