2月のおはなし 鬼まつりの夜 (おはなし12か月)

  • 講談社
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本棚登録 : 68
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062186995

作品紹介・あらすじ

それは節分の夜のことです。空にはまあるいお月さまがのぼり、朝からふりつづいた雪のせいで、地面は白い絹をはったようになめらかでした。
 豆まきの声もやみ、町はもうねしずまっています。雪につつまれたしずかな町を、青白い月の光がゆめのようにかがやかせていました。
「鬼ごっこするもん、この指とまれ。
鬼ごっこするもん、よっといで」
 どこかで、だれかが歌っています。ケイタはゆめの中で、その歌を聞いて目が覚めました。(ーー本文冒頭より)
 節分の夜、呼びかけに引きよせられて、指にとまったケイタは、「鬼ごっこ」をするはめに。ちょっとふしぎで、すごくたのしい、とっておきの節分のおはなし!

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な鬼の物語。
    ケイタくんが鬼のバキと一夜を共にするストーリー。


    子どもが読むと恐怖しか感じない気もするし、夢の世界にワクワクするのかもしれない。
    節分という日本の文化について、考えるきっかけになるのかもしれない。

  • おにの節分豆まきは、「冬は外、春は内」なるほど、よくできた物語だ。また、らいねん!

  • こんなふうに春が訪れるとしたらとてもわくわくするなって思いました。

  • 節分のお話。豆まきは鬼を追い出すのではなく、春の種を蒔くことなんだという描写が素敵。

  • 節分の夜、ケイタは「おにごっこするもん、この指とまれ。」という声に誘われ、小鬼のバキと出会います。バキは鬼まつりに連れていってくれました。そこでは鬼たちが楽しげに笑うお祭りでした。

    鬼たちとほんわかする節分の一夜。こんな節分の話もいいもんですね。

  • 節分の夜、鬼ごっこするものよっといで、と歌う窓の外の子鬼にとっつかまったケイタは、ケイタオニにされて鬼祭りに連れて行かれる。本来「鬼は外」と悪役にされて家から追い出される役割の鬼たちを、闇から外へと解放される年に一度のとびきり素敵なお祭りとして読み替え、鬼を追い出すのではなく冬を追い出し春を呼び込む生命世界全体のお祭りに仕立て上げた素敵な鬼たちの節分物語。本当にこのひとのお話はあたたかく快くおもしろい。

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著者プロフィール

富安陽子/1959年、東京に生まれる。『クヌギ林のザワザワ荘』により日本児童文学者協会新人賞、小学館文学賞、「小さなスズナ姫」シリーズにより新美南吉児童文学賞、『空へつづく神話』により産経児童出版文化賞、『盆まねき』により野間児童文芸賞と産経児童出版文化賞フジテレビ賞、『さくらの谷』により講談社絵本賞を受賞。その他の作品に『やまんば山のモッコたち』『キツネ山の夏休み』『天と地の方程式』『絵物語 古事記』などの作品がある。

「2021年 『博物館の少女 怪異研究事始め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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