本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
本 ・本 / ISBN・EAN: 9784062190657
感想・レビュー・書評
-
「藁の下で蠢いていたもの-それは、小さな楽器だった」
《藁の夫》より
「折り合いをつけるべき相手というのが、他人であるうちは、若かった。その相手は、ついには自分のみとなり、わたしたちは死んでいく。だから靴は、磨いておくべきだ。」
《男鹿》より
これらが究極の愛なのか、ただの変態なのか、私には全くわからない。
どの作品の主人公も私の価値観に照らし合わせたら絶対に変態だったし、そんなひとたちでも愛と呼ばれる行為(私にはそれが愛だとは全く思えない)をしているんだから、まあたぶん割となんでも許容される世界なんだなと思った(思うことにした)。
これに安堵感を覚えるのは絶対に間違ってる気がするけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
天才岸本佐知子による変な恋の物語たち。
さすがにぶっ飛んだ話が集合してましたわ。 -
村田沙耶香さんがぶっちぎりに良すぎて他はもう頭に入ってこなかった。
-
どの作品も普段の日常からしたら余りにも「変」な状況や設定や主人公達で描かれている。そこに潜む様々な「愛」のかたちに触れるとき、読み手の想像力はその「変愛」を享受してーーここにも編者が望んだと思える愛があるーー、その愛の純度の高さに驚嘆するだろう。彩り豊かすぎる12編が単行本版では収録されていて、文庫版はどんな理由だか知りたくもないが1編収録を見送るという愚かしいほどの編まれ方がされているので、絶対に単行本版で読むことをオススメする。
-
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
読んでる時はパンチ力がないなあ、と感じていたが、読後、それぞれの持ち味を反芻してみると、いやいやどうしてくせものばかりです。最初の川上弘美さんが印象的だったな。村田沙耶香のトリプルは別の場所で既読しており損をした気分。
-
どこが愛?と思ったのもあるが面白い。深堀骨の作品が読みたくなってアマゾンで検索したが意外と高くて保留。
-
愛はどこに?
アンソロジーは好きでよく読むんだけど、読みたくない人のも読まなくちゃいけないから大変。
著者プロフィール
岸本佐知子の作品





