ファンタズマゴーリア

  • 講談社
3.12
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本棚登録 : 77
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062191159

作品紹介・あらすじ

ミラーワールドの少年マルテは、友人の実験に協力するために降り立った地上世界で、リヱカという人間の少女に出会う。リヱカは友情の印にとんぼ玉をマルテにわたし、マルテはお返しに時間を折りたたむことができるピーナツをわたす。元の世界に戻ろうとしたマルテは、なぜか未来の地上世界に行ってしまい、孫娘と暮らす老婦人となったリヱカと再会する。リヱカは50年間、ピーナツを大切に持っていたのだった。

マルテは賢い猿のイススリウス師に導かれ、女王リルンカ一世が統べる地中世界アタラクシアへ。マルテは前世の姿である少女マルタとしてよみがえり、ジャッカルの頭を持つマルコシアスや、多くの翼を持つ乙女マリ=ジャンヌら異形の仲間たちと合流する。軍隊に追われる仲間たちを救うべく、マルタは二つの剣を手にして立ち向かう。女王が聖なる生き物と敬う蝉の分身パンベロ―と共に、マルタたちは地上世界を経てミラーワールドへ戻ることを決意する。

しかし、仲間たちは地中世界へ行った記憶を喪い、一人ずつ姿を消していくのだった。最後のひとりとなったマルタは、再びリヱカと会うことは出来るのか?

とんぼ玉に導かれて、三つの世界を巡る少年マルテ。姿が変わっていても、時が経っていても、愛する人と再び会うことはできるのか――?  世界と時空を超える想いを壮大なスケールで描いた、著者の新境地を開く大冒険譚!

感想・レビュー・書評

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  • イラストが可愛く、初めての作者さんでしたが、読んでみました。時間軸が行ったり来たりなのでそこら辺は、理解を放棄しちゃいました。それより、作者が伝えたかったものとらえようとしたんですが・・・やっぱり雰囲気読みで終わりました。

  • よくわからないワールドだったけど雰囲気は好き

  • まずタイトルの意味が気になった。
    Wikipediaを参照し、引用する。

    「ファンタスマゴリア」
    ■英語で(走馬灯のように)次々と移り変わる幻影の意味。
    ■18世紀末にフランスで発明された、幻灯機を用いた幽霊ショー。ファンタスマゴリー。

    タイトルに関しては読み終わった後に調べたのだが、「幽霊ショー」の意には納得。
    作中でも、「人間世界における僕たちは、言うなれば白昼の幽霊かホログラムのようなものだ」
    (p.48 6行目)と登場人物の一人が言っている。

    しかし、いくら上っ面のものを調べたところで、よくわからないというのが正直な感想。著者が何を言わんとしているのかが理解できない。いや、そもそも明確な主張が必ずしもあるとは限らないか。「こんな空想があってもいいよね」というのを作品にするのだってありなのだから。

    『ファンタスマゴリアー光学と幻想文学』(ありな書房)を参照すれば、多少なりとも理解に近づけるだろうか。
    いずれにせよ解説が欲しい。表紙はエンタメ色全開なのに、中身は甘くない。文学って難しいなあと思いつつも、「読む」ってこういうこと(物語を構成している核に触れること)なのかなあと感じました。

  • 少年マルテと少女マルタの三つの世界を巡る冒険譚。
    西島大介の装丁の可愛いさよ。

    キャラクターが次々と現れ、世界はめまぐるしく転換する。
    たくさんの出来事に巻き込まれていくのに、これは運命だと信じて疑わなかった。気がする。

    「それはとてもロマンチックでファンタスティックでアメージングなことだよ」という台詞そのままに三つの世界はファンタスティックでロマンチックでアメージングだった。

    いまここに、ピーナッツがあったら、わたしはそれを噛むだろうか。ぽきり。

  • 日本では珍しめのファンタジーでした。不思議な感覚はありましたが、なかなか評価が難しいです。ストーリーはそんなにファンタジーの楽しさを感じるものでは無いし、寓話としても捉え方がいろいろありそうです。

  • おととい読了。岡崎祥久さんは二冊目。
    「バンビーノ」がけっこう面白かったので気になっていて、ふと思いついて読んでみたのだけど、このわけのわからなさ、なんか癖になる…!キーはやっぱり時間、なのかなぁ。なんでピーナッツなのとか、きっと訊いてはいけない。
    ほかの作品も、もっと読んでみたいな。

  • 3つの世界や時間を行き来する人々。旧世代と言われているがじゃあ何が新世代なんだろう。彼らは異形でよほどのことがなければ死なないのだがよほどのことが起きても「戦わない」。ぽかんと見ているだけ。変わり者のマルテ・マルタだけが武器を持って戦う。時間のはざまで戦う訓練を受けて実戦に臨み敵を倒すのは「あと1週間で15歳になる少年・少女」。おとなの形をしているものは戦わないし8歳の子供はなすすべもない。大人でもなく子どもでもなく男にも女にもなれる万能な年齢。

  • 人間世界、そのミラーワールド、地底世界、過去、未来、色々と行き来しながらの、童話的な不思議な世界だった。
    でも、よく分からなかった・・・。

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著者プロフィール

岡崎祥久(おかざき・よしひさ)
1968年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1997年「秒速10センチの越冬」で第40回群像新人文学賞、2000年『楽天屋』で第22回野間文芸新人賞受賞。著書に『バンビーノ』『南へ下る道』『首鳴り姫』『独学魔法ノート』『ctの深い川の町』『文学的なジャーナル』などがある。

「2014年 『ファンタズマゴーリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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