昭和に火をつけた男 青島幸男とその時代

著者 :
  • 講談社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062187527

作品紹介・あらすじ

「僕は青島幸男の孫弟子に当たる。
 だから、青島幸男はいつも僕のずっと前にいた。
 放送作家、作詞家として、追いかけるのだが、
 その差はどんどん広がり、
 決して追いつけない存在だと気づかされる。
 わかっていましたけどね……」
(秋元康)

昭和、平成を通じて、青島幸男は、時代の節目節目に、私たちにとって
不思議に親しみ易い存在として登場してきた。
高度成長期のテレビ時代に脚本作家として。
日本が経済大国だった時期には参議院議員として。
そして、平成には都知事として。
きっと、様々な世代の人々の心象風景の中のどこかに
「青島幸男」がいるはずである。

そんな青島は、よくこう漏らしていた。
「自分には友達はいない」。

青島は特定の友達を求めず、不特定多数の庶民を友としていたわけである。
私たち庶民が青島のことを何となく親しみやすく感じるのも、
青島のこの心性があってこそだろう。

本書では、あまりに幅広く活躍した青島の活躍を追いながら、
その素顔を深く掘り下げようと試みる。

一方で、青島が友とした庶民、具体的には「東京」の人々が
見ていた風景はどのようなものだったのか。

そこで、時代を映す鏡として青島幸男の軌跡を追うだけでなく、
昭和、平成の時代を生きた私たち自身の道行きを振り返っていく。

さらに、青島の遺児である作家・青島美幸も参加。
家族から見た青島はどのような存在だったのか、
どのような苦悩を抱え、どのように振る舞っていたのか。
「おしまいチャンチャン」。
娘が初めて明かすその晩年と死が、本書の掉尾を飾る。

感想・レビュー・書評

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  • しょっぱなから、戦中戦後の日本の歴史が面白い。
    これまで本やTVなどで知る話とは、角度の違った切り口。
    惹きこまれます。

    家族のエピソードも、私の知る僅かな青島幸男像をふくらませてくれる。

    2015/04/13 予約 4/17 借りる。6/13 読み始める。7/14 面白かったが、今回は途中で返却。

    内容と目次は

    span style="color:#009900; 『内容 :
    「自分には友達がいない」と語った天才の「友」とは-。
    伝説的マルチタレント・青島幸男の軌跡を追い、昭和、平成の時代を生きた私たち自身の道行きを振り返る。
    「東京」とともに生きた才能の全貌を描出する評伝。

    著者 :
    森 炎(モリ ホノオ ) 1959年生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁などの裁判官を経て、弁護士。著書に「死刑と正義」ほか。
    青島 美幸 1959年生まれ。作家。青島幸男の長女。著書に「み〜んなブスを好きになれ」ほか。
    年譜・年表 庶民史年表:章頭

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著者プロフィール

1959年東京都生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁、大阪地裁などの裁判官を務め、現在は弁護士として活動。裁判官時代には、官民交流で、最高裁から民間企業に派遣され、1年間、三井住友海上火災保険に出向勤務した。著書に『司法殺人』(講談社)、『死刑と正義』(講談社現代新書)、『司法権力の内幕』(ちくま新書)、『教養としての冤罪論』(岩波書店)ほかがある。

「2015年 『虚構の法治国家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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