- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784062188388
感想・レビュー・書評
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2020.08.31読了
ねこづくしの巻
巳之助のネコ好きもすごいが
太一郎のネコ嫌いもすごい
しかも、ネコ嫌いの太一郎をネコが好きなのもおかしい
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久しぶりの再読。
幽霊や怪現象付きの『曰く品』も構わず扱う古道具屋《皆塵堂》の物語第四作。
これまでは様々な事情を抱えた男たちが《皆塵堂》に居候するうちに再生していく展開だったが、今回居候するのは猫たち。
一つ事件が片付く度に《皆塵堂》に残るのは猫、猫、猫。沢山の猫たちの行く末は?
それにしても《皆塵堂》が片付いているだけで自分は実は死んでいるのでは?と清右衛門が勘違いするとは、どれだけ普段が汚いのかと笑ってしまう。
どんなに大変な状況でもマイペースな伊平次や勢いの巳之助やいざという時は頼りになる太一郎や、超現実主義な峰吉らがいれば、今日も大丈夫と思える。
幽霊が出てこようが、猫だらけになろうが、店の中はゴミ溜めみたいだろうが、気にするなという、そういうユルさが楽しい。 -
シリーズ4作目。1話目、自殺しなければならないほどの不幸に追いやった者たちに、遺髪を介して呪い殺す、ガツンとくる話からスタートするが、今回は、全話通して豪快な巳之助を中心とした話で、スカッと読み終えた。さらに各話、猫を絡めた不思議もあり、出るわ出るわ、猫・猫・猫と猫だらけ!鮪助のお手柄もあり、とても楽しい巻でした!
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さてさて、今回の主役は棒手振りの魚屋・巳之助です。
皆塵堂を賑やかにしてくれる脇役の一人として、シリーズ1作目から登場していたのですが、ついに!…といった感じです。
前作から巳之助が神頼みをしていたお願いごと、それは「猫と猫好きのかわいい嫁さんと暮らすこと」。
なかなかその願いが叶わぬまま、それでも仕事が終われば顔見知りの猫たちに会いに行く巳之助ですが、今回は行く先々で幽霊やら呪いやらの事件にぶつかります。
そんなとき頼りになるのは幽霊の見える幼なじみと皆塵堂。
…ということで、今日も今日とて皆塵堂を賑やかしに行く巳之助でした。
今回は事件のたびに皆塵堂なぜか子猫が集まってきます。
あれよあれよという間に増えた子猫たちとともに迎える大団円に満足のため息。
この子猫たちがこれからも登場することを期待しています。 -
これまで1冊に一人ずつ使用人が入っては辞めていった皆塵堂だが、このペースで登場人物を増やすと人間関係が複雑になりすぎると作者が考えたのかどうかはわからないが、今回は、使用人ではなく巳之助が中心の話。無類の猫好きで、行く先々で猫を構う。拾ってくる。長屋で飼えずに皆塵堂に預ける。預けた猫に会いにくる。彼を中心に、これまでの登場人物も活躍して、人間関係もどんどん面白くなってきている。
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皆塵堂4
次に死ぬのは
肝試しの後に
観音像に呪われた男
煙草の味
三途の川で釣り三昧
皆塵堂に、子猫が次々やってきて、最終的に巳之助が、長屋で猫を飼えるようになった話。
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