COVERED M博士の島

著者 :
  • 講談社
3.21
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本棚登録 : 113
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062189194

作品紹介・あらすじ

募集内容・・全身整形に抵抗のない二十代から三十代の男性を急募。
報酬・・一千万円。
条件・・瀬戸内海O島に最大一年の滞在。
備考・・術後、元の姿に戻れないことを承諾できる方に限ります。

 人生に絶望していた「僕」は、新しい「自分」を手に入れるために、治験モニタ人材バンクのサイトにあった異様な募集に応募し、O島に向かった。瀬戸内海に浮かぶO島は、近年まで〈鬼〉が出ると噂され、周囲の住民も近づくことのない孤島だったが、東京から姿を消した若き天才美容外科医のM博士が購入し、研究棟を建てて究極の「美」を追究していた。そこには、二人の美しい女と博士の婚約者=レイコがいた。「僕」の手術後、M博士の部屋から、首のない死体が見つかる。博士を殺した〈鬼〉を自らの手で捕まえるため、レイコは研究棟を〈密室〉にしていく――。
 なぜ、M博士は殺されたのか。究極の「美」とは何なのか。〈鬼〉は何者なのか。アガサ・クリスティー賞作家が初めて挑んだ孤島ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • うーん……他の作品名を持ち出すのは申し訳ないのですが、『地獄でメスがひかる』×『パノラマ島奇譚』ちょっぴり『すべF』って感じです。
    森さんの漫画チックな設定はわりと好きで、つっこみながらも楽しむのですが、今回はさすがに無理ムリ感満載。
    天才美容整形医とはいえ、まるで仮面を被ったり脱いだりするような速さの自分への施術。
    これOKにしちゃったら、「作中で初めて人を殺しました」という触れ込みが勿体なくないですか?
    表紙や作品の雰囲気は好きなので、いっそM博士メインの、マッドなめくるめく美の世界のスピンオフなどいいかも。

  • 森さんらしく、美学的な話。
    人体の造形美に関する話で、自分の姿かたちに特に未練のない若者が、M博士の島で整形手術を受け、それによって周りの人間がどうかわるかを見る。
    とりあえず、怖い。
    面白いけど。
    表紙も怖いし、手放そうかと思う。

  • 理想の「女性」を、同じ「君」をつくろうとして迷い続ける天才のお話。
    同じ顔がたくさんできたら個性なんてなくなるだろうに、つまらなくなるだろうに、怖いだろうにと率直に思った。
    最後の急展開、ドンデン返しに一瞬訳が分からなくなった。

  • 2016/2/10(水曜日)

  • 究極の美を追求することがテーマとなっている作品。ストーリーや構成、人物設定などは意外と面白かったけど、10分で整形する医師や孤島O島などはかなり無理がある設定だった。最後は結局こうなるのか、という終わり方だった。

  •  途中から展開や謎が読めて、ラストも推測した範疇に収まってしまった。。じっくり読んで邪推しすぎた。ちと残念。
     タイトルのCOVEREDを調べてみた。形容詞より動詞(COVER)の方が物語にマッチしている気がした。
     あー!と叫びたい気分だ。
     

  • 黒猫とは別の角度から美を追求する奇人のはなし。
    死体のトリックや結末はだいたい予想ついちゃったけど、
    孤島での殺人と心理戦、伏線と結末までまとまってて好感度高い作品でした。美醜の概念や価値観も興味深かったし、美の要素としての誇張、対称性、隠喩、混沌、それぞれの役を振られる女性4人の個性もわかりやすい。
    黒猫シリーズ以外でオススメするならこの作品かも。

  • 黒猫シリーズと同様に美とは何かという問いを発しながらも、もっと純粋なミステリーチックに描かれている。途中から展開が予想できてしまうのがややもったいない部分ではあるが、どんでん返しが好きな人は嫌いではないのではないだろうか。

  • すべてがFになるっぽいシチュエーションで、すべてがOになるみたいな(笑)?美学論と名前絡みにこだわっているのは同作者他作品と共通してるなぁ。色々と上手く行き過ぎ感と疑問点はあるものの、どんでん返しのどんでん返しと楽しめました。

  • 美に関するとらえ方が独特で好き。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2018年 『文豪Aの時代錯誤な推理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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