- 講談社 (2013年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062186216
みんなの感想まとめ
大阪の未来を考える本書は、住民投票で否決された「大阪都構想」をテーマに、著者がジャーナリストの視点から大阪の現状と課題を鋭く分析しています。著者は、大阪府と大阪市の二重行政の解消は必要だとしつつも、大...
感想・レビュー・書評
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大阪府と大阪市を統合する「大阪都構想」が、住民投票の結果、僅差で否決された。本書は、ジャーナリストである著者が住民投票前の2013年に著したものであり、橋下徹氏を中心とした大阪維新の会がめざす大阪の将来像について私見を述べている。
結論から言えば、著者は大阪都構想に懐疑的な立場だ。区割り、財政調整、法的な課題などのハードルに加え、大阪の経済が浮上するきっかけになる点についても疑問視している。個人的には、非常に的を射た意見だと思う。
確かに大阪府と大阪市の二重行政の解消は必要だ。しかし、住民生活に多大な影響を及ぼすであろう「大阪都」にしてまで行う必要はあるのだろうか。二重行政となっている分野ごとに、その無駄を解消するスキームを作っていけば良いのではないだろうか。
ただ、だからと言って橋本氏を一方的に否定はできないだろう。著者も触れていたように、橋下氏の評価は分かれると思う。少なくとも、大阪都構想はメディアにも多く取り上げられ、大阪市の住民に都市のあり方を問題提起したと言える。また、大阪府の財政がいかに危機的状況にあったかについても、職員にも問題意識を持たせることができただろう。良くも悪くも世論に訴えかけた橋下氏の政治手法だからこそ、多くの人が考えるきっかけになったのだと思う。
2018年9月現在、万博とIRの誘致をめざしている大阪府と大阪市であるが、こうした取組みが大阪の経済浮揚のきっかけになるのか、果たして住民生活が良くなるのか、本書を読んで考えてみるのも良いかも知れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インパクトのあるタイトルなのか近所の本屋では軒並み売り切れでした。
梅田キタが活況を呈しているも、目標からは大きく遠ざかっているという報告、テナント入居率の低さ、橋本知事の人気低迷、都構想の脆弱性など、ジャーナリストならではの指摘を我々庶民視点で書かれています。
家族や友人と話す大阪維新の話題が、本書と同じ内容だったことは、みんなもそう思っているということでしょうか。例えば維新の方針が石原知事と組んでからおかしくなったとか、そういう声を取り上げていました。
また財政再建があたかも成功しているようにみえて実はカラクリがあることなど、大阪破綻への道はまだ進んでいるということを露わにしています。
都構想にいたっては全く未来像がみえてこない始末。やる気があるのかどうかすら怪しいと厳しい指摘。また財政再建がなされていない今、やるべきでないと独自の考えを示していました。金のかかる大阪都再編をしなくても大阪府と大阪市がきちんとタッグを組めば解決できるのでは?と一刀両断。たしかに、根本問題はこの両者のしがらみかと思われます。
冒頭では大阪が破綻した時のストーリーが書かれていましたが、最後になってこうなっていく道筋がわかりました。とはいえ、この財政難を断ち切るのは大阪人であり、政治をあてしてはいけないという結末(笑)本書は財政難を乗り越える処方箋を記したものでは
ないとキッパリ。
このことは大阪人に限らず日本の特に若者の政治離れにも通じるところがあります。お金のない企業の現状をそのまま大阪にあてはめることができる、なんとも暗い話ではありますが、それでもお笑い文化は維持できるのでしょうか?
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