蜂に魅かれた容疑者 警視庁総務部動植物管理係

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062190268

作品紹介・あらすじ

新興宗教団体『ギヤマンの鐘』にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内とその近郊の各地でスズメバチが人を襲う事故が、連続して発生する。その中には高速道路を走行する自動車内で蜂が人を刺すという重大な事例もあった。本庁の総務部総務課動植物管理係の須藤友三警部補と部下の薄圭子巡査は、蜂の事故の捜査を始めるが――!?

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、蜂を利用した事件。
    動植物の専門家である薄とのトンチンカンな会話の応酬が面白い。

  • 新興宗教団体にかかわる事件で、捜査を指揮していた警視庁の管理官が銃撃された。庁内が緊張に包まれる中、都内近郊の各地ではスズメバチが人を襲う事故が続けて起こる。その中には高速道路を走行する車中で蜂が暴れるという重大な事例も―。本庁の総務部総務課動植物管理係の須藤友三警部補と部下の薄圭子巡査は、捜査一課からの依頼で蜂の事故の調査を始めるが―!?平穏な日常を脅かす小さな「兵器」に、警視庁の「いきものがかり」コンビが立ち向かう!窓際警部補と動物オタクの女性巡査が駆ける!スリルと抱腹の最新警察小説!!


    シリーズ2作目。

    1作目が短編集だったので、
    今回も色んな動物が出てくるのかと思いきや、

    今回は長編という読みごたえある作品だった。

    相変わらずのコンビの面白さに加えて、
    どうなるんだろう、というミステリアスで真面目な部分もあり、

    シリーズ1作目とはまたテンポが違った面白さがあった。

    飽きさせないな~、と読み終わって感心!

  •  宗教法人「ギヤマンの鐘」の捜査を進める警視庁刑事部。 激しい交戦が続く中、捜査管理官が凶弾に倒れてしまう。 捜査一課が浮足立ち、色めきだった雰囲気が広がるも総務部の生き物係は蚊帳の外。 そんな中スズメバチを使った事件が相次ぎ捜査にあたる生き物係、蜂を扱う犯人の狙いは? 教団との関連性は?

    総務部動植物管理係シリーズの2作目。 スズメバチを扱う犯人と怪しげな教団に総務部のコンビが立ちはだかります。
    もう薄圭子ちゃんと須藤警部の仲が可愛すぎて面白すぎる!! 壮大な謀略と意外な犯人、薄圭子ちゃんの長所を生かした推理と見所多しです。 

  • TVでスズメバチ駆除をよく見ているせいで、性質などだいぶ知っていて、ストーリー上の説明を読むのが面倒に感じた。今回の主役だから仕方ないけど。。

    あと少し短めのストーリーだったら、一気に話に引き込まれてスリル味わえたかも。

    とはいえ、このシリーズ続けて読むと思う。

  • 昆虫を使った事件解決なら、断然、川瀬七緒の法医昆虫学捜査官シリーズの方が面白い。この手の方面が好きな方は、そちらをお勧めします。

  • スピーディな展開やのにすごく時間をかけて読んでしまった…。たぶん、さくさく読んだらもっと面白かった。
    薄さんが本気(?)を出したときがめちゃくちゃカッコイイのに、普段の天然ぶりがちょっと面倒臭いかなーとは思った(すいません)。著者の作風ってこんな感じやったっけ?
    あと、須藤さんの「昭和のたたき上げ」キャラが何とも言えない…(笑)。
    ミステリは、めちゃくちゃ面白かった。そんなん、あるんー!と思いつつ楽しんだ。薄さんと須藤さんの会話でちょっと見えない部分があったけど、どうもこの本はシリーズ二作目やった模様。一作目も読んでみよう。こんな特異なネタのミステリが二作も続くなんて、すごいな。


    ■■■■


    ■転飼(てんし)

    巣箱を自宅から離れた土地(蜜源地)へ移動させながら、蜜を取ったり、越冬をさせる飼い方

  • 前作と違い、今作は長編。
    薄ちゃんが意外と戦闘能力高くてびっくり。

    警察の偉い人が銃撃されたり、新興宗教が関わっていたりと壮大な事件になると思いきや…

  • 警視庁総務部動植物管理係シリーズ2作目。今回は長編ですが、須藤警部補薄巡査ともに前作より性格がデフォルメされていると感じました。特に薄巡査との言葉遊び的部分は楽しかったのですが少ししつこく感じてしまったのが残念です。ストーリーは蜂に関する薀蓄が大変勉強になり恐怖も感じながら読み進めました。薄巡査の知識は本当にすごいです。ギヤマンの鐘も絡んで最後まで一気に読まされてしまいましたが事件自体はあっさり目でした。新顔の田之倉刑事がいい味を出しているので是非彼も含めてシリーズの続きをお願いしたいです。

  • 小さな子供とお父さんみたいな薄と須藤の凸凹コンビが微笑ましい。最後の警察博物館でのお決まりのドタバタがすき。

  • 評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    新興宗教団体にかかわる事件で、捜査を指揮していた警視庁の管理官が銃撃された。庁内が緊張に包まれる中、都内近郊の各地ではスズメバチが人を襲う事故が続けて起こる。その中には高速道路を走行する車中で蜂が暴れるという重大な事例も―。本庁の総務部総務課動植物管理係の須藤友三警部補と部下の薄圭子巡査は、捜査一課からの依頼で蜂の事故の調査を始めるが―!?平穏な日常を脅かす小さな「兵器」に、警視庁の「いきものがかり」コンビが立ち向かう!窓際警部補と動物オタクの女性巡査が駆ける!スリルと抱腹の最新警察小説!!

    なあるほどと感心でも出来て、ささっと読了も出来る。
    話も出てくる人達もそれぞれ魅力的なのだが、須藤と薄のやり取りが子供っぽ過ぎて痛々しい。動植物馬鹿なドジな女性を描きたいのだろうが・・・通り越している感が否めない。

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著者プロフィール

大倉崇裕(おおくら たかひろ)
1968年京都府生まれ。学習院大学法学部卒業。97年、「三人目の幽霊」で第四回創元推理短編賞佳作を受賞。98年、「ツール&ストール」で第二十回小説推理新人賞を受賞。2001年、『三人目の幽霊』でデビュー。代表作である白戸修シリーズ、福家警部補シリーズ、警視庁いきもの係シリーズは、いずれのシリーズもTVドラマ化されている。

「2022年 『殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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