ギリシャ人の真実

著者 :
  • 講談社
3.22
  • (0)
  • (3)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 31
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062186766

作品紹介・あらすじ

ある日突然、国の金庫が空っぽだと国民は知らされ、外国からは「ダメなギリシャ」というレッテルを貼られ、誇りさえも吹き飛んでしまった。綱渡りの財政運営は今なお続く。そもそもいつ崩れてもおかしくない危うい状態にあったギリシャ経済。でも「きっとなんとかなる」「誰かがどうにかしてくれる」といった根拠のない楽観主義で、とうとう行くところまで行きついてしまった。
多くの日本人が抱いてきた「ギリシャ」のイメージといえば、少し前まで、せいぜい「古代ギリシャ」と「紺碧のエーゲ海」「アテネ五輪」くらいだった。ことに現代のギリシャについては知る機会が少なすぎた。そして危機以降に流れる「西ヨーロッパ」からの視点に偏りすぎた情報・・・・・・。
これまで伝えられることのなかった「ふつうのギリシャ人」の思いや現実を、数十年にわたりこの国に関わり、見続けてきた著者が綴る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ギリシャといえば経済危機、になってしまった最近。
    実際どうなの?に答える為に書かれた本。興味深かったです。

  • ギリシャ単独の本を読むのは初めてでは
    大昔にギリシャ・エジプトのパックツアーに
    紛れ込んで、アテネだけ行った
    貧乏なヨーロッパ、という印象だった

    誇り高くて雄弁家
    だけど公務員の比率が高くて働かない
    仕事より友人との会話優先は当然

    食いつぶした結果が公務員や教師のリストラ
    年金の減額、若者の国外流出など
    先の見えない状況

    13 大変なのは最初の100年だけさ
    21 お金はないがカードはたくさん。
      ユーロ導入で家電も車もドイツ製に

    44 暗くなったギリシャ人。すべて政治家が悪い
    45 外のカフェで友人と過ごすの好き
    53 公共交通機関25%値上げなど

    59 1日切符の相互融通
    62 月収700ユーロ世代→500ユーロに
    64 ナンバープレート外して一時登録返却

    66 礼金横行@病院
    73 バイトの時給2ユーロ
    79 領収書いりますか

    85 公務員はインドの牛、聖域だった
    90 効率が悪く生産性が低い公的部門
       システムがない、あっても機能しない

    104 船乗り・移住の歴史
    106 つばを吐かれてそれを雨と言う
    116 もたれあいの絆社会

    131 コネ社会、実力だけでは仕事が見つからない
    141 雇ったアルバニア人がオリーブ収穫
    148 小中高で毎週1~3時間宗教教育
       名付け親

    153 聖人○○の日=名前の日のお祝い>誕生日
    160 戦争・内戦・軍事政権
    161 オーヒの記念日

    166 人の名前や地名も語尾変化、語尾活用
    173 母音5つだけ
    176 喜怒哀楽激しい。協調性乏しい

    180 3回まで結婚OK、ギリシャ正教
    186 縁故・コネ、放漫財政、強すぎる労組
    191 きつい仕事嫌がる

    194 中国の投資
    196 国営放送局の閉鎖、2600人の職員解雇、発表翌日から画面まっくら

  • ■ギリシャ

    A.1981年、ギリシャはEC に正式加盟し、ヨーロッパから各種の補助金が入るようになった。当時の政権は、そうした資金を基に国営企業をつくり、政党支持者に投票の見返りとして、職を際限なく斡旋した。その結果、公務員数が膨大になった。

    B.2001 年、ギリシャはユーロ圏に加わった。ユーロへの移行後、1 ユーロ=約341 ドラクマ(以前の通貨単位)になり、
    人々の貨幣価値感覚はマヒした。また、ユーロになったことで国に信用ができ、より多くのお金を外国から借りられるよ
    うになった。そのお金を銀行が庶民や企業にどんどん貸し付け、国も国債を大量に発行した結果、借金が膨らんだ。

    C.ギリシャの失業率は高いが、単純労働は外国人が担っている。ギリシャ人は昔と違い、きつい仕事をしない。危機に陥った今も、単純労働は自分たちの仕事ではないという意識が強い。

  • ■書名

    書名:ギリシャ人の真実
    著者:柳田 富美子

    ■概要

    ある日突然、国の金庫が空っぽだと国民は知らされ、外国からは「
    ダメなギリシャ」というレッテルを貼られ、誇りさえも吹き飛んで
    しまった。綱渡りの財政運営は今なお続く。そもそもいつ崩れても
    おかしくない危うい状態にあったギリシャ経済。でも「きっとなん
    とかなる」「誰かがどうにかしてくれる」といった根拠のない楽観
    主義で、とうとう行くところまで行きついてしまった。
    多くの日本人が抱いてきた「ギリシャ」のイメージといえば、少し
    前まで、せいぜい「古代ギリシャ」と「紺碧のエーゲ海」「アテネ
    五輪」くらいだった。ことに現代のギリシャについては知る機会が
    少なすぎた。そして危機以降に流れる「西ヨーロッパ」からの視点
    に偏りすぎた情報・・・・・・。
    これまで伝えられることのなかった「ふつうのギリシャ人」の思い
    や現実を、数十年にわたりこの国に関わり、見続けてきた著者が綴る。
    (From amazon)

    ■気になった点

    ・1人1人は改革の必要性を訴えるが、それが自分の不利益につなが
     るなら「NO」となる自己中心的な考え方は、一朝一夕では変わら
     ないだろう。

    ・単純労働や3K職場は外国人労働者が担ってきたのも事実だ。 
     ギリシャ人は昔と違ってきつい仕事をやらなくなった。
     危機に陥っている今でさえ単純労働は自分ではないという意識
     が強い。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

ギリシャプラザ代表。ギリシャ語通訳・翻訳・語学講師。
同志社大学国文学専攻卒。アテネ大学ギリシャ語コース修了。アテネ日本人学校勤務等を経て、帰国後は駐日ギリシャ大使館大使秘書、駐日ギリシャ大使館オフィシャルトランスレータ、外務省研修所ギリシャ語非常勤講師等を務める。
EU認定ギリシャ語-日本語通訳の資格を保有。2002年にはギリシャのコスタス・シミティス元首相日本公式訪問時の通訳を担当。小泉首相(当時)との首脳会談の通訳を務めた。

「2013年 『ギリシャ人の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柳田富美子の作品

ツイートする
×