本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062189781
みんなの感想まとめ
新しい環境に適応しようと奮闘する少女の物語は、家族の複雑な関係や性マイノリティという重いテーマを軽妙に描き出しています。主人公ミドリは、父親の新しい恋人との同居を始め、新しい学校での生活に戸惑いながら...
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
重田ミドリ・小学3年生
住み慣れたN市を離れて、父親・広の新しい恋人
カメラマンの平野源三の家で暮らす事に…。
新しい学校にはなかなか馴染めない
でも、新しいお家での暮らしは楽しかった。
キャリアウーマンの母・貴美子とは月に一度会っている。
貴美子は広の新しい恋人が男性だという事が受け入れられない。
ミドリが4年生になると、学校や保護者の間で広と源三の事が
噂となり、苛められるようになる…。
読み始めは、表紙のイラストやタイトルから、少しへんって言われる
女の子ミドリちゃんの物語かと思っていたが…。
父の広と源三の漫才の様な掛け合い…。
二人の関係は何…?
広と貴美子の別居の理由は何…?
えーーっ。広と源三が恋人でそれが別居の理由だったの…。
軽妙で軽やかに描かれていたが、性マイノリティーという
とっても重いテーマを扱った物語でした。
完璧主義で母親の役割を演じているような貴美子は好きになれなかったけど、
そんな彼女の育った家庭環境を思うと、彼女も犠牲者だったのかなぁ。
父親の余りにも空気の読めなさや、失言の数々もイラッとしちゃった。
源三の強さや素敵さは、辛い過去を乗り越えたからこそなんですね。
後半は重かったなぁ。
源三の過去や性マイノリティーの人々の生き辛さ
ミドリが広と源三のキスシーンを目撃してしまい
とっても傷付く所は、切なかった…。
大人達はそれぞれに心を砕きミドリちゃんの事に思いを馳せていますが、
思春期の子供が普通から普通じゃない境遇に置かれ、
普通じゃない人を排除しようとする世の中や心の狭い人々
どんなに心を砕いても傷付けてしまう。
ラストは苛めを受けているミドリを貴美子に預けていて、
それでも、広と源三にはミドリが大切で愛おしくて迎えに行く…。
明るく希望に満ちた終わり方をしていますが、
ミドリの気持ちは本当はどうなんだろう…。
ミドリの笑って過ごせる居場所が出来ると良いなぁ。 -
ストーリーやキャラクターはもちろんのことだけど、端々の表現がとても好みでザクザク刺さってきた。
初読だったけど、他の作品もぜひ読んでみたい作家さんでした。 -
「普通」じゃない家族。
そんな家族のそれぞれの孤独や葛藤や幸せを取りあげた物語り。
つらい時は寄り添って、嬉しい時は共に笑い合う。
そんな家族を目指す温かく優しい人たち。
「こんな夜を、だれもが過ごしているのかもしれないと貴美子は思った。自分だけがかわいそうなつもりになっていたけれど、世界中のだれもが等しく、こんな夜を過ごしている。そう思うことには、なにかをたちどころに解決してるわけじゃないけれど、今夜の孤独をほんの少しでも慰めてくれるだろう」。(165ページ) -
ミドリは小3で、父と父の恋人の源三と3人で暮らすことになった。
慣れない転校先の小学校には意地悪な子がいて、
ピアノのレッスンも受けられないけれど
能天気な父と、カメラマンで軽口ばかりだけど信頼できる源三と、
時々家にやってくる花世との生活は、あたたかくて、大好きだった。
楽観主義の父と完璧主義の母の埋まらない溝、
ゲイであることによって生きづらさを抱えていた源三
そんな源三のことが好きだった花世
離婚予定の両親に挟まれるミドリ
みんなの事情と考えが色々で、生きるって大変。
もっと自由に生きることができればいいのに、世間の目が厳しい。
幸せになってほしいなあ。みんな、って思った。
久々に面白い本読んだなあ。 -
小学生って残酷だよね。
一応、今は性の多様性を受け入れようという建前で世の中動いてるけど、子供の本質は時代に応じてそう簡単に変わるわけではないから。
親のことを罵られたり、笑われたりするのはつらいよ…
ミドリが内履きの中で足の指をギュッとしたという描写が、ミドリの怒りやら恥ずかしさやらいろんな感情が伝わってきて悲しくなった。
特に、この本の舞台は田舎なのだ。
田舎は、「普通」から外れることに対する拒否反応が強いし、噂もすぐ広まる。
都会なら、少しは違ったのかもしれないけど。
大人には大人の事情というか、その人が歩んできた歴史があるんだろうけど。
それに子ども巻き込んだら、やはりかわいそうだよ…と思いました。
ミドリがどちらの選択をしても、近い将来、ミドリが後悔したり、悲しんだり、自分を責めたりすることが目に見えてるよね。
ミドリ、強くあれ。 -
ミドリかえってくるかなぁ
-
こういう家族モノによわい・・・
-
-
ミドリの家族の物語。
それぞれのヒリヒリするエピソードを、作者は決してなあなあにせずに丁寧にすくい取って描き切る。
それがとてもリアルで、家族の一人一人が一生懸命生きていることが伝わってくる。
ミドリはとても苦労した子どもだけど、将来はきっと明るい。願わくば、どんな形の家族も法的にも世間的にも受け入れられる社会になりますように。 -
可愛い表紙に惹かれて購入。アットホームでほんわかした話かと思いきや、なかなか厳しい現実でした。私が知らないだけで、意外と現実にもある 話なのかも。唯一救いだったのは、ミドリがみんなから愛されていることだな。花世ちゃんのエピソード、切ないけど好き。一番心に残った。
-
2015.8 市立図書館
お初の作家さん。
読みやすくて、おもしろかった。 -
お父さんとお父さんの新しい恋人(男)と小学生のミドリのいびつな3人のいびつな共同生活。
-
15/02/22
まあ言ってしまえばおとなの勝手な都合に悩まされる女の子の話で、その勝手な父親とその彼氏(ホモ)と、元妻(正式にはまだ別れていない)の話。
短編でそれぞれ語り手が変わるしくみ。
下世話な話なんだけど下世話じゃないの。
・気にしてたらキリがないし、それに私はもう知ってるんです。ここが世界のすべてじゃないって」(P250 セルフポートレイト) -
ゲイの人は、男の気持ちも女の気持ちもわかるハイブリッド感覚があると思っていて、その分、人の倍、痛み喜びも受け取ってしまうんだろう。
ミドリの母も、変わっていけばいいなと思った。
人から祝福されない恋愛ってツライ。なんだか出てくる人たちみんなを応援したくなる本だった。 -
15歳のミドリは、ゲイの父親広と父のパートナーの源三の三人で暮らすことになる。普通の家庭ではないことから、周りから白い眼で見られ傷つくミドリであったが・・・少し荒いところはあるが、将来が楽しみな作家だと感じた。
-
小3のミドリは父の恋人、源三と3人で暮らしながら小学校に通っています。転校生でいじめられがちなのにこの家庭環境…。かなりかわいそう過ぎます。特にこの二人の大人がなってない!もう少し子供向けに書いて欲しかったです。でも引き込まれました。ラストも良かったです。
-
えー、なんだろう。解決してないのに読後感はむしろ良好。
ミドリは何を、どう、選んでいくんだろう。
ところで、源三の画のイメージがなんでか『ハイキュー!!』の東峰旭なんだが。うん。あの絵をもう少しオノナツメっぽくした感じで。我ながら、何故かよく分からないのです。
著者プロフィール
吉川トリコの作品
本棚登録 :
感想 :
