- Amazon.co.jp ・本 (666ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062188692
作品紹介・あらすじ
霧深いなか、道案内の剛力たちに守られながら、ニザマの地方官僚の姫君ユシャッバとその近衛兵の一行が尾根を渡っていた。陰謀渦巻く当地で追われた一行は、山を下った先にある港町を目指していた。
剛力集団の中には、鳥飼のエゴンがいた。顔に大きな傷を持つエゴンは言葉をうまく使えないが、鳥たちとは、障害なく意思疎通がとれているようだ。そんな彼の様子を興味深く見ていたのは、他ならぬユシャッバだった――。
感想・レビュー・書評
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面白い、面白いけど長い…。
最終盤でマツリカ登場。それまでの流れがやや冗長に感じますが、最後に全てが繋がる様は気持ち良いです。気長に読める人にはオススメです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
山を弁える剛力衆。港街の暗渠を走る鼠たち。
誰が何を追っているのか。
山の中を逃げるように移動する一行。
街で追い詰められて、排水に流され。
圧迫感と閉塞感でジリジリする。
誰が味方で誰が敵方なのか。
罠なのか、先手が打てているのか。
最初から散りばめられている伏線が後半で生きてくるのに大興奮!
夢中で読んでいて、気づいたら乗り越してた。
山を弁える、街の暗渠を巧みに使う彼らにも心踊るけれど、何と言っても、洞察力の鋭いエゴン。
烏さえ可愛くみえてくる。
知識が人を救うのを何度も魅せる今回。
だからこそこの言葉がしみる。
「救護院で文字を教えていたのが何のためだったのか、何のためになるのか、それを初めて知ったのだった。
それは仲間を守るためだったのだ。」 -
最初、登場人物紹介を見て彼らが出ていないことにショックを受けた 笑
前作『図書館の魔女』から続けて読んだので、キリヒトやマツリカ、衛兵たちに愛着が湧いてたので。
けど、そんなことすぐ忘れて今回の登場人物たちに惹かれて、物語にのめり込んでしまった。
本当に登場人物たちが魅力的なんだよねー。
感情移入してドキドキして泣いたり、笑ったりしながら読んだ。
私も剛力に担いで貰いたいなぁって思ったり(♡︎´艸`)
そして、今作も伏線が回収されていくのが気持ち良かった〜✨
ネタバレになるのが嫌だからあんまり書かないけど、前作に引き続き出てる人もいて、そこがたまらんっ!
今後も続いていく終わり方だったので、今から続きが楽しみすぎるな〜!
早く続きが読みたいー! -
途中まできて
ああ、これは彼の物語でもあるんだな
と、思い、
その辺りから
ようやく物語に引き込まれた
そういう意味では
前作を読んでおいた方がいい
舞台もわかるし
山の民の剛力たちが
前作の近衛兵のように
徐々に個性を表してきて
魅力的
今作を読んで
「図書館の魔女」という本の魅力は
茉莉花にあったんだと実感
私は本を読みながら
いつのまにか映像が浮かんでいるが
この本は
出だしはともかく後々まで
描写がこまかすぎて
映像化の邪魔になる
文字が邪魔に感じるようになる
前作よりさらにそれを感じた
読者の勝手な想像は許されない
というより
想像すら許されない感じなのは苦痛
それをおしても
面白いのではあるが… -
タイトルに図書館とあると つい手にとってしまった
そして 高田大介 ファンになりました
発想が ちょっと違う感じ 意外な印象から 引き込まれた 話は少し長いのに 飽きさせない裏切らない 緻密に組み立てられている
物語は 続きそうなんですけど 次が 出てないですね