我れ、美に殉ず

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 31
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062189309

作品紹介・あらすじ

「第一章 これ、この一作に悶え、死す──久隅守景」……狩野探幽の門下となり、若くして「四天王」ともてはやされた久隅守景。だが、悪所通いがもとで息子が狩野派を破門され、後に島流しに。さらに娘は、同門の男と駆け落ちする。相次ぐ不始末に、守景自身も師匠から破門され金沢の地へ。狩野派で御用絵師として生きる道とは一線を画して、守景は独特の質朴なる農夫の絵を晩年まで描き続けるのだった。「第二章 外面は百態、魂は不撓──英一蝶」……狩野派に入門しながら吉原通いを好み、あげくに生類憐みの令で三宅島に島流しになった不遇の絵師。「第三章 生きとし生ける物へすべて命を──伊藤若冲」……青物問屋の長男に生まれ若くして店を継ぐも、早々に隠居して生き物を描き続けるた博愛の画家。「第四章 失いしものを深追いして──浦上玉堂」……備前池田藩・支藩の大目付の役にありながら、風流の道に傾いて脱藩し、七弦琴と絵筆を手に諸国を放浪した文人画家。

感想・レビュー・書評

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  • 日本画家って全然知らないな~~~~
    文体が難しい・・・

  • 反骨心あふれる、アウトサイダー的な生き方をした江戸時代の代表的画家四人を扱った短編集。
    ひじょうに力作だと感ずるが、最初の章でインパクトが強すぎて、独特の言い回しにだんだん飽きてしまい、読みすすめられなかった。金や権威のために絵を描くのは邪道、自分の好きなように描くという考えは、自己表現者のもの。買い手あってこその芸術なのだから、多少の格式化もしかたないのでは、とも。

  • 初めての作家。この絵師にはこの一作という作品を据えての短編。著者の語りぶりが濃く独特で、強い印象を残した。

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著者プロフィール

1944年、秋田県生まれ。早稲田大学卒。『鉄塔の泣く街』『清十郎』『おらホの選挙』「風が呼んでる」がそれぞれ直木賞候補となる。1995年、『刑務所ものがたり』で吉川英治文学新人賞受賞。2010年、『真幸くあらば』が映画化。『蜂起には至らず 新左翼死人列伝』(講談社文庫)、『ふぶけども』(小学館)、『水漬く魂』全5巻(河出書房新社)、歌集『明日も迷鳥』(短歌研究社)など著者多数。近年は、『悪武蔵』『我れ、美に殉ず』『蕪村―己が身の闇より吼て』(ともに講談社)、『天のお父っとなぜに見捨てる』(河出書房新社)、『走れ、若き五右衛門』(講談社)などの歴史小説、また体験的新左翼小説『彼方への忘れもの』『あれは誰を呼ぶ声』(アーツアンドクラフツ)を刊行。

「2021年 『ここは何処、明日への旅路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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