盤上に散る

著者 :
  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188876

感想・レビュー・書評

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  • 「盤上のアルファ」のスピンオフ作品。

    ...アルファを読んでいなければニヤリと出来ないが、単体での面白さもある。

    多少、盛り込み過ぎ感や嘘だろーもあるが、そこは物語なんで気にせず読んだ。
    棋界の話は、それだけで興味深い。

  • 一人の勝負師を追いかける話。
    この作者のキャラクターの人間臭さが好きなんだけど、勝負師にはそれが感じられず、追いかけるほど魅力があるだろうか?と思った。

  • 『盤上のアルファ』の続編かなと思ってたらそんなに続編と言うわけでもなく。前回のように将棋がストーリーのメインだと思っていたらそういうわけでもなく。

  • 離婚して母親と二人暮らしだった40歳手前の明日香。
    その母がガンで亡くなり、遺品整理をしていたら、林悦生という明日香の見知らぬ人物へ宛てた母の手紙を見つける。
    投函されることのなかったこの手紙を宛名の男に渡そうと思い立った明日香は、この男の捜索を始める。

    先日、宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証」というとても濃厚な作品を読んだばかりなので、その後に読んだものはどうしても薄味に感じてしまう。

    主人公の明日香が謎の男の情報に出会うごとにこの男の正体が少しずつ見えてくるんだけど、その姿や生い立ちの描写が断片的すぎて、彼の生き様に厚みを感じられなかった。
    もう少し彼のことを書いて教えてくれないと、心に響かない。
    響くだけの材料に乏しい。
    男と明日香の母との出会いもあっさりまとめられていたし、登場人物たちの心の重りみたいなものがいまひとつ見えづらかった。
    結果、明日香が必死に男を探すだけの物語という印象で終わってしまった。

  • 伝説の真剣師を追う事により、
    その生きざまと人なりに迫る。
    1作目と同じく将棋を題材にした作品。
    過去の作品に登場した人たちが再登場します。
    この作者の作品はかなり好きです。

  • 迫力ある盤上の戦い。

  • タイトルで分かる通り、「盤上のアルファ」の続編というかスピンオフというか。ちらっと登場した伝説の真剣師・林鋭生のお話です。
    なかなかに面白かったです。鋭生の半生を追い求めていくわけですが、決して明るいものではないその半生が語り口調というかいつもの関西なまりの登場人物たちによって暗くなりすぎず、むしろちょっと笑える明るくも感じられるというのがいいですね。
    最後の方はさすがにシリアスな展開でコミカルな描写がないせいかちょっと尻すぼみにも感じましたが、そもそもそういう話だったんだよな・・と気づかされました。

  • 面白かったー!

  • 時間、生、すべてが有限のなか、盤上という舞台で
    精一杯もがく生き方に、どん、と胸を突かれる思いがしました。

  • 伝説の棋士を探す。母が遺した手紙を渡すために。
    探す道程で出会うインパクトあり過ぎの人々。
    この人が描く人々は本当に面白い。ついつい笑う。
    紆余曲折を経て再び合間見える伝説の棋士。
    それぞれが重ねた年月と思いがぶつかる場面は圧巻。

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著者プロフィール

1979年、兵庫県生まれ。神戸新聞社在職中の2011年、『盤上のアルファ』でデビュー。2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞し、“「週刊文春」ミステリーベスト10 2016”国内部門第1位、2017年本屋大賞3位に輝く。2018年には俳優・大泉洋をあてがきした小説『騙し絵の牙』が話題となり、本屋大賞6位と2年連続本屋大賞ランクイン。2019年、『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞受賞。2020年、21年には『罪の声』『騙し絵の牙』がそれぞれ映画化された。

「2022年 『朱色の化身』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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