猫弁と魔女裁判

著者 :
  • 講談社
4.19
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本棚登録 : 434
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062189989

作品紹介・あらすじ

百瀬太郎(ももせたろう)は、青い瞳の女性国際スパイの強制起訴裁判に、指定弁護人として選任された。
挙式の相談に乗ってくれない百瀬に困惑する婚約者の亜子(あこ)。
事務所に帰ってこない主を待ちわびる野呂(のろ)と七重(ななえ)。
飼い主と会えずに寂しい日々を送るテヌー。
百瀬の事務所を手伝う赤井(あかい)、百瀬の身を案じる法律王子と透明人間、百瀬を利用しようとする業界最大手法律事務所の秦野。
一心不乱に裁判の準備をする天才弁護士は、シリーズ最終巻にしてついに法廷に立つ。

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな猫弁シリーズの1冊ではあるが、これはちょっと、焦れったくてムズムズしてしまう。ずっと、煮え切らない百瀬と、どこまでも健気な亜子の関係ですらムズムズなのに、今回は百瀬の親子関係までがムズムズで、ムズムズ年間大賞満場一致ってくらいのムズムズ具合です。
    当分猫弁シリーズ続くわ、間違いなく。

  • 楽しみにしていたシリーズ最新刊にして、最終巻。
    もったいなくてゆっくり読もうと思っていたのに、
    読み始めたらいつもの通りあっという間。
    つっこみどころのあるのもいつもの通りだけど、
    そんなの気にならないくらいあったかいお話なのもいつもの通り。

    このまま「いつもの通り」また新作が出てくれるといいのになぁ。

    「本当に悪い人」が一人も出てこない猫弁の世界と人物たちみんなが愛おしい。
    きっといつまでも大好きなシリーズです。

  • シリーズ5作目。
    まさかの展開、でもほっこり泣ける。百瀬太郎の母からの愛情は確かにあったのだと分かって良かった。顔を覚えていなくても、容姿を変えていても、声を聞かなくても母だと分かってしまうのがすごい。
    大福亜子の父も結婚を認める感じになったし、結婚式は延期にしても同棲が始まるのかな?という感じで、進展して良かった。

  • 猫弁さん、とうとう最終巻なんですね。さみしい。

    私のはじまりがドラマからだったので、
    いつもみたいに配役にぶつぶつ(笑)言うこともなく、楽しみに読んでました。

    保護猫ちゃんとか、かわいそうな猫ちゃんが出てきても、
    いつも最後は、ほっこりと安心させてくれて…。

    #テヌーの憂鬱は、胸がいっぱいになってしまいました。。
    そうだよね、人間の行為は(たとえ良かれと思ってしたことでも)
    猫ちゃんからすれば、こんな風に感じちゃうよね…。

    百瀬が万事休すのとき
    「空を見上げなさい、頭蓋骨と前頭葉の間に隙間ができて、新しいアイディアが浮かぶのよ」
    という母親の言葉を守り続けているところが好きでした。

    亜子、野呂、七重、まこと先生、大家さん、みんな愛すべき登場人物。
    そして、なによりテヌーとたくさんの猫ちゃんたち♪
    めでたしめでたしで、良かったです!

    こんな法律事務所、本当にあったらいいなぁ~。

  • 百瀬が猫弁ではなく、強制起訴の指定弁護士として法廷に立つことになり、事務所を離れて奮闘します。その間の亜子、七重、野呂さん、テヌー。たくさんの百瀬を理解してくれる人たち。これまでの4冊があったからこその思いがギュッと詰まった一冊でした。ラストは思いがけなくドキドキしました。エピローグ直前の亜子の一行のセリフがとても印象的です。シリーズ5冊しっかり楽しませてもらいました。数年後の二人や事務所も覗いてみたいです。

  • そのシリーズ最終回ですって
    全く知らなかったです
    ドラマのことも……
    ずれてますのでごめんなさい
    読みやすいです
    大山淳子さん
    あずかりやさん の著者だあ
    うーん納得
    すっかりファンになりました
    ≪ 弁護士は 人と猫との しあわせを ≫

  • 見終わったらほっとしました。
    ようやく、百瀬さんが弁護士になった理由がでてきますね。
    よかったよかった。なエンディングにほっこりしました。

  • 2016/08/08
    移動中
    シリーズ完結。相も変わらずシリアスさを内包しながら
    ほんわりと終ります。

  • うっかりシリーズ三作目から読んじゃってこれが最終巻とか。ラストに相応しい盛り上がりでした。
    お母さんと百瀬さんのやりとりにほろり。
    百瀬さんと大福さんは相変わらずかわいらしいなー

  • 『猫』も『弁護士』も『天才の設定』もスパイスでしかなくて、本質は『いい人』百瀬太郎とその周りに不思議と集まる『いい人達』のお話と思っております。毎巻、感動させられる稀有なシリーズでした。完結後に一気に読めてやぶさかではない。 猫のお弁当の話ではないですし、表紙から想像されるほど恋愛要素はきつくないです。

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に『赤い靴』、『通夜女』などがあり、「猫弁」「あずかりやさん」など発行部数が数十万部を超える人気シリーズを持つ。

「2022年 『犬小屋アットホーム!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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