- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062188296
作品紹介・あらすじ
猫木豊、31歳。脳内で「365日毎日“だらだら且ぶらぶら”できる国の王」として暮らす、ダメ男。ある日、パートナーの宝田から妊娠を告げられ、“だらだら且ぶらぶら”に未練を残しつつ、現実の生活と向き合い始める。しかし出産後、こどもの先天的障害が判明し、宝田は動揺を隠せない。いっぽう猫木は、ダメ男のくせにそんな宝田への不満を隠せない――。二人は互いに見当違いの三くだり半をつきつけ合うのだった
本作は「命の誕生」を前に若い男女が直面する〈人生の苦難と歓び〉を描く感動作です。た・だ・し、本作は、いわゆるふつうの感動作ではありません。感傷からは遠い、思わず声を出して笑ってしまうユニーク且ユーモラスな文体こそが、読後の感動を引き出しているからです。とにかく面白い小説です。文学の世界に誕生した、この新しい才能に、ぜひご注目ください!
(※他に、「東京五輪」「西暦二〇一一」を収録。装丁/100%ORANGE)
感想・レビュー・書評
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短編小説三作がおさめられた本です。ひとつ目は父性の誕生、二つ目はあこがれ、三つ目は故郷を表しているように思います。
文学的な表現は美しいと思います。想像力が掻き立てられ、一つ目はふわりとした気分になるし、二つ目はすーんと冷えた恐ろしさを感じるし、最後の作品は人のルーツを思い起こさせるような内容。
説明が少ないので難しいかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
猫木宝田カップルのまさかの続編!
しかし猫木、大学時代からダメ度が各段にアップしていた。相変わらずのちぐはぐ感。「廃車」は好きで何回も読んだなー。「西暦2011」はロマン。 -
う〜ん、何というか…
面白くもなく、感動的でもなく、教訓的でもなく、腹が立つ訳でもなく。
多分3日後には全て忘れてそうな内容だというのが読後感。