義経いづこにありや

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 14
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062187190

作品紹介・あらすじ

賭けるのは己が命。報酬は、天下!

義経をもって天下を制す――。幼き頃から「物の怪」と蔑まれ、人の心を持たずに育った鬼若。野心と利害にまみれた末に求めたものは、「源氏の血」を掲げての天下取りであった。武蔵坊弁慶の名を得た男は、源氏の御曹司・義経を御旗とし、一気に世に躍り出る。だが、それは偽りの旗であった……。
敵は平家、そして兄・頼朝。世を混沌に陥れる怪物相手に、虐げられし者どもが乾坤一擲の大博打! 『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』で2012年度吉川英治文学新人賞候補。最注目の新鋭による痛快時代長編!

感想・レビュー・書評

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  • 奇想天外、もし本物の義経と悪党が入れ替わっていたなら‥‥史実はそのままに、なるほどと進行していく。確かに、平家妥当をするならば、地方から出てきた源氏は悪党かもしれないし、卑怯な作戦を多用した事は、容易に想像がつく。非常に面白い。

  • 前作『義仲これにあり』の姉妹編…。
    源平合戦の最終盤、平家滅亡~奥州藤原氏滅亡までを描く。

    前作『義仲…』では、
    悪名高く語られる木曾義仲を、義の哀将として描いており、
    その続編的な位置付けとなる本作への期待感は高かったが、
    各キャラクターの設定が、ちと酷過ぎたかもしれなぃな~。

    物語は、世の歴史書をおおむねトレースしていましたが…、
    義経やその郎党は、すべて偽者で、静も女海賊で…って…。
    結果として、有名かつ大事なエピソードに皺寄せが生じ…、
    平家滅亡以降の最後の盛り上がりに向けて失速したかも…。

    作者は、お話自体は、とても丁寧に書かれているので…、
    もぅ一人の義の哀将である義経の一代記をベースとして、
    法皇、頼朝、秀衡の三つ巴の魑魅魍魎とした覇権争い等、
    敗者から見た正統派の源平合戦の終結を読みたかったな~。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は、『戯史三國志 我が糸は誰を操る』と改題し、翌年に刊行。12年『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』、15年『誉れの赤』でそれぞれ第33回、第36回吉川英治文学新人賞候補となる。16年『闘鬼 斎藤一』で第4回野村胡堂賞受賞。7人の作家による“競作長篇”『決戦! 関ヶ原』『決戦! 関ヶ原2』『決戦! 三國志』『決戦! 川中島』『決戦! 賤ヶ岳』にも参加している。他に、『関羽を斬った男』『治部の礎』『裏関ヶ原』『孟徳と本初 三國志官渡決戦録』『老侍』『雷雲の龍 会津に吼える』『憂き夜に花を』『ぜにざむらい』などがある。

「2021年 『新風記 日本創生録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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