- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062190633
作品紹介・あらすじ
今、何が起こっているのか? 私たちはこれからどこへ向かうのか?
複雑化する現代社会で「生きづらさ」を抱える人々に、新しい人間観「分人主義」を提示して大きな反響を集めた作家・平野啓一郎。本書は著者が、同時代の政治経済社会から文学・アート・エンタテインメントまで、多様な現実の事象と向き合って生まれた思考の軌跡としての評論・エッセイ、および各ジャンルの第一人者との対話をあわせて収録する、7年ぶりのエッセイ&対談集です。いわば平野自身による「分人主義」実践篇として、様々な場面で、様々な視点で、様々な智者と共に「今」を考え、未来へのヒントを提供する、待望の一冊。
感想・レビュー・書評
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(2024/01/23 4.5h)
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途中難しくてわからない箇所もあったが、平野啓一郎さんがぎゅっと詰まった一冊だと思った。横尾忠則さんとだけ、長電話をするというのもわかる気がした。
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作者の文学、アート、音楽、ファッションといった様々な分野への造詣の深さには感服せざるを得ない。自分と同い年くらいなのに圧倒的な知識の差を感じ、恥ずかしくなる。
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社会からアート、エンターテイメント、そして文学まで、多様性における生命力(強い影響力を持つこと)が何処に向かうのかをエッセイと対談で考察、通低するのは個人の多様性である分人です。本丸の文学についてはやや難解ではあるものの他の分野での著者の博覧強記ぶりには驚かされる。先日参加した人工知能のイベントでは暦本教授と対談もされていたので、次は人工知能関連のエッセイにも期待したいところです。
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過去に発表されたエッセイと対談集。
アートやエンターテイメント、文学についてのエッセイが中心だが、元ネタが分からないので理解も中途半端。
けれど、新たなアーティストを知ったのでそれだけでも得した気分。
対談は、森達也氏とのものが特に面白かった。
ノルウェーで起きたテロ事件の話(P122)はとても考えさせられた。 -
平野啓一郎さんの、知識の広さや、感性の多様さがわかる本。他の著書やコラムなどで読んだ内容もありましたが、様々な切り口の対談などは、とても読みやすく面白かった。まだ読んでない平野作品を読みたくなった。
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世の中をこういうふうに批評し、それが急所を突いているかもしれないと思わせる文章に出会った感じ。落ち着いてる。小説は未だだが読んでみたい。若くして逝った父親のことを書いたところは何度か読み返した。