- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062186179
感想・レビュー・書評
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・・・どういう評価をすればよいのだろうか。
ノンフィクション?フィクション?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ああ、ああ、思い出した震災当時。
当時横浜の百貨店の地下1階でバイトしてた私は、そのどうしようもないひどい揺れに、頭上にある1〜8階+屋上の重み(柱とか商品とか人すべて)をすべて受けて死ぬんだって思いました。圧死。ぼけ〜っと天井見てるけど、ほんの数秒後には私死んでるんだろうな、もうちょっとやりたいことあったのにな。そんなことを14時46分に思ってました。
それから揺れてないのに揺れてるように感じたり、目に見えない放射性物質におびえたりしました。
このお話は、原発利権にからむ政治家、電力会社、そして黒いことを本当は世に広く知らしめたい原子力規制庁総務課課長補佐、自分が美人であることを利用する元TV局アナウンサーたちが主な登場人物です。
これを書いたのは現役キャリア官僚らしいです。若杉冽(れつ)。もちろん偽名。
霞ヶ関ではこの本を書いた人物の犯人探しが始まっているそうです。
原発にまつわる政治とカネ。本当にこの本のように動いているのかは置いといて、しかし3.11のあとを生きる私たちにとっては読んでおく価値のある作品だと思います。 -
政官財の癒着の構造を、当事者である現役官僚が詳らかにしたことに大きな意義を感じはするが、小説としては微妙。告発としても中途半端。暴力団の関与等、現実の闇はさらに深いのではないか。
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友人が貸してくれたが。
小説としては著者プロフィールに助けられすぎ。
著者プロフィールから考えると安易に走りすぎ。 -
なんと無く?な、感じ。日本は、ここまでダメでは無いと信じたい。
でも最後は、何故にテロ?
こうすると、何でもダメにしちゃうよ。 -
霞ヶ関の覆面官僚による小説。図書館で300人待ちの状態であったが。やっと順番が回ってきた。
福島原発事故以降の、日本の原発を取り巻く利害関係者の間で起こったこと、そしてこれから先に起きるであろうことを小説の形で暴露し予測。原発村は救いがたしって感じ。
短期的には現在の原発は稼動させたとしても、核廃棄物の問題を考えると中長期的には全廃すべきと俺は思う。 -
現役キャリア官僚が書いたということで、官僚の性質がよくわかります。
こんなウンコにたかるウンコバエみたいな連中にこの国が支配されているのかと思うとまったく情けないというか、怒りを通り越してあきれてしまうのであります。
政治家や官僚は国民の幸福を守るために命をかけて職務を全うしていただきたい。そうして初めて徴兵制を受け入れ国を守るための戦争に行けるのである。とは言え、基本的に戦争なんてビジネスであり、誰かの懐を肥やすための興行でしかない訳で、こんな茶番劇に命をかける国民は愚かというか、うまい奴隷教育を施したものだと感心すべきなのか。
なんか脱線してしまいました。多分、アベマゲドンのせいです。
まあとにかく、原発なんていう根本的に邪悪なものはいらないのです。
レベル:410
堅苦しいドキュメントより、ノンフィクション小説という形式の方が、よっぽど伝わりやすいかもしれませんね。 -
福島原発の事故後に話題になったので読んでみた。着眼点は(元?)官僚ということで、いいのかもしれない。ただ、小説として読んだ場合、文章が下手なのか読みにくく内容が伝わってこない。途中で読む気がなくなり、図書館に返却した
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現役官僚が書いたものだけあって、リアルに感じる部分が多い。電力会社と政治家の癒着は実際にはあると思うし、実際のところそうとしか思えない現実でもある。しかしながら、どうも話の展開のために強引にご都合主義的に盛り込んだと思われる部分が結構あって、そこが小説を陳腐にしてしまった感がある。そういった部分を除いて考えれば、末恐ろしい現実世界とのリンクして引き込まれた。続編と合わせて一気に読みたいと思った。