- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062186957
作品紹介・あらすじ
なぜ成功者たちは、著者だけに心を開いて、とっておきのストーリーを話してくれたのか?
ベストセラー『成功者3000人の言葉』の著者が公開する、成功者に代わって本を書き、思いを人に伝えるブックライターという仕事。
ゴーストライター? いいえ、ブックライターです!
取材のコツ、書く技術、時間管理からギャラの話まで、プロとして独立できるノウハウのすべて。
これぞ仕事がデキる人の基本中の基本!
◎最短3日で1冊。プロはこうして本をすらすら書いている!
テーマ、相場、読者の関係が大事
素材が七割、書くのが三割
取材コンテでイメージする
読者の代わりに聞く
2000字になりそうな要素をチェック
キーワードを探して目次を作る
人に話すように書く
できれば丸一日、まとまった時間で書く
最初から完成形にせず、推敲を4回
締め切りの前に提出する
感想・レビュー・書評
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テーマの相場を理解する=本屋でチェック。
読者について考える。どんな人が読むのか
テーマを深堀する=わずか5行でよい、何が言いたいのか。
素材集めが7割、書くことは3割。
10時間くらいでインタビューして素材を集める。
あらかじめ取材コンテを作っておく=何を取材したいのか。
キラークエスチョン=もし知識がほとんどない読者だったら、どんな風に説明するか。
自分の日々の行動が素材になっている。
自分の中に素材がある場合は、書いているうちに素材が集まる。とにかく書き始めること。
5枚を50~60本で250~300枚=10万~12万文字で一冊。2000文字の塊を作る。
目次を作る。カオスを整理することが好きな人。
目次を作ったら1~2日はほっておく。寝かせる。
文章は読者に理解してもらうためにある=理解しやすい文章こそいい文章である。うまい文章を書こうとしない。
1行は40文字×40行。一文は短く。40~60文字に収める。
書くときはまとめて。半日以上、粗々でいいので一回60枚=24000文字以上書く。
推敲は4つのステップ。時間がかかるもの。まずは全体の枠組みを確かめる。細かいところは細切れ時間でもできる。
寝かせるのは、読者に近い立場になるため。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半は著者の自慢が多く辟易したが、さすが文章を書く仕事をしているだけ、分かりやすく仕事の裏側やこつ、ポイントが読みやすく書かれていた。
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著者にインタビューをして、著者の代わりに原稿を書くブックライターの仕事について、書かれています。
再販制度、委託販売、印税の分配、編集者の仕事、など業界のこともわかります。
また、月に1冊本を書く著者のプロフェッショナルとしての仕事に対する姿勢、進め方などもわかります。
おもしろかったです。 -
ブックライターとは何かと言えば、著作において本人に代わって代筆をする人で、一般的にはゴーストライターと言われるもの。
ブックライターの仕事というのは裏方ではあるが、今の出版業界の中では欠かせない職業と言えるようだ。
そんな著者の文章の書き方のノウハウはなるほどと思えて参考になりました。
それにしてもいくら資料などやインタビューの題材があると言っても毎月1冊の本を書き上げるのはすごいなと思います。 -
自信があるのだろうけど、自慢話っぽくなっているのが残念。
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vol.232 取材相手が3000人を超える著者が語る、伝えるための舞台の裏側とは?
http://www.shirayu.com/letter/2013/000469.html -
読み終わりました。
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「ブックライター」とは聞き慣れない職業名だが、要は書籍のゴーストライターをメインの仕事としているライターのこと。
「ゴーストライター」という名称はイメージがよくないからということで、著者が考えた新しい名称である。
私も同じように感じていて、「ゴーストライターという言葉を使うのをやめて、『文章化のアウトソーシング』とでも言えばよいのだ」と、ブログで書いたことがある。
たしかに、「ゴーストライターになりたい」と最初から思う人は少なくても、「ブックライター」だったら「なってみたい」と思う人も多いことだろう(中身は同じだけどw)。
本書は、これまでに著者がやってきた仕事をふまえ、「ブックライター」の仕事とはどういうものかを解説した内容。要は、ゴースト仕事に特化したライター入門である。
著者と同様、書籍の聞き書きゴーストを中心に仕事をしてきたライターである私は、本書の内容に大筋で同意できた。
ただ、私にとってはあたりまえのことが大半なので、得られるものはあまりなかった。ライター志望の学生などが読む入門書としてはよい本だろう。
副題の「毎月1冊10万字書く」は、私もクリアしている。
てゆーか、丸1ヶ月あれば1冊の本が書けるのは、ライターとしては平均的能力で、とくにすごいというわけではない。ま、質が問題なわけだから、書く速さだけ比べても意味がないけれど……。
著者のすごさはむしろ、20年間にわたってブックライターをつづけながら、一度も〆切に遅れたことがない、という点にある。この点は素直に脱帽。
ただ、全体として気になったのは、ブックライターのオイシイところばかり強調している点。
都内の高級住宅地に160平米の自宅兼仕事場を構え、ドイツ車を2台もち、着るスーツはほとんどがイタリア製、土日はオフにして仕事は入れない……。著者が明かすライターとしての暮らしぶりは、私から見ると「いったいどこの世界の話だよ?」という感じだ。
著者はブックライターの世界では突出した成功者であって、みんながこんなふうだと思ってはいけない。
むしろ、四半世紀以上ゴースト仕事をしてきた私の実感は、「ブックライターとして食っていける時代は、いよいよ終わる」ということだ。
とにかく本が売れないから、20年前なら1冊のゴースト仕事で得られた金額を、いまでは2冊、ヘタしたら3冊書かなければ得られない。「書籍のゴーストだけではとても食っていけない」時代なのである。
本書を読んで若者がブックライターに憧れるのは自由だが、著者のようになるためには上位5%程度の成功者になる必要がある、ということは肝に銘じてほしい。
過去の類書に、松枝史明の『実践的ライター入門』(2004)がある。書籍ライターに特化した入門書としては、こちらのほうがバランスの取れた内容でオススメ。 -
本を書くノウハウが詰まった良書。準備の大事さが身にしみた。
著者プロフィール
上阪徹の作品





