- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062186599
作品紹介・あらすじ
ある朝阿良々木暦をめがけて、空から降ってきた少女・戦場ヶ原ひたぎ。驚くべきことに彼女には、体重と呼べるものが、まったくと言っていいほど、なかったのである――。シリーズ第一作「ひたぎクラブ」他、短編2編を収録した、『物語』入門に最適の一冊、ついに刊行!
感想・レビュー・書評
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すべての<物語>はここから始まった──。
入門用の特別編集版、セブンイレブン&ローソンで発売!
吸血鬼の体質を持つ少年・阿良々木暦が、“怪異”に悩まされる少女たちを助けるべく奔走する青春小説「化物語」。今回の[入門編]は、シリーズ第一話であり、メインヒロインである戦場ヶ原ひたぎと暦の出会いを描いた「ひたぎクラブ」(『化物語(上)』所収)、その翌週の出来事である「こよみフラワー」(『暦物語』所収)に、西尾維新書き下ろし短編を収録した特別編集版として刊行。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物語が3話収録されているが、ひたぎクラブ、こよみフラワーはそれぞれ化物語(上)、暦物語に収録されているのでその2話は飛ばし、書き下ろしとなるひたぎコインのみ精読。
ひたぎコインは10ページにも満たないのだが、この短い物語の中でも戦場ヶ原ひたぎのツンデレが発揮されている。 -
1600円する本編を買うのはハードルが高い…と思っていたところ、この入門編があることを知って読んでみました。
主人公の阿良々木くんとメインヒロインのひたぎに関する短編3本。
横書きなのに初めは驚きましたが、短い話でライトな文体なので、さほど違和感なく読めました。
問題を抱えた=怪異に憑かれたヒロインの根本の原因を解消して解決する、という話の構造は京極の妖怪シリーズを彷彿させるかも。
話のトリックというかオチというか理由にちょっと納得いかないところもあったけど、まあキャラの掛け合いの方がメインなんだろうなと…
西尾維新の作品は良くも悪くも、キャラのポーズや台詞ありきで、ストーリーはそれに合わせて後付けした感があって、そこがちょっと引っかかるかな…キャラは可愛いし魅力的なので、本編も引き続き読みたいなと思うんですが。 -
シリーズ入門者向けに『化物語』から「ひたぎクラブ」、『暦物語』から「こよみフラワー」を再録し、新たに書き下ろしを加えたコンビニ本。つくりは存外しっかりしており、箱のない講談社BOXといった感じですが、本文が横書き仕様なのは頂けない。レイアウトが美しい西尾維新の文章が最も引き立つのは、やはり見開き二段組でしょう。本邦初公開となる「ひたぎコイン」は下手なおふざけやくどいギャグでバランスを崩されることもなく、シリアスな中にくすりと笑いの要素が混ざる初期の『化物語』っぽさがよく出ていました。個人的には、変にキャラ推しな『偽物語』以降の作風よりも、こちらの方向性の方が好きですね。