三軒茶屋星座館

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 517
レビュー : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062187183

作品紹介・あらすじ

この星座館には、家族の夢が詰まっていた――。

「和真は俺の兄貴で……そして今日から、月子のもうひとりのお父さんだ」
三軒茶屋の裏路地にひっそりと佇むプラネタリウム(兼バー)。酔客たちに星座の講釈を聞かせる店主・和真のもとに、10年ぶりに弟・創馬が帰ってきた。娘だという美少女・月子を連れて。18歳年上に夢中な高校生、彼氏の浮気を疑うキャバ嬢、筋肉フェチのオカマ、ウーロン茶一筋の謎の老人、不思議な客たちが集まる店で、”親子3人”の奇妙な共同生活が始まるが……。

辛いことがあったら夜空を見上げればいい。僕たちよりもずっと昔から悩んできた、星たちの物語が広がっているから――。

読めば心温まる、人生讃歌エンターテインメント!

感想・レビュー・書評

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  • 三軒茶屋駅の裏手、オンボロ雑居ビルの7階にその店はある。「三軒茶屋星座館」バーとプラネタリウムが一体になったようなお店に夜な夜なやってくる個性的な人々。ある日、主人公・和真の弟の創馬が小学生の娘・月子と共に転がり込んでくる所から物語は始まる。
    月が好き!星が好き!星座が好き!ギリシャ神話が好き!!という事で、タイトルだけ見て選んだこの本。…正解でした!星座館に集まる人々の悩みをギリシャ神話の話を通じて助言したり励ましたりするんだけれど、和真が語るギリシャ神話が現代風でめちゃめちゃ面白い。普段は真面目な神々たちの愛や争いが、思わず笑ってしまう内容で語られる。こんなプラネタリウム斬新!一見胡散臭さ満載のお店だけれど、知ったらきっと常連になってしまうような場所だ。
    表紙や中表紙のイラストも綺麗で好みで、かなり気に入りました。

  • 秋の夜空は、なんだかさびしい。明るい星が少ないんだろう。それでも見上げる夜空。星々の瞬きに思いを馳せる。
    世界中の人びとの頭上に、空は途切れることなく広がっている。

    きっと、今。
    見知らぬ誰かさんも、この星空を見上げているかもしれない……なんて思ってしまったら、ちょっぴりこそばゆい。
    こそばゆいついでに。

    どうか。
    見知らぬ誰かさんの星空が、かなしくて、さびしくて、涙で滲む星空でありませんように。

    どうか。
    たとえ……そうだったとしても、明日への一歩が踏み出せるように。
    癒しと勇気を与えてあげる星空でありますように。

    ギリシャ神話に登場する神々たちは、感情豊かで奔放だ。自分に嘘をつけない神々は、時には欲求のまま暴走してしまう。
    そんな神々の神話をもとに、人びとは自分を見つめなおす。癒され、勇気をもらい、時には戒めとなる。

    壮大な神話の世界が広がるプラネタリウム。
    漆黒のビロードがひろがる夜空に、無数のビジューを散らしたかのような静寂の瞬き。

    どうか。
    今宵も誰かの痛みを癒してください……

  • 路地裏にひっそり佇むおんぼろビル。
    その一角にバーを備えたプラネタリウムがある。
    ある日そこに長年海外にいた弟が一人の少女を連れてやって来る。

    終章の盛り上がりに5つ星つけたくなったが
    星の話がやや冗長なのと
    わざとらしい決め台詞が余計に感じて星4つ。

    でもそれぞれのキャラは見事だし
    まだ謎は残っているので
    続編が出るのを心待ちにしたくなる
    あったかい秀作。

    【図書館・初読・1/8読了】

  • 再読

  • 1つ1つの章に含まれている星座の話が、まるで漫談のように書かれていて軽快で面白い!その話がストーリーと照らし合わされているのもいいなーとも感じられます。
    また、若い作家さんならではの現代的な(世相を写すようなと言ったらいいのかな?)表現もあり読みやすかったと思う。

  • プラネタリウムのあるバーのオーナー(金髪)のもとに転がり込んできた弟とその娘。彼女は伯父のことを「お父さん」と意地でも呼び出すが……。なかなかにエキセントリックだけどいい子の月子ちゃんは魅力的だけど、やはり主人公のヤンキーノリなギリシャ神話解説が一番。これはくせになりそうだ。続編も書店で見かけたので読んでみるつもりです。

  • 星座の紹介、というかギリシャ神話の紹介がぶっ飛んでいるけど、それがそれでなんとも味があるというか不思議なものだ。
    話自体は、あるプラネタリウムを中心とした人間模様を扱っているもので、変な人も多いけど、ちょっとホッコリするような話が多かったと思う。
    あ、でも、三軒茶屋はあんまり関係ない。

  • 身近な駅が舞台だったので購入したけど、推進力のない話だった。いろいろ盛り込んであるけど、入りきれなかった。

  • プラネタリウム兼バー、なんていいなぁ。
    常連になりたい。
    マスターのところに転がり込んで来た弟とその娘、他周囲の人間達のトラブルと、星座の話が絡まるという設定も面白い。
    ただ、これ絡まってるかな…?無理やりじゃないかな…?と思ってしまったのと、マスターが荒い口調で神話を語るのが、新鮮ではあるものの私には受け付け難く…残念。
    さらっと読めるので、上記の辺りも楽しめる人には面白いかと。

  • ちょっと変わった親子と星座のお話。
    星座の神話がモチーフになってストーリーが進んで行くが、ところどころで差し込まれる神話が現代風にアレンジされていてとても面白い。
    登場人物たちも個性的な面々ばかりですいすい読んでしまった。
    個人的に和真の裏がある雰囲気がすごく好き。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。東京三菱銀行退行後、バーテンダー、香水プランナーなどを経て、小説「シャンペイン・キャデラック」で三田文學新人賞を受賞し作家デビュー。映画「未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」、ドラマ「レンアイカンソク」など脚本も多数手掛ける。近著に「三軒茶屋星座館」シリーズ、『あなたの明かりが消えること』『あした世界が、』など。本書は「三軒茶屋星座館」シリーズ完結編。

「2016年 『三軒茶屋星座館 秋のアンドロメダ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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