長州シックス 夢をかなえた白熊

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 35
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062187329

作品紹介・あらすじ

ロンドンにシロクマ藩士!?
「我が名は白石阿定(しろいしくまさだ)である」

語り口と結末は、まるで落語の味わい。
名人・荒山徹の幕末異聞集!

1863年、長州藩の欧州遠征。これは内輪の者しか知らぬが世に云う「長州ファイヴ」――ロンドンに向かう5人の他に実はもう一人いた。つまり「長州シックス」だったのだ。
生麦事件、蛤御門の変(はまぐりごもんのへん)、天誅組(てんちゅうぐみ)……幕末の大事件の陰に、知られざる者たちの存在あり。
激動の時代を生きた男たちを、笑いと涙で描く5つの異聞。

感想・レビュー・書評

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  • 私には合わなかった。
    架空の話ならもっと思い切った設定にすれば良かったのに。中途半端な気がした。

  • 夢に出てきそうな話でゾゾっとした。
    歴史好きな方は、歴史を重んじる方が多いと思われるので
    決して万人受けはしないでしょうな。

    私的には「ダジャレかよ!!」と思わずツッコミながらも片手間に読んだので、そこまで嫌悪はないけど…
    正直なところ、オリジナリティ溢れすぎて引くレベルww

  • 「長州ファイブなら知ってるけど…」と何気なく手にしたけれど私にはどうにも馴染めない作品だった。怪奇物?というかちょっと気持ち悪くて後味悪いしあまり面白くない

  • 幕末物の短編集で、まともなものもあれば、作者お得意の破天荒ぶりを発揮したものもある。表紙を見ると恍けた話かと思って手に取った向きにはなんじゃこれはという話ばかりであろう。柳生と朝鮮から離れるための試行錯誤かもしれないが、ここは大いなるマンネリで通したほうがよいのかも。

  • いつかは作者の明治物を読める日が来るだろうと思っていたが、その前に幕末物が来るのがやはり順当か。「長州シックス…」長州藩の密出国留学生には帰国せずに英国に残った毛利家のご落胤がいて…。「ウルトラ・ダラー…」横浜開港の時代の英語教育事情を実感。富山弁が炸裂。「…ひょっとこ葉武太郎伝」乱歩の芋虫を変身させるためのひょっとこ顔とは。「…腰撫で襦袢伝奇」仇討は怖い。「ファイヴ・アーティクルズ…」五條市の入り口には『明治維新発祥の地』の碑がある。天誅組の悲劇はいかに報われたのか。緩やかに関係を持った短編集。期待通り、有名人が多数登場。

  • 幕末を舞台とした短篇集。登場人物が連投している作品もあるものの、基本的には連作という形にはなっていない。
    しかし、その名前に、彼らの数奇な運命を寓意として託された者達の物語集、とも言える。有り体に言えば、殆ど"ダジャレ"ネタである。実はそういうネタは荒山先生を構成する一要素でもあったりするんですが、「柳生」「朝鮮」を差し置いて、それをメインに持ってきたのは今回がはじめて?
    そのあまりの牽強付会っぷりに驚く作品もあれば、全く意図が読めないものがあったりもするんですが、それはこちらが不勉強なのか、先生の意図が遠大すぎて読者に読み取れないレベルのものなのか…それは今後なんらかの解説があった時に判断したい。

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著者プロフィール

荒山徹

一九六一年富山県高岡市生まれ。上智大学卒業後、新聞社に入社、出版社勤務を経て、九九年『高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ』で作家デビュー。その歴史伝奇小説の作風から「現代の山田風太郎」と評される。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で第二四、二五、二七回吉川英治文学新人賞候補。第二回舟橋聖一文学賞を『柳生大戦争』で受賞。『白村江』で、第六回歴史時代作家クラブ賞で作品賞を受賞、「二〇一七年 週刊朝日 歴史・時代小説ベスト10」で一位、「第七回本屋が選ぶ時代小説大賞」にノミネートされた。

「2021年 『神を統べる者(三) 上宮聖徳法王誕生篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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