絵本 窓ぎわのトットちゃん 1・2巻セット

  • 講談社
4.75
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本棚登録 : 67
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062189057

作品紹介・あらすじ

戦後最高のベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』が絵本になりました。
 この本は、トットちゃんが小学校1年生で学校を退学になるところから始まる、黒柳徹子さんの自伝的物語です。
 入学早々いろいろと問題を起こすトットちゃん。担任の先生に呼ばれたママは「よその学校にお連れください!」と言われてしまいます。ママが新しい学校を一生懸命探した結果、「トットちゃんが気に入ったので」通うことになったのは、自由が丘のトモエ学園でした。電車を教室に使ったり、授業は好きな科目から勉強したり、昼休みは校長先生を奪い合って話を聞いてもらったり、とにかく何もかもがユニークな学校で、トットちゃんは情操豊かに、たくましく育っていきます。
 学校にはそれぞれ自分の木があって、病弱な泰明ちゃんを、必死で自分の木に登らせ”ご招待”したこと、しかし彼は、やがて病気が悪くなって死んでしまったこと、障害のある高橋君が勝てるようなプログラムができていた運動会のことなど、子どものトットちゃんの心に刻まれたその時その時が、鮮やかに描かれていきます。
 やがて戦争がトモエに、トットちゃんの生活にも影を落とします。学校の小使いさん(用務員さん)の良ちゃんが出征し、大岡山のキャラメルの自動販売機からキャラメルが出なくなり、パパがヴァイオリンで軍歌を弾きに行くか悩み、そして、とうとうトモエは空襲で焼けてしまうのです。
 黒柳さん自身が退学の事実を知ったのは、成人してからだそうです。そんなことは全然知らなかったトットちゃんは、どんなことを考えて、どんなことを感じて、毎日を思いっきり暮らしていたか、同じ年齢の子どもたちに、ぜひ読んでほしいと思います。
 子どもが扱いやすいよう、2巻に分け、すべての漢字にふりがなをつけました。いわさきちひろのイラストが100点以上、第2巻には黒柳さんの新しい原稿も収録されています。「最後まで、トモエが焼けてしまうところまで読んでほしい」という黒柳さんのご希望で、セットのみの販売です。
 2015年は終戦70年。戦争のことを考えるよすがにもなる絵本です。

感想・レビュー・書評

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  • 29年度 6-3
    2分

  •  トットちゃんの本は,持っているんだけど,大きな絵本版を見つけて買っちゃいました。
     いわさきちひろの絵が大きく載っていること,文章が短くなっていて,子どもに読み聞かせしやすいことなどを考えてのことです。
     この絵本は,とても丁寧に作られています。なにせ,ちひろの絵が大きく載っているページには,ページ数が打ってないんです。これって,すごい配慮です。
     原作もそうですが,このちひろの絵は,「トットちゃん」の出版に合わせて書かれたものではありません。原作が書かれた頃は,すでにちひろは亡くなっていました。作者の黒柳さんの強い希望で,息子の猛さんが,文章に合う絵を選んでくださって,本ができあがったそうです。
     この絵本版を見ると,いわさきちひろの絵の力が,ぐいぐいと伝わってくるようです。
     いい本ですよ。
     原作をもっている方も,是非,手にとって頂きたいと思います。

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著者プロフィール

黒柳徹子:日本パンダ保護協会名誉会長

「2018年 『読むパンダ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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