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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062189033

作品紹介・あらすじ

美人の常盤津師匠から祝言を目前に行方不明になった男の捜索を依頼される十手持ち(町田康『文久二年閏八月の怪異』)、周囲の同級生、往年の名女優などが次々に謎の妊娠(筒井康隆『科学探偵帆村』)、詩人と官僚と探偵がプラハで旧交を温めるかに見えるが(松浦寿輝く『四人目の男』)念願かなって状況、本郷団子坂に下宿した男が見つけたものとは?(木内昇『遠眼鏡』)ほか全13篇収録。

感想・レビュー・書評

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  • 無難。

  • 群像2013年12月号の特集の単行本化
    http://gunzo.kodansha.co.jp/18928/27382.html

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    「美人の常盤津師匠から祝言を目前に行方不明になった男の捜索を依頼される十手持ち(町田康『文久二年閏八月の怪異』)、周囲の同級生、往年の名女優などが次々に謎の妊娠(筒井康隆『科学探偵帆村』)、詩人と官僚と探偵がプラハで旧交を温めるかに見えるが(松浦寿輝く『四人目の男』)念願かなって状況、本郷団子坂に下宿した男が見つけたものとは?(木内昇『遠眼鏡』)ほか全13篇収録。 」
    「捕まえて、鬼平!~『風説』犯科帳~」 青木淳悟
    「ふくろうたち」 稲葉真弓
    「三毛猫は電氣鼠の夢を見るか」 海猫沢めろん
    「音譜五つの春だった」 片岡義男
    「遠眼鏡」木内昇
    「a yellow room」 谷崎由依
    「銀座某重大事件」 辻真先
    「科学探偵帆村」 筒井康隆
    「フェリシティの面接」 津村記久子
    「ぼくの大伯母さん」 長野まゆみ
    「わたしとVと刑事C」 藤野可織
    「文久二年閏八月の怪異」 町田康
    「四人目の男」 松浦寿輝

  • 普段手を伸ばす事がなかった作家さん達のお話を読めた。この分量なので話の込み入った尚且つ事件解決でスッキリとする推理小説という訳ではなく、痛快に解決するお話もあれど、どちらかというとモヤっとする感じで終わる話が印象に残る。が、それは読み手が(名)探偵として真実が明らかになる前の状態でお話の中に居る感じがして、それはそれでよい。ミステリー読みたくなった。笑

    ぶっちぎりで後味悪くこわいな、というのは海猫沢めろんさんの「三毛猫は電気鼠の夢を見るか」で、心地よいのは津村記久子さんの「フェリシティの面接」や「ぼくの大伯母さん」。往年の名探偵が登場してくるお話もあり、ミステリー好きにはたまらないかもしれない。

    最後の松浦寿輝さんの「4人目の男」はミステリーやホラー映画を観ているかのようなドキドキ、最後までページを捲るスピードが落ちず、ハラハラした。他の作品も読んでみたい。

  • 2018.6.15 読了

    いろんな作家さんによる
    探偵が 出てくる話のオムニバス。

    ですが、私がアホなのか
    え?どういう意味?で終わる物語が
    結構あり。。。

  • 複数作家による競演ですが、私は長野まゆみさまにしか興味ないので、評価もそれのみ(失礼!)。久し振りに初期寄りの作品に触れた気がします。青い鳥文庫のような美しい情景と、美味しそうなお菓子と、暖かい謎。店主と主人公の関係がまた、サマーキャンプ(全くそういう表現はないけど)を思わせて、この二人で話を読みたいわーと強く願ってしまいました。

  • タイトルにあわせたアンソロジーにしては
    いまいち期待を裏切られる…
    それも解釈で、と言っちゃうのはアンソロジーのそもそもの意味がないのでは…
    最後のとか、いらんし‼︎
    だけどさすがの天才筒井康隆、
    相変わらずぶっ飛ばしてた( ´ ▽ ` )ノ
    ちゃんと名探偵だしな。
    町田康も意外と面白かった。
    こんな感じの現代だったら良かったな〜

  • 木内さん、町田さん、津村さん目当てで読みました。
    結果、やっぱりその3つしか好みの話はなかった。というか、木内さんのはかなり面白かった!
    各話、何か元ネタがあるのかな?知識が必要だったのか。。抽象的すぎたり独特な世界観すぎて私には難しかった。

    自分の中で木内さんへのハードルがどんどん上がっているけど、毎回飛び越えてくれる。やっぱり大好きです。

  • 名探偵をテーマにした13人の豪華メンバーの作品(^o^)えっ!?これ探偵もの( -_・)?と思うものもあるけれど、知っている探偵さんも登場してて面白い♪只どの作品も短いので、もっと長くじっくり読みたかった!

  • 海猫沢めろんと長野まゆみが入っている探偵ものだと!?と思って手に取りました。
    うーん…?なのもありましたがなかなか面白い趣向。

    筒井康隆「科学探偵帆村」…初っ端で筒井康隆か、と思ったけどたいへん面白かった。なんだこのオチは。楽しい。
    町田康「文久二年閏八月の怪異」…江戸の捕り物帖、だけど主人公だけハードボイルド。なにこれ。面白い。
    津村記久子「フェリシティの面接」…アガサ・クリスティくらい読んでおくべきだったなあ。前二編が突飛だったので突然普通に面白くなって驚いた。
    木内昇「遠眼鏡」…今度は明智探偵が登場。これは推理小説というものに対する皮肉かな?おもしろかった。
    藤野可織「わたしとVと刑事C」…コロンボ風刑事C(おばさん)登場。「犯人」と「被害者」という記号が繰り返し続け、刑事Cにより解決され続ける「探偵もの」のパターン。
    片岡義男「音符五つの春だった」…これはちょっとよくわからない。推理小説として読もうとするのが間違っているのか。
    青木淳悟「捕まえて、鬼平!」…これはまた別の意味でちょっとわからなかった。メタパロってことかな?
    海猫沢めろん「三毛猫は電気鼠の夢を見るか」…海猫沢さんだし、当然そうだと思ってました。色々と三人称視点で確かめてみたいけど、結局どんな不足や誤解があったとしても、そこからしか見ることはできないのだから仕方ない。
    辻真先「銀座某重大事件」…金田一耕助。
    谷崎由依「a yellow room」…これはもしかすると元ネタを知ってないと意味が分からないやーつ…
    稲葉真弓「ふくろうたち」…えっ。これで終わり?
    長野まゆみ「ぼくの大叔母さん」…ふつうに面白かった…長野まゆみだと意識しないで読んでしまった。
    松浦寿輝「四人目の男」…ぐるぐる。幻想小説ということでいいのかな?

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著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

筒井康隆の作品

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