迎え猫 古道具屋 皆塵堂

著者 :
  • 講談社
3.81
  • (16)
  • (35)
  • (32)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 182
感想 : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188388

作品紹介・あらすじ

幼い頃から続く不運は「猫の祟り」!?

憑きものだらけの古道具屋に曰くあり? の猫が集まり……

笑えて、泣けて、ちょっぴり怖い?
猫好きにも大満足の「人情怪談騒動記」!

魚屋・巳之助の知り合いである幸七の仲間が次々と首を括った。
祟りに怯える幸七は、以前皆塵堂に居候していて幽霊が見えるという
太一郎を頼るが、太一郎の態度に異変が。
一体何が見えた? 幸七はどうなる?
一方、猫に囲まれて暮らすのを夢見る巳之助のまわりに、
続々と猫が集まってくる。
巳之助は野望実現のため一計を案じるが……

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2020.08.31読了

    ねこづくしの巻

    巳之助のネコ好きもすごいが
    太一郎のネコ嫌いもすごい
    しかも、ネコ嫌いの太一郎をネコが好きなのもおかしい

  • 経師屋の仕事を休み、引きこもる幸七の恐れているものとは。
    蕎麦屋の仕事が手につかない竹次郎の悩み。
    茂蔵の足を引っ張る呪いの観音像。
    煙草の味が変わる煙管が伝えることとは。
    庄三郎に会いに来た喜八の頼みごと。

    読んで行くうちにどんどん皆塵堂に猫が増えていく。いったいどこまで増えるのか。
    猫まで個性的でその描写が楽しい。

    「目の前の煩い事から逃げ出したところで、それで苦しみが終わる訳じゃないらしい。もし、あの世があるとするならば、それはこの世の続きでしかないようだ。」

  • シリーズ4作目。1話目、自殺しなければならないほどの不幸に追いやった者たちに、遺髪を介して呪い殺す、ガツンとくる話からスタートするが、今回は、全話通して豪快な巳之助を中心とした話で、スカッと読み終えた。さらに各話、猫を絡めた不思議もあり、出るわ出るわ、猫・猫・猫と猫だらけ!鮪助のお手柄もあり、とても楽しい巻でした!

  • さてさて、今回の主役は棒手振りの魚屋・巳之助です。
    皆塵堂を賑やかにしてくれる脇役の一人として、シリーズ1作目から登場していたのですが、ついに!…といった感じです。

    前作から巳之助が神頼みをしていたお願いごと、それは「猫と猫好きのかわいい嫁さんと暮らすこと」。
    なかなかその願いが叶わぬまま、それでも仕事が終われば顔見知りの猫たちに会いに行く巳之助ですが、今回は行く先々で幽霊やら呪いやらの事件にぶつかります。
    そんなとき頼りになるのは幽霊の見える幼なじみと皆塵堂。
    …ということで、今日も今日とて皆塵堂を賑やかしに行く巳之助でした。

    今回は事件のたびに皆塵堂なぜか子猫が集まってきます。
    あれよあれよという間に増えた子猫たちとともに迎える大団円に満足のため息。
    この子猫たちがこれからも登場することを期待しています。

  • 今回は全て、猫がらみの逸話。
    猫をいじめていた男たちが、次々と首を括る。

    猫好きな名人の大工が作った欄間や、根付を持っている人に、老人の幽霊が見えたり、タバコの味が変わったり。

    いくつかの事件が、すべて猫が絡むことに気付く太一。

    さて解決に向かうは?
    皆塵堂全員出動!

  • これまで1冊に一人ずつ使用人が入っては辞めていった皆塵堂だが、このペースで登場人物を増やすと人間関係が複雑になりすぎると作者が考えたのかどうかはわからないが、今回は、使用人ではなく巳之助が中心の話。無類の猫好きで、行く先々で猫を構う。拾ってくる。長屋で飼えずに皆塵堂に預ける。預けた猫に会いにくる。彼を中心に、これまでの登場人物も活躍して、人間関係もどんどん面白くなってきている。

  • 皆塵堂4
    次に死ぬのは
    肝試しの後に
    観音像に呪われた男
    煙草の味
    三途の川で釣り三昧

     皆塵堂に、子猫が次々やってきて、最終的に巳之助が、長屋で猫を飼えるようになった話。
     

  • 久しぶりの再読。
    幽霊や怪現象付きの『曰く品』も構わず扱う古道具屋《皆塵堂》の物語第四作。
    これまでは様々な事情を抱えた男たちが《皆塵堂》に居候するうちに再生していく展開だったが、今回居候するのは猫たち。
    一つ事件が片付く度に《皆塵堂》に残るのは猫、猫、猫。沢山の猫たちの行く末は?
    それにしても《皆塵堂》が片付いているだけで自分は実は死んでいるのでは?と清右衛門が勘違いするとは、どれだけ普段が汚いのかと笑ってしまう。
    どんなに大変な状況でもマイペースな伊平次や勢いの巳之助やいざという時は頼りになる太一郎や、超現実主義な峰吉らがいれば、今日も大丈夫と思える。
    幽霊が出てこようが、猫だらけになろうが、店の中はゴミ溜めみたいだろうが、気にするなという、そういうユルさが楽しい。

  • 何だかドンドン登場人物、名前が増えてくなぁ
    人か猫かどっちだっけ、となる笑

    今回主役は猫
    皆塵堂に集って巣立っていくのね、やっぱり

  • シリーズ第4弾。
    一つ一つのお話がちょっと消化不良か…?なんて思いましたが、さすが輪渡さん!最後にマルっと全部回収してスッキリ!
    この巻から一気に猫小説らしさがUPしました(笑)
    正直ホラー<猫小説と化してます…

    猫が絡んだときの太一郎の扱いのひどさに、思わず笑ってしまいました…!

全37件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。2008年に『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く。『古道具屋 皆塵堂』シリーズ(本シリーズ)に続いて『溝猫長屋 祠之怪』シリーズも人気に。他の著書に『ばけたま長屋』『悪霊じいちゃん風雲録』などがある。

「2021年 『呪い禍 古道具屋 皆塵堂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

輪渡颯介の作品

ツイートする
×