御命授天纏佐左目谷行

著者 :
制作 : ヒグチ ユウコ 
  • 講談社
3.16
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本棚登録 : 142
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188180

作品紹介・あらすじ

摩訶不思議な「異界ツアー」へようこそ! 斬新な言語感覚が弾けるユーモラスで不思議な「現代版・御伽草紙」を、画・ヒグチユウコとの夢のコラボレーションで贈る一冊。
太平の世。猫の君子たる夜見闇(よみやみ)君の屋敷に居候する「私」は、主君の命を受け、御蚕の繭玉・終日(ひねもす)君のお供として佐左目谷君を訪ねる旅に出る――。動物植物昆虫にこの世あの世が入り乱れる珍妙な道中を、リズミカルな擬古文調でユーモラスに描き、読者を摩訶不思議な世界へと誘い込む表題作ほか、「行方」「かげろう草紙」の全3篇を収録。詩集『びるま』で中原中也賞を受賞、2012年には小説『螺法四千年記』で第34回野間文芸新人賞を受賞した注目作家、日和聡子による最新小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で、タイトルが読めず気になる。
    手に取ったら、装丁がヒグチユウコさんじゃないですか!借りる!!
    というわけで、あらすじも評判も作者さんも全く知らないまま読んだ一冊。

    三編の短編集ですが、どれも独特の文体、表現の仕方にくらくらしながら怪しい世界へ連れていかれます。そもそも登場人物が人間でなかったり。

    猫の夜見闇(よみやみ)君の屋敷に居候する私は、主君の命を受け、蚕の繭、終日(ひねもす)君のお供として佐左目谷君を訪ねる旅に出る。無事に彼ら(?)は辿りつけるのか。

    最初は不思議なこと、分からないことばかりで、迷子になってしまう。途中で慣れて道を見つけて、あ、こっちだとずんずん行ったら道が途中でなくなった、というような終わり。
    呆気にとられるもそれが余韻を残して良い気分。
    これもお正月に読んで良かった一冊。

  • 日和さん2冊目、火の旅とは打って変わりのっけからPOPな擬古文炸裂!読みにくい筈がどんどんページが進み面白くて仕方なし…全くもってえらい人が出て来たものである。
    三つのお話の繋がりは冥府か?書くことを赦された作家のみが奏でられるリズムがなんとも心地よい。
    夜見闇君のお使いを微笑ましくも全うする猫君は我が道を進んだ、影に誘われた少女は闇に堕ちた、そして魍魎の如きに摘まれた草双紙売りは全弾装填ロシアンルーレット状態の八方塞がりに顔色を無くす。
    曖昧な日本語を縦横無尽に操りこんなシュールな紡ぐ作家を紹介してくれた小川洋子さんに感謝です

  • 装丁がとても素敵な不思議な物語。
    難しい漢字がずらっと並べられているかと思えば、急に横文字が飛び込んで来たり、とてもユニーク。
    上品な蚕、不思議な海辺の漁師小屋、縁日の草双紙屋が出会ったお面屋。
    空想の世界に心を飛ばすのは楽しい

  • 独特な世界観。

    言い回しが近代の作品みたいで斬新。

    梨木さんの『家守綺譚』と長野さんの『あめふらし』とかを連想させる。

  • 結論があいまいで、う~ん・・・と、なんだか鬱憤がたまるが、独特の世界が面白かった。あと、1文が長いのにすらすら読めるのが不思議

  • 装丁がステキすぎてジャケ買い。ヒグチユウコさんの装画で、本作りのルポを書いていた名久井直子さんの装丁。カバーを取った中身がまた素敵。お話は短編が3つ納められていて、どれも摩訶不思議な内容でした。

  • 先ず「螺法四千年記」から読もう。。。

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    「摩訶不思議な「異界ツアー」へようこそ! 斬新な言語感覚が弾けるユーモラスで不思議な「現代版・御伽草紙」を、画・ヒグチユウコとの夢のコラボレーションで贈る一冊。
    太平の世。猫の君子たる夜見闇(よみやみ)君の屋敷に居候する「私」は、主君の命を受け、御蚕の繭玉・終日(ひねもす)君のお供として佐左目谷君を訪ねる旅に出る――。動物植物昆虫にこの世あの世が入り乱れる珍妙な道中を、リズミカルな擬古文調でユーモラスに描き、読者を摩訶不思議な世界へと誘い込む表題作ほか、「行方」「かげろう草紙」の全3篇を収録。詩集『びるま』で中原中也賞を受賞、2012年には小説『螺法四千年記』で第34回野間文芸新人賞を受賞した注目作家、日和聡子による最新小説集。」

  • 大好きなヒグチユウコさんのイラストに惹かれて購入した一冊。
    不思議でおかしな物語、ぴったりの世界観でした。

  • 「御命授天纏佐左目谷行」「行方」「かげろう草紙」を収録。
    ヒグチユウコによるカバー画がシュールでポップでとても素敵。これに「擬古文」とのことで期待は大だった。

    一番リアクションに困るのが表題作。
    はじめはいちいち長い文章がつるつると続くのが楽しめたけど、ややもしないうちにその長々しさがなくなってしまって物足りなかった。擬古文とやらもさっぱりそれらしくなくて、ただ冗談めかした堅苦しさを演出しているだけみたい。やるならもっとコテコテに仕立ててくれれば、妙な擬態語や横文字や近代的な漢語ももっと変に見えて良いのに。
    道行きそのものにさほど奇抜なところもなかったし、これはと思う描写もなくて、寓話のような手ごたえも印象に欠ける。色々惜しい。
    最後の舞台は三途の川の渡しがイメージされているんだろうか。

    総じて「行方」と「かげろう草紙」のほうが良い手ごたえ。世界観の描出がさりげなくも速やかで、戸惑いなく没入できた。死のごとき静寂と狂気的な喧噪の対比もあってあわせて印象的。

  • 2.5。表紙勝ち。詩人だけあって言葉は綺麗で味あるし、雰囲気も悪くないが、三話読むとそれにも飽きてしまう。

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