背乗り ハイノリ ソトニ 警視庁公安部外事二課

著者 : 竹内明
  • 講談社 (2014年9月18日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062190398

作品紹介

背乗り【ハイノリ】とは、諜報員や犯罪組織の構成員が、行方不明者などの戸籍を乗っ取って、その人になりすますこと――。

知られざる日本の闇、公安捜査の内実に迫る、衝撃作!

背乗り ハイノリ ソトニ 警視庁公安部外事二課の感想・レビュー・書評

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  • TBSのニュースキャスターである竹内明氏が描き下ろしたスパイ・ミステリー小説。複雑に張り巡らされた伏線から紡ぎだされる、真実。
    公安、政治家、官僚などが登場し、それぞれの組織や個人の思惑が蠢く世界を描く。

    MOZUより面白いので、TBSでドラマ化されることに期待!

  • さすがにテレビ出身の方だけあって、読みながら映像が浮かんできます。ぞっとする部分、ニューヨークでの情景、はたまた日本の地方でのやりとり、手に取るようにわかります。
    しかし、公安と警察の関係や政治家の裏側というのはこんなものだということを初めて知った気もします。果てしなくノンフィクションに近い小説の手法はお見事!

  • 背乗り【ハイノリ】とは、諜報員や犯罪組織の構成員が、行方不明者などの戸籍を乗っ取って、その人になりすますこと――。
    知られざる日本の闇、公安捜査の内実に迫る、衝撃作!
    日本警察に巣食う中国のスパイ”潜入者”(モグラ)の罠にかかり、公安警察を追われた元エース・筒見慶太郎。組織の論理で切り捨てられ、家族さえ失い、失意のうちに左遷され、いまは在NY日本国総領事館の警備対策官として抜け殻のような生活を送っていた。
    だが、国連総会での演説のため訪米した外務大臣・黒崎倫太郎の毒殺未遂事件が発生。筒見をハメた中国諜報員の影が事件の周囲にちらつく。同じ頃、日本ではかつての上司で“影の公安部長”と呼ばれた男が変死する。
    外務大臣を狙った美女の正体は。公安警察が組織をあげて隠そうとするスキャンダル“ゼロ号ファイル”の中身とは。そして、日本の中枢に潜り込んだ、名前も戸籍もニセモノの人物とは誰か――。
    仲間も権威も信じない捜査至上主義者、公安警察“最後の狂犬”が再び走り出す。
    「読んで背筋が凍った。日本警察のなかには、こんな潜入者(モグラ)がいるのかもしれない」(公安捜査官)
    「我々が一緒に仕事をしたいのは、こういう捜査官(オフィサー)だ。日本にはこういう優秀な捜査官も実在する」(FBI捜査官)
    本物の各国スパイハンターからも異例の賛辞を受けた注目作、登場!

  • やはり あの一連の事件 事象は本当だったんだとフィクションなのに点と線がつながりました。話の流れがリアルである 

  • 献本企画に応募して良かった!面白い作品です
    公安もの・・・最近はのMOZUとかダブルフェイス 潜入捜査編(もろ背乗り)とかで西島秀俊さんをイメージします
    ダブルフェイスかな?と思っていましたが、実際は幻夜行(白夜行からの)のような生まれた時の境遇…(略)
    物語は取り返しがつかない過去の傷跡がほのめかされながら、ある事件に巻き込まれる男たちが描かれる
    公安が世界のからインテリジェンス機関と認められている活動も、いくつかの作品を通じて国民にも周知されてくるだろう
    あらゆる情報を国策のために収集整理している断片を現代の世界情勢を絡めながら書かれているのが興味深いです・・・ただ、作品としては視点を変えた時に読者が付いていくのに苦労するところもありそう
    もう少しこなれたほうが物語に入れ込めますね
    ラストのバラシ方は得心の行くものであるけど、もう少しだけ膨らませて映像的に「ほお~!」となる描き方もできそうでしたね(←欲張り!

  • テンポが良く凄く面白い作品だった

  • ブクログのキャンペーンで頂きました。
    多分、初めて読む警察小説になると思います。
    屑な政治家やキャリア組、役に立たない官僚、凄腕FBI、苦労する下っ端警官と、登場人物関連はテンプレートですね。
    それでも、ストーリーがいいので、引きこまれます。
    ですが、会話文に結構雑な感じがありますね。
    誰と誰が会話しているのか、わかりにくい場面が多いです。
    筒見と貴志で尾行時の会話、回想シーンでの筒見を止める岩城の会話、南部と奥野が福星楼に行った時の会話、別荘での富松と筒見の会話等幾つかわかりにくい場面がありますね。
    TVの人だから、TVでのシーンを想定して書いているのかな?と思ったり。
    あと、筒見に詰め寄られた森安の口調もなんかおかしい。
    あとキャラ設定もちょっと雑かなと。
    ストーリーが良いのにもったいない。
    結構人死には出るんですが、あんまり表に出てこないので、ほぼモブですね。
    まともに出てくるようなので、死んだのは桜庭ぐらいでしょうか。
    この桜庭も最初の岩城との対面と、その後岩城が桜庭に託す場面とで、関係性が微妙な感じになります。
    筒見のところに来た桜庭と、岩城のトコロにいた桜庭もなんかキャラ違う感じでしたね。
    モブ系にはなるけど、南部のキャラもなんかおかしい。
    奥野とキャバクラに行った時と、筒見に清水を引きあわせた時のキャラに違和感。
    エピローグの劉剣もなんだかなという感じですね。
    筒見と岩城の物語なんでしょうかね。
    他の重要そうなキャラが結構適当でないがしろにされてるような気がします。
    特に黒崎、森安、浜中あたりは。
    そして浜中忠一。ずーっと、「ハマナカチュウイチ」と読んでいました。
    なので、大志田兄弟がらみのシーンで出てきた「ターさん」がさっぱりわからず、奈津美が暴行されて、ターさんと分かれて、浜中と結婚したのかと勘違い。
    エピローグ読んでてようやく気が付きました。「ハマナカタダカズ」と読むんだと。
    これで一気に全部がつながって、そういうこととか納得。
    モグラそのものについては、なんともあっさり。
    公安そのものは体制が特に変わるわけでもなく。
    事件も解決したんだか、してないんだか。
    貴志のキャラについては、最初に筒見と行動した時に一人だけおちゃらけたキャラなんだなというのがわかるので、まだ良いほうですかね。
    おちゃらけたキャラが仮面なのかどうなのかわからないですが。
    貴志を襲った相手も出てきましたが、そこには結局触れないようですね。
    エピローグ付近を読んでいて思いましたが、なんかかなりぶん投げてる部分が多いかなと。
    黒崎倫太郎の正体とか、過去の罪とか、なんか雑に片付けられた感じです。
    話そのものは面白いんです。
    だから余計にこういった雑な部分が気になりますね。
    ほんともったいないと思います。

  • 献本企画に応募したら当選しました。

    さて、「背乗り」とはなりすましのこと。「諜報組織や犯罪組織の構成員」の行為を指す用語で、バリバリのスパイ小説であります。

    過去の捜査失敗から解散した公安チームの面々が、真相を暴くという物語。登場人物一覧が、翻訳の上下巻小説並みに詳しいので、どうなってるの?と思ったが、ほんのチョイ役も含まれていました。

    尾行のシーンや推理を構築していく場面など、キラリとひかるところがあるので、次回作に期待します。

  • 筒見慶太郎は元警視庁公安外事二課係長。八年前、上の命令を無視して捜査を強行し、危うく国際問題を引き起こしかけた件で公安を追われ、今はニューヨークにある日本国総領事館の警備対策官。中国に対する人権外交を謳い滞米中の外務大臣黒崎がホテルで倒れたという報を受ける。命はとりとめたが血液中に薬物が検出された。自殺か他殺か。総領事の命を受けて筒見は帰国する。

    同じ頃、世田谷では筒見がオヤジと慕う「影の公安部長」浜中の死体が発見される。臨場した元公安外事二課で今は巡査の岩城は現場にあった拾得物の中身が外事二課の秘密データだったことを元係長の筒見に告げる。八年前の筒見の暴走は、公安の中にいるモグラを暴くためだった。筒見は、モグラの妨害工作で解体されたかつての仲間を集め、事件を解明しようとする。

    映画『裏切りのサーカス』の原作、ル・カレの『ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ』で知ったが、<モグラ>というのは、諜報機関に潜入した敵対組織の諜報員を指す隠語だ。非情なスパイの世界にあっては、敵を欺くために味方を売るまねさえせざるを得ないこともある。その過程でずるずると深みにはまり込んでしまう。その結果としての二重、三重スパイはよくある話だ。

    敗者の烙印を押され、組織を追われたかつての仲間が再結集し、権力の闇に巣食う悪者をあぶり出すという設定。天才的なスパイ・ハンターながら組織を追われ、一匹狼となった筒見。サラリーマンの悲哀を感じながらも交番巡査の職務を真面目に遂行する正義漢岩城、ミステリアスな美女サラ、隻脚の中国人スパイ劉と役どころも揃っている。

    尖閣の問題や民主化運動の高まりを受けて、対中国外交は日本にとって喫緊の課題となっている。関係者に言わせれば、スパイ天国になっているという日本が舞台。インテリジェンスに関して無防備とされる国家にあって、国家の屋台骨を陰で支える「ダーク」な組織、今流行りの公安警察の内部を描くことで、読者の興味をそそる内容となっている。

    親に隠れてハクビシンに餌をやる少年や、父に虐待される兄弟の話を挿入し、非常になりがちなスパイ戦に情味を添えるのも忘れない。特にニューヨークを舞台にした前半の滑り出しが小気味よい。音楽や食事、犬を連れたジョギング、と海外のミステリを読んでいるようだ。肝心の後半だが、直接の事件の謎は解明されるものの、背後に巣食う闇には手をつけずに終わっている。シリーズ化を考えているのかもしれないが、これで完結というのなら、もう少し余情というものがあってもよかったのではないだろうか。

  • 読み応え充分の物凄い話だった。作者はニュースキャスターらしく、話が妙にリアル。

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