ラン

著者 :
  • 講談社
3.67
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本棚登録 : 265
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188272

作品紹介・あらすじ

9年前、家族を事故で失った環は、大学を中退し孤独な日々を送っていた。ある日、仲良くなった紺野さんからもらった自転車に導かれ、異世界に紛れ込んでしまう。そこには亡くなったはずの一家が暮らしていた。やがて事情により自転車を手放すことになった環は、家族に会いたい一心で道のりを自らの足で走り抜く決意をするが…。哀しみを乗り越え懸命に生きる姿を丁寧に描いた、感涙の青春ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 後ろ向きだった主人公が、前向きに生きることを死んでしまった家族と再会し、家族の力を借りてその大切さを知る。
    森絵都の本の中で一番かも

  • あの世と現世をつなぐ道を通って、死んでしまった家族に会いにいく少女(でもないか)の話。天涯孤独であるが故の孤独と、ランニングで仲間が出来て次第に自分の世界が構築されていく喜びと、死んでしまった家族を見捨てて成長してしまうように感じるうしろめたさ。
    ランニング仲間と一つ一つ課題を乗り越えていく度に、人間的に成長していく姿は王道で爽やかです。

    ライトな読み口と、死んだ家族に結局会えてしまっているので結構浅はかな感じがするのが少々難点。行こうと思えば毎日家族に会いに行けるというお手軽さがどうも話となじまないような・・・。
    ランニングで自分探しをするというのはとてもよかったし、そちら重視で進めてもらったほうがしっくり来たと思います。

    ボリュームはありますがスムーズに読めます。このリーダビリティーはさすがです

  • 動機はともあれ
    出来るんだねえ
    やろうとは思わないけど
    面白かったです

  • 夏目環は40kmの天国への道のりを自力で行けるように走り始めた。
    後ろ向きだった環はクラブ7人と走る事により前向きになっていく。
    走歴8カ月でマラソンスタート!で完。ライトな小説。

  • 両親と弟を事故で亡くし、叔母さんも亡くして天涯孤独の環。

    近所の自転車屋さんの紺野さんと仲良くなったのもつかの間、
    彼とのお別れの際に、彼の亡き息子の自転車を譲り受けた。

    自転車に導かれるように走ったさきで出会ったのは、
    亡くなった両親たちのいる世界だった。

    自転車なしで、亡くなった人たちの世界に行くために、環は40キロマラソンを目標にする。

    ひょんなことから元天才陸上選手1人と、その他へっぽこランナーたちの仲間となり
    死んだ人のために走るのか、現実を生きる自分のために走るのか
    環の揺れた気持ちと決意。

    個性豊かなへっぽこランナーたちのどうしようもない発言の掛け合いがおもしろい。

    周りの人たちとの交流で変化していく主人公、いいよね。

  • DIVEが面白くて、他の作品もと探してみたらランナーとしては見逃せないタイトルの作品が。
    走ることがストーリーの中心になっているわけではありませんが、走りながら少しずつ変わっていく環ちゃんと、個性の強いランニングクラブのメンバーに引き込まれていきました。
    死後の世界が出てきたり、LSDで激痛が走るとかおいおいってところがあったりもしますが、ストーリーは秀逸です。
    走る人も走らない人も楽しめると思います。

  • 厚さを感じないくらいサクサクと読めました。主人公の環、ドコロさん、大島くん、真知さんみんなそれぞれ大変な思いを抱えて生きている。それぞれが前を向いていく姿がよかったです。私も今マラソンビギナーなので走る爽快感、一体感の文体にモチベーションアップです。

  • 20150429読了

  • 自転車であの世とこの世を行ったり来たりのファンタジーstoryなのかもしれないが、42,195キロを走るという中に自分の人生を見つめ直し、前に進もうとしていく主人公、周りの人達の成長ぶりが心地良い。
    乗り越える大切さなのかな。

  • 前作カラフルとは逆に、生きている人間が、死んだ人間のいる世界に入って交流するお話。
    いけすかないキャラだけど、真知さんのセリフは、本当にぐさりとするものが多かった。

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著者プロフィール

1968年生。『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。産経児童出版文化賞、小学館児童出版文化賞など受賞多数。06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞。著書に『カラフル』『みかづき』等。

「2020年 『あいうえおさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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