人生相談。

著者 :
  • 講談社
3.22
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本棚登録 : 1168
レビュー : 189
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188791

作品紹介・あらすじ

大洋新聞に連載されている「よろず相談室」には老若男女から様々な相談が寄せられている――。

「居候に悩んでいます」――自分たちの家に居候が住んでいて、あるとき主従が逆転してしまった。このままでは居候たちに追い出されてしまう!
「しつこいお客に困っています」――同僚に生理的に嫌なお客を押しつけられて困っているのだけれど……。
「隣の人がうるさくて、ノイローゼになりそうです」――25年住んでいる賃貸の部屋。今までは何もなかったのに、隣から急に壁をたたかれるようになり、生活もままならなくなってきたのですが……。
「セクハラに時効はありますか?」――14年前、残業後、8歳年下の後輩に思わず抱きつき、そのまま最後まで……。部長への昇進にあたっての、審査で、この点だけ気になっています。
「大金を拾いました。どうしたらいいでしょうか」――家の裏の雑木林で見つけたゴミ袋。その中には札束が! 持ち帰って1年そのままなのですがどうしたらよいのでしょうか。
「西城秀樹が好きでたまりません」――「傷だらけのローラ」は私のことを歌っているんです! 秀樹が呼んでいる! どうしたら秀樹に会えますでしょうか。秀樹に会わせてください!
「口座からお金を勝手に引き出されました」――1500万円ほどの蓄えがあったのですが、どうやら夫が勝手に引き出したようです。これって窃盗にあたりますか?
「占いは当たりますか?」――来年、結婚する予定です。祖父母が心酔している占い師に、この結婚は不吉だと言われたと告げられて。そのうち、私も不安になってきたのですが。 

一見、なんの連関性もない人生相談の数々。
ところがこの相談の裏には衝撃の事件が隠されていた!

感想・レビュー・書評

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  • 新聞の人生相談コーナーでの相談と回答を軸に、物語は展開していく。
    「居候に悩んでいます」「大金を拾いました。どうしたらいいでしょうか」「隣の人がうるさくて、ノイローゼになりそうです」……などなど、一見なんの関連もないこれらの相談が実はつながっていた! というのが徐々にわかっていく。そして最終章で走る戦慄。
    20年前の相談と現在が交互に現れ、登場人物も多岐にわたる。事前に「人物相関図を書きながら読み進めたほうがいいかも」と何かで読んではいたがそうしなかったため、読み終えたあとざっと読み返し、ようやく全体像をつかめた。一気に読まないと内容がつかみにくいかもしれないが、一気に読ませるだけのストーリー展開であることは保証できる。
    全貌を掴んだうえで人生相談部分を読み返すと、回答部分がまた味わい深く思え、ニヤリとしてしまった。

  • 今回もおもしろかった。

    1話目から騙された。
    短編かと思ったら話は全部繋がっていて実は長編。

    セクハラの話の豊田課長はうまいこと逃げたみたいだけど後で訴えられたのかな?
    葛西はただのバカ。

    ネギアレルギーの子はかわいそすぎる。
    客と店員のああいうすれ違いってありがちだよね。
    お互いに伝わっていない。
    可愛がってるのに相手は精神的苦痛を感じていたっていう。

    西野奈々子は川口さんなんだよね?
    なんであんな風になっちゃったんだろう。
    たん単純に人を死なせたショックからのノイローゼなのかな?
    人がものすごく変わっちゃったけど、自分で自主するって言ってから何があったの?

    ちょっと疑問が残る。

  • 匿名の相談コーナー。
    匿名という鎧をまとっていると思い少々大胆になってしまう投稿者たち。人間の弱さを巧みに描写するのが著者らしい。
    自分の内に秘めておけば良かったものを、ちらりと見せたくなってしまうのは人間の何と表現すれば良いのか。
    最初のうちは1つの相談が独立している様に感じるのだけど、気が付くと1つの事件に渦巻く人間模様の縮図であった。
    この流れも著者らしい。

  • 人生相談を元にした連作ミステリー短編集。
    登場人物が入り組んでいて分かり難いところもあるのですが、一筋縄ではいかない結末、なかなか面白かったです。もっとイヤ~なイメージを予想していたのですが、思ったより読みやすく、一気に読めてしまいました。
     なかでもインパクトがあったのは“西城秀樹が好きでたまりません”という相談です。はしかのように、そういう思いにとらわれる時期もあるのでしょうが、たいていの人はきちんと折り合いをつけていけるのですけどねぇ。
     たまに新聞の人生相談の欄にユニークな相談事が載っていることがあります。案外、なんということのない日常に事件が潜んでいるのかもしれません。
     この本はフィクションですが、“よろず相談室”の相談内容は、どこにもありそうな内容で結構ドキリとします。ということは、事件も普通に起こり得るということが、この本の怖さかもしれません。

  • 殺人鬼フジコ~でもう二度とないと思っていた、まな真梨さんの作品。一気読みでした。とにかく伏線伏線だろうと神経を張り巡らせていましたが、時系列が飛ぶのと、登場人物の多さ、複雑さにぐるぐる。
    それでも日常のなかの非日常としては本当に面白い作品でした。謎解きのあたりはやや雑でしょうか。

  • 新聞の人生相談欄に投稿される様々な悩みごと。
    それを投稿した本人やその周辺にまつわる人たちの物語。

    1話目を読み終えた時、1話完結の人生相談にまつわる短編集だと思いました。
    でも、2話目を読んだ時、1話目に登場した人物が出てきたので、「ああ、つながってるんだな・・・」と思いました。
    そのつながりというのがはっきり分かりやすいものでなく、「何かこういう人って出てたっけ・・・」くらいなのも多くて、何度もページをさかのぼりながら読み進めました。
    だけど、読めば読むほど登場人物は増えるし、話は複雑になるしで、最後読み終えての感想は頭がゴッチャゴチャのままで終わってしまった!という感じです。
    この作者の話はそういうのが多いけど、これは特にそう感じました。
    私の脳が年々劣化しているせいもあると思います。

    ほとんどの話は新聞に寄せられた人生相談の内容→本文→人生相談の回答という形式になっています。
    最初の人生相談は自分の家に見知らぬ他人が住み着いて家を占拠し出ていかないというもの。
    そして、2番目の話は1話目に出てきた男性がイレこんでいるキャバ嬢がしつこい客に悩んでいるという話・・・なのに、途中で主人公が入れ替わり実はその人物が悩み相談者だったり・・・。
    さらに、隣人トラブルにあっているコンシェルジュの女性の話、セクハラをされた女性の話、大金を拾った女性の話、アブないアイドル好きの女性の話・・・と続きます。
    その中で、横領話や殺人事件が絡んだ話が出てきます。

    登場人物の描写が面白く、ストーリーも面白いけど、とにかく複雑すぎるし結末も肩すかしをくらった感じ。
    こっちを惹きつけるだけ惹きつけて、頭をこんがらがった状態にさせてウヤムヤに終わらせた・・・まるで狐につままれたようというのがこの本を読み終えての感想です。

  • 昔のあの出来事、セクハラにあたるのでしょうか?…西城秀樹が好きでたまりません!占いは当たるのでしょうか…すべては“あなたの悩み”から始まった―。何の関係性もなさそうな「人生相談」。その裏にあるものは?!ラスト1ページまで、目が離せない!! (「BOOK」データベースより)

    こわーい!!こんな薄らぞっとするお話はひさしぶり。でも登場人物が多すぎて、あれ?この人誰だっけ?が続出(笑)。いろんな人生がありますが、こんな相談コーナーは怖すぎる~。

  • 王様のブランチで特集されていたのが面白そうで、図書館で順番待ちしてようやく読めました。
    新聞の人生相談コーナーにて投稿されたいくつかの悩み、全く関係なく見えるそれらが実はひとつの事件に繋がっていた――というあらすじで、これは面白いだろうと確信していたのですが期待はずれでした。
    時系列がいったりきたりで追い付けないし、無個性な登場人物ばかりごちゃごちゃと出てくるので何がなんやら。
    中盤から全く内容が掴めなくなり、肝心のラストも意味が分からないままで幕を閉じるという残念すぎる読後感でした。
    もっとメモとかしながら読んだら良かったのか。いやでもそこは作者の力量じゃないのか。
    伊坂幸太郎とか湊かなえあたりが書いてくれたら面白いかも。

  • 図書館にて借りました。

    短編が絡んでいくお話。
    面白かったけど、最後の方はちょっと解りにくかったです。
    読んでいる時に少し時間が空いてしまった事もあるんですが、読み返す気には何故かならなかったです。
    ちょっと怖かった・・・。

  • かなりのところまで頑張ってついて行けていたような気がするのだが、段々相関関係がごちゃごちゃしてきて、年代のずれもわざと不明瞭に書かれているので、わからなくなってきた。
    読み終わってすぐに書き出しつつ読み直したので把握できたとは思うのだが、結局この本は面白かったような面白くなかったような…。
    沢山死んで、精神に異常をきたしている人物が沢山出てきた話。

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著者プロフィール

真梨 幸子(まり ゆきこ)
1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『殺人鬼フジコの衝動』がシリーズ累計50万部を超えるベストセラーになり、舞台化・ラジオドラマ化、代表作の一つと目される。2015年、『人生相談。』で第28回山本周五郎賞候補。
他の代表作に、TVドラマ化された『5人のジュンコ』、『祝言島』など。

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