許す力 大人の流儀4

著者 :
  • 講談社
3.20
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本棚登録 : 461
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188975

作品紹介・あらすじ

累計110万部突破!
国民的ベストセラーシリーズの最新刊、いよいよ発売。

あなたはその人をゆるすことができますか――。

忘れられない。許せない。
私も同じだ。
人はみな、許せないことを抱えながら生きて行く。
だが、許すことで始まる人生もある。
本物の大人になる、そのための必読書。

目次より
第一章 許せないならそれでいい
第二章 こんなはずじゃなかった、それが人生
第三章 いつ死んでもいい
第四章 やがて去っていく者たちへ

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに反して⁉︎許さなくてもいいではないか…というあたりに共感を覚えました。

  • この人あんまり好きじゃない、と思いつつこのシリーズだけは読み続けてしまうのは何故でしょう。
    それはやはり響く言葉があるからなのかなぁ。
    許すということは確かに心がけだけでは出来ることではありません。許さないけど続けていく、関係を断ち切らないというのも大切なことなのかもしれないと本書を読んで考えました。

    (引用)
    忘れることができないのは承知で、大人は若者に告げなくてはならぬことがあるのだ。

    人はさまざまな事情を抱えて、それでも平然と生きている

    大切なのは、許せないものをわざわざ目の前に引っ張り出して凝視しないことである。

    じーんと心に染みていく言葉です。
    特に響いたのは
    (引用)
    風景には残酷な面がある。かわらない景色というものは、時には残酷な面を持っている。
    と言うところ。私はこれと全く真逆のことを、変わらない風景を目にして感じたことがあります。
    何が起きても変わらない景色があるというのは慰めになると。
    人によって、あるいは人の心情によって風景は優しくも残酷になる。自然が人間に対して感情を持たずにそこにあるからそうなるのでしょうね。
    そしてこの真逆の感想を持ってして、私はやはり著者とは合わないんだろうなぁと思います。(笑)

  • 許せないのなら、私は許さなくていいのではないかと思う。
    今日の午後、あらたに許せないものと出逢っても、これは私には許せないナ、
    とつぶやきポケットに入れてしまえばいいのではないか。
    大切なのは、許せないものをわざわざ目の前に引っ張りだして凝視しないことである。
    許せない自分だけがダメな人ではなく、皆それをかかえて生きていることを知ることである。
    ーーー以上抜粋ーーー
     
    長年心の中で、とりたてて考えず漫然と行っていたことを、
    きちんと言葉に置き換えてもらったような気がする。
    私の思いを肯定されたようで嬉しかった。

  • ・許してあげることができない自分をダメな人間だと思う人はたくさんいるがはたしてそうか。私は許せなくてもいいから、そのことであまり悩んだりせず、許せないことをそのまま胸の中に置いて懸命に生きた方がいい。

    ・私は許せないものを抱えたら、その大半は許さなくていい。許してあげられない自分を嫌いになる必要もない。ただひとつ私は"許せない"という考えに付帯条件をつけている。"許せない人"に関しては、それを口にしないことだ。

    ・いつか許せる日は必ずやってくる。その時に必ず何かが身体の底から湧いてくる。許せないことも、許すことも生きる力になってくれると信じている。

  • 「○○力」という、その力の大切さや力のつけ方を説いた本が結構出ていますが、本書もそういう類の本かと思って手に取りました。
    が、殆どが著者 伊集院静詞のエッセイで、その内容すべてが「許す力」に結びついているとはいい難いものでした。
    ので、ちょっとガッカリ。

    ですが、僅かに書かれていた「許す力」については、心に深く届くものがあり、読んでよかったかなぁ。

    伊集院静氏の本は初めて読みましたが、昭和なヘンコツ( 曲がった事が大嫌いな頑固者)オヤジの臭いがプンプン。昨今、こういうオヤジがだんだん少なくなってきた気がする。

    昭和なヘンコツオヤジに会いたい方にお勧めの一冊。

  • 許すという行動、許すことでそこから何かが始まることはたしかなような気がする 生きる希望さえ失いかけている人もしる。それでもその切なさを皆が乗り越えるのは、時間という薬と、死んだ人に恥ずかしくない生き方をしようとわかってくるからである いつか許せば、それはそれで生きる力になるのだろうが、許せないものも人のこころの中で何かしら力になっている気がする

  • 2014年11月

  • 小説家なんだから少しは悩みがあって、憂鬱な日々を生きるとかすればいいのだろうが、もう死ぬしかないだろうな、とか私という人間は生きている価値すらない、などという感情は20代、30代にはあっただろうが、或る日、妙な声を耳の奥で聴いた。
    「よせよせ、バカがいろいろ考えるな」

    多くの人の死がいい加減な性格の私に鉛の楔を打ってくれた。

    A STAR MODESTY INCLUDED

    贈る言葉 集英社

    許すとは高き姿勢や夾竹桃

    ・・・・・
    ITを馬鹿にするのは世代が違いすぎるからやむおえない。

  • 歳をとったな先生。追悼文が大半を占める。若いころと現在の自分を比べる。それら思考はおのれの死をも意識してのことだろう。そこに悲哀がある。

  • タイトルから想像していた内容と少し違ったというのが、全体の印象。
    伊集院静を含め、ワンランク上の人々の生き方や姿勢から、学びを得る本だった。
    人生で直面することに対して、受け入れ抱えて生きていく。もっと心を大きく持てる人間になる必要がある、そう感じた。

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著者プロフィール

伊集院静(いじゅういん しずか)
1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』『春の旅人』などを手がけている。エッセイも多く、『大人の流儀』シリーズはベストセラーとなっている。2017年日本経済新聞の連載『琥珀の夢』が刊行され、2018年10月5日、ドラマ化。2019年10月から日本経済新聞にて夏目漱石を主人公にした作品「ミチクサ先生」を連載開始。

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