グリード 下

著者 :
  • 講談社
4.11
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本棚登録 : 698
レビュー : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062186513

作品紹介・あらすじ

アメリカを買え。
ストラスバーグに前代未聞の妨害工作を仕掛けられた鷲津政彦(わしづまさひこ)は、アメリカに宣戦布告する。絶体絶命の危機に陥る投資銀行とアメリカン・ドリーム社(AD)は記者会見を連発し、記者たちは必死に食らいつく。Xデーに向けてウォール街が混乱する中、ワシントンD.C.がついに動き始めた。強欲の坩堝(るつぼ)に身を置き戦い続ける鷲津。その胸に秘められていた衝撃の戦略とは。

感想・レビュー・書評

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  • ゆかい痛快!
    日本人が金融を愛?で救う。
    質素、奥ゆかしさ、がにじみ出ているのが心地よい。
    欲(グリード)が投資銀行を作り、増大させた。
    アメリカンドリーム実現のために。
    客を大切に扱う⇒会社の成長⇒マネーゲーム
    米国内だけではなく、世界の金は有限であるはず。
    バブルがはじけることを、人は歴史から学んでいないのか?
    それにしても強欲な米国(人)は私利のためには盲目になる。
    清貧という言葉はないのだろう。

  • これだけの内容をよくまとめきったという感想。
    どう着地させるか、はらはらしたがあっという間に読み終えた。これまでの登場人物を使い切り、ハゲタカシリーズも一段落かな?
    まだ続いて欲しいと個人的には思っているが…鷲津の後継者は要らない。

  • 安定の真山仁。パワーアップした鷲津が圧勝するのでハラハラ感は無い。その分安心して読める。実名や実名もどきがバンバン出てきて、それぞれの言動に説得力がある。現実と矛盾はないが全てに真山仁のストーリーがある(北村の言うよみ筋)。いつも通り素晴らしいこのシリーズ。日本を叩きまくった真山がアメリカを叩く本編、堪能しました。日本を食い漁ったアメリカへの飯島の意趣返し、リンの夢叶いGCの実質的オーナーになります。
    真山仁の見方には共感する部分が多い。政治家嫌い(小泉さんとか)、アメリカ人の異常なほどの貪欲(グリード)、人種差別。自国の為ならどんな汚い手も使う強引さ。しかし歴史に学び切るところはスパッと切って再生する底力。さらに新しくパートナーになったアンソニーと日本マスコミの現地採用リッキーやエジソン再生に立ち上がる従業員の若者など清々しいアメリカの若者も登場。日本マスコミ(特に派遣員)の体たらく(アメリカメディアの記者魂)。多分真山が好きな日陰の花、北村、芝野、前島朱美。みんな生き生きと輝きます。

  • うん!(o^^o) 鷲津・ハゲタカで今出てるところまで、この2019年、追いかけとこう。

  •  よくできたシリーズ物は読んでいて楽しい。物語の本筋にかかわりなくちょっとした登場でも過去を思い出し懐かしさを覚える。
     今回は、アメリカを舞台にリーマンショックを取り上げている。もちろん小説だからこの通りとも思わないが、うまい作家程「見てきたような嘘を言い」ながら話を作る。事実と錯覚してしまいそうだ。
     それにしても鷲津政彦というシニカルなキャラクターはカッコいいね。1作目を読んだ時ほどの衝撃はないものの相変わらず輝きを放っている。次回作『シンドローム』も大変楽しみ。

  • 4.0 下巻も一気読み。日本人がアメリカ経済界を手玉に取る痛快さ。経済ミステリーの面白さに目覚めました。ハゲタカシリーズ読んでみよっと。

  • リーマンショックで徐々に蝕まれていくウォール街に飯島さんが、国際派としてGCに乗り込んで行く姿がカッコよかった。

  • スカッとしました。私のような貧困層は、縁のない世界ですが、小説の中で、富裕層になったつもり。でも、やっぱり現実は厳しいな~

  • 今回も面白く読んだ。
    アメリカのリーマンショックの時ってこんなだったんだろう。
    企業は自分の社員が、自分の力で、どのように勝ち進んでいくのか、それが大事。
    過去の人や思い出がシリーズものとして、少しずつ出てくる。過去の三作、もう一度読み直してみる気になる。

  • リーマン・ショック前後を舞台にしており、当時の状況がとのようなものであったか知る手段の一つとしてよかった。
    もちろん、展開は他のハゲタカシリーズと同様おもしろく、テンポよい。
    個人的にはマジテックの話をもっと深めて欲しかった

  • こういう勝ち方もあったのか!と思わせてくれる結末。鷲津がとても良い方に変わった上に、アメリカとも一戦交えたので、このシリーズはここで一区切りついたような印象。

  • #読了。ハゲタカシリーズ第4弾。リーマンショックを背景とし、アメリカを代表する巨大企業アメリカンドリーム社に鷲津が迫る。リーマンショック前の、ワシントンやウォール街の緊張感が伝わってきた。

  • ハゲタカシリーズの最新刊(発刊されて随分経ちますが)を読みました。
    昔読んだハゲタカを更にスケールアップされた作品ですね。
    「日本を買い叩く」と言ってた男が、今度はアメリカを。

    リーマン・ショック時のアメリカを舞台に、アメリカの象徴と言われる企業を救済するべく暗躍する。(救済するという腹積もりはあったのだろうが、表向きは欲しいから買う、価値があるから買うというスタンスを貫き通す)

    グリード(Greed)=強欲
    自由の国アメリカの象徴となる言葉かも知れない。
    強欲であり続けるからこそ、なんらかの解決策を見出し、そのために権謀術数を巡らす人々。
    権力があればあるほど、益々強欲になる。表向きは世のため人のためという顔をしながら。

    次はどこで活躍するのか。
    北村記者のその後も気になるところですね。

  • 上下巻読んで、よくもまぁ此処まで盛ったな、と。最後の方「いずれ改まると思うか」「ー思いませんよ」のやり取り、TVで低・中所得者がローンを組んで車を購入していたのをリポートしていた番組をちらっと思い出した。その番組の米人のコメントを聞いていて「ああ、こいつらまるで教訓出来てない、また繰り返すんだ」って苦々しい気持ちになったものです。現実に今の日本に鷲津のような投資ファンドは居ない、もう日本がアメリカをおんぶ抱っこするべきではない、何故なら彼等はアメリカという国のアメリカ人である限り繰り返すんだ。

  • 身近なところで起きている遠い世界。
    鷲ノ巣城は食事に行ったことがある。日本人オーナーに変わったというのはホントの話w。
    TarrytownはHudson Lineだから地上に上がってもヤンキースタジアムは見えないと思うんだけど…。それに寂れた無人駅と書いてあったけれど、急行が止まる主要駅で寂れてるわけじゃない。他の駅もほぼ全部無人です。
    考えてみたら同規模の日本の駅には何十人も駅員さんが働いている。経費かかるよね。

    米国崇拝唾棄とその資本がなければ動けない矛盾が面白かった。

  • (記録)
    ○真山仁氏の作品。
    ○ハゲタカシリーズの第4弾。
    ○相変わらず面白いが、ハラハラ感は少なかった。

  • 6年前の今日、リーマンブラザーズが破綻した。このタイミングで下巻を読み終えたのはラッキーである。これまでの作品とは違い、舞台は完全にアメリカに移り、鷲津さんの他には投資銀行のアソシエイトと支局特派員となった日本の新聞記者の視点から物語は進む。米国総合メーカーの買収をめぐる駆け引きの凄まじさ、そしてリーマンショックが起こってもなお「Greed is good」をやめようとしない業界…。それがスイスイ読めてしまうのはすごいが、読後あれこれと考えると止まらなくなる。

  • 負けて、勝つーーー。
    鷲津政彦かっこよすぎる。

  • まさにサムライ。侍も達人の域まで行くと、人を殺さぬ剣術にたどり着くのだそうだ。塚原 卜伝や柳生宗矩は剣を抜かずとも相手に「まいった」と言わせたとか。今回は相手に勝たせて自分も勝つ。この境地まで行きましたか~。次作が楽しみ

  • なんとなく終わりが想像通りだったのですが、スピード感をもって読み切れました。リーマンショックの当事者は、このような感じだったのかな、と思えました。

  • リーマンショックの前夜から当日までの投資銀行にいるものとその余波で右往左往するアメリカンドリーム社のCEOと
    の攻防戦。確かにリーマンの時の内部の状況は大変であったと思うが、冷静に見れば、誰かほかの読者も言っていたがちょっと鷲津の動きが前の話よりあっと驚くようなところが少ないな。 FBIが出てきたり、最後に大統領が出てきたりで話は大きいけど、内容は前の巻の方が良かった気がする。
    今後の活躍に期待!

  •  著者の代表作「ハゲタカ」シリーズともいうべき作品で、主人公の鷲津政彦がリーマンショック時に活躍する、という内容である。
     現実にあったことと人に、架空の主人公の物語をかぶせる手法であり、主人公の予想通りのスーパーマンぶりは予定調和的なおもしろさで安心して楽しめる。
     現実のリーマンショックを描いたノンフィクションのおもしろさ、凄さと比べてはいけない。飽くまで小説なのだ。でもリーマンショックの話を今頃って少し遅くない!?とも思ったが、気にしないことにしよう。真山仁の変わらないおもしろさがここにある。

  • ハゲタカシリーズの新刊と言う事で久々に読了。
    これまでのシリーズからの登場人物も要所で現れ、人物像を思い出しながら読み進めた。
    舞台はリーマンショックといわれた、サブプライムローンに始まるアメリカの金融危機。実在する社名や人物も含め進む展開に、どこまでが小説なのかというリアルを感じた。
    読み手側(私)の視点が変わったのか、小説の内容の問題なのかは不明であるが、個人的にはこれまでの作品の方が、ドキドキしながら読み進め、最期の展開に爽快感を感じたような気がした。

  • 下巻ではついにリーマンが破綻。

    フィクションとはいえ、水面下で繰り広げられる人間ドラマはあまりにもリアルで引き込まれます。

    そして圧倒的なスピード感。
    わずか数日の出来事でありながら、目まぐるしく展開されるストーリーに、読者は疾走感からくる高揚に包まれたまま、登場人物たちとともに一気にエンディングへ。

    最後の最後まで息つく暇を与えてもらえずに、読み終わった後には何かを成し遂げた際の余韻と心地よい疲労感に包まれます。

  • 鷲津さんという日本人がヒーローで主人公。それに付き物のヒロインは白人美女でキレもの。
    対する敵は強欲なアメリカ老人。さらなる黒幕はもっと大物。。

    これだけみるとものすごくわかりやすい構図なのだけど、リーマンショック前後の金融界のリアルさが面白くて、またバブル崩壊の時の雪辱を晴らしたい日本人おじさんの心意気が痛快で、良識あるアイビーの若者が救いで、小説を読むのは面白かったです。

    ある種鷲津は男性の理想の寄せ集めなのかな〜

    Jun, 2014

  • 「ハングリー」は善だが、「グリード(強欲)」は悪、といったところで、両者の境界はどこにあるのかは、きっと誰にもわからないんだろうなぁ。

  • 今回の鷲津政彦は格好良すぎ!
    うん、そこだけが、なんとなく引っかかりましたけど。
    それでも痛快でした。

    FBIやら、英国政府の登場、アメリカ大統領が黒幕とか、なんだか盛り沢山。

    日本にいる芝野さんに、飯島総裁が電話したシーンが、かなりお気に入りで、次回登場を期待させます。
    新聞記者、北村さんの移動先も気になるところ。
    気仙沼って!
    次回は震災後の日本とかが舞台なのかしら?
    とにかく、続編が読みたいシリーズです。

  • アメリカ金融の崩壊が確定的となった下巻は、
    アメリカン・ドリーム社を巡る鷲津と投資家サミュエルの対決が軸。

    天上人たちが札束で殴りあっている中でも、大多数のひとはコツコツ生きるしかない人間世界の滑稽さを感じる。
    まさに金のある不幸。
    過去の作品では、鷲津さん陣営が勝つもののイマイチしこりが残るというか、かなりの痛手を負う感があったけれど、本作はかなり爽やかな終わり方のように感じた。

    上下巻のボリュームで、組織・登場人物がかなり多くて混乱する瞬間もあるが、深く考えず読んでいくとそのうち理解できるから問題ない。勢いで読み下すタイプの小説だから。
    今回は芝野さんはほんのちょっとしか出てこず。
    その分、正義感からNYに飛ばされてしまった日本人記者の北村がいい役割を果たしている。
    しかし、鷲津さんのイメージは大森南朋だから、小説の中での描写にどうしても違和感を感じてしまう。


    物語の舞台である2008年がすでに5年も前だということに寒気を感じた。
    ちょうど大学4年生のとき、内定式の直前。日本もまっくら闇に転がり落ちそうになっていた。
    だけど正直「ギリギリセーフ」だと思ったから、当時の3年生はまったく見える世界の色が違ってしまっただろう。
    実際、次の代は新入社員が入ってこなかった会社もあるし(うちは半分以下になった)、派遣さんを切ったり経費が厳しくなったり、環境はがらりと変わったようだ。
    そういう意味では、まさに渦中にいた私達は崩壊の音を聞きながらも、それによって痛みを味わうことはない特殊な世代なのかもしれない。
    就活時は売り手市場、入社した時はすでに不景気の底。

    この物語に出てくる会社の採用試験を受けたが、この世界で働いていたらどうなんていたんだろうな、とハゲタカシリーズを読む度に思う。
    物語のようなドキドキワクワクなんてほとんどないだろうけれど。

    http://www.horizon-t.net/?p=851

  • アメリカ金融危機

  • 結局は善人らしい結果になったのだから面白い。

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著者プロフィール

真山仁(まやま じん)
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』(講談社文庫)でデビュー。これが代表作となり、ドラマ・映画化された。
「ハゲタカ」シリーズのほか、『虚像の砦』『そして、星の輝く夜がくる』(いずれも講談社文庫)、『売国』『コラプティオ』(いずれも文春文庫)、『黙示』『プライド』(いずれも新潮文庫)、『海は見えるか』(幻冬舎)、『当確師』(中央公論新社)、『標的』(文藝春秋)、『バラ色の未来』(光文社)、『オペレーションZ』(新潮社)がある。

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