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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062191425
みんなの感想まとめ
恋愛を多様な視点から描いたこの作品は、連作短編集として、若者たちの複雑な恋愛模様を鮮やかに表現しています。各話では二人の語り手が存在し、同じ出来事でも異なる感情や解釈が浮かび上がることで、恋愛の微妙さ...
感想・レビュー・書評
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恋愛をいろんな人の視点から物語る小説でした。
あまり恋愛小説は好まない私ですが、比較的読みやすい内容です。
本当に、自分の感覚でしか恋愛できないんだなーと感じました。当たり前だけど、自分の気持ちも大切にしようと、そんなふうに思わせてくれる優しい本でした。 -
カンバラクニエさんの表紙に惹かれ、手に取ってみた。どんな内容かはよく知らず、でも加藤千恵さんなら間違いないだろうと思って読み始めたら、予想以上にハマった。彼女の作品はいつもそうなのだけど…やめられなくなり一気読み。
連作短編集なのだけれど、それぞれの話に二人の語り手が存在する。後輩/先輩、姉/妹、高校時代の同級生の男/女、などなど。背中合わせのストーリーは、同じ場面でも語り手を変えるとこんなにも状況の捉え方が異なるのかとぎょっとする。相手への嫉妬。報われない恋心。諦め。虚栄心。裏切り。…こう並べてみるとマイナスの感情ばかりだけど、決して後ろ向きな内容というわけではない。連作短編という形式で、それぞれの登場人物がゆるやかにつながりながら、自分の足元を見据えていく。
淡々とした文章の加藤作品の読みやすさは相変わらずなのだけど、作品を発表するほどにビターさが増していきますね。その苦さがクセになっています。短編のタイトル「この人かもしれない」、これは「運命の人に出会えたわ」的な恋愛ものなのかと思ったら、全然違いました(汗)自分の年齢的にも、一番この話がほろ苦くて共感できた。男女の関係、一筋縄じゃいかない感じが好きです。
全体的に、男のたよりなさというかダメっぷりが際立ちました。特に、計算高い女子を「天然」と勘違いし(養殖女子ですか?)翻弄される長谷岡君に「あ~あ」だよ。
若さゆえの、理想破れての躓きなんかがリアルで、いい年した自分でさえ「うう…」と呻きたくなる。でも、加藤作品のそんなところが好きなんだよね。不毛な恋愛から、何を学び、どう歩んでいくか。「こぼれ落ちて季節は」というタイトルも、うまいなと思いました。 -
6話からなる連作群像劇。1話ごとに2人の視点別に語られるという手法で、若者たちの恋愛事情を鮮やかに描き出した作品。
* * * * *
同じ出来事を共有していても、感じ方はそれぞれ異なること。
自分の言動に込めた気持ちを相手が正確に理解するのは意外に難しいこと。
そして人から見た自分と本当の自分には大きな違いがあること。
そんな、当然でありながら忘れていがちな事実が、この手法によってひときわ浮き彫りにされていました。
それぞれの一人称で綴られる、個人レベルでは決して小さくない出来事についての気持ち。共感してしまうところが多い作品でした。 -
こういう形式の小説は初めて。
あるシーンについて登場人物2人のそれぞれの視点から描かれていて、次は繋がりのある人に次々に焦点がズレながら一周する。
つながりを持った短編小説のようで長編小説。
みんな他人に憧れを抱きながら逆に誰かから憧れられて、キラキラして見えるあの人にも見えないコンプレックスとか事情とかもがいてるところがあって、自分の身近でこの本を実話で描いてくれたら絶対に読みたい。
他人から見たキラキラした部分を自分でも感じられたらいいのに。 -
ミニコメント
大学生の男女の機微が描かれた恋愛小説集。誰にでも起こりうる身近なストーリー。
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/571071 -
ひとつの物語を別の人物の視点から2サイドで書いた短編集。どこかのまちかどで今も繰り返されているかもしれないお話を紡ぐのがやはりうまい作家である。最初と最後は語り手が同じふたりだが年月がたち、みんな大人になっている。各話の登場人物は順番につながっていく。1話の脇役が2話では語り手という風に。
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いろんな視点から見たひとつの日常、少しずつ絡み合っていて面白かったです。みんな何かを思い、考え、何かを抱えながら生きてるという当たり前のことを改めて思い出させてくれました。
大学生の背伸びした恋は昔を思い出して心の奥がキュッとなった。最後には月日が流れて大人になっていて、結局その時はいっぱいいっぱいでも時は流れるし、その時の思いはいつまでも続かない。その時キラキラしていた人やものが数年先もキラキラしているとは限らない。キラキラし続けるにはたゆまぬ努力が必要、などいろいろ考えさせられました。
こぼれ落ちて季節はってタイトルもとてもしっくりくる。人生ままならないことは多い。それでも自分を信じて前向きにやってくしかないのかな。今の自分にはとても突き刺さります。ある意味いいタイミングで読めたのかもしれない。
話が収拾つかなくなるのはわかるけど、さつきや陽輔、真貴あたりの視点も見てみたかったなぁw -
フリーペーパーを作るサークルに所属しているメンバー、その友人や周りの人たちなどの連作短編。
一篇のなかに二人の語り手がいて
同じ場面が別の視点で繰り返されたり、
語りだしの言葉が同じだったりと、構成が凝っていました。
加藤さんの描く世界は、やはりどことなく切ない。
切ないだけで終わらず、
冷静に真理をついている気がします。
特に『向こう側で彼女は笑う』が女性としては
かなり共感できた。
いくら仲が良くても、友人と自分を比べてしまうこともあるし
言えないこともたくさんある。
なんだかやるせないけど女子の人間関係ってそういうところがあるのも現実。
最初の『友達のふり』と最後の『波の中で』は
愛と那美香という同じ人物が語り手なんだけど、
いい意味でも悪い意味でも、大人になったなーと感じた。
月日の長い間を感じる構成になっていました。
他の短編でも、その後がちらちらとわかったり
物切れじゃなく、続いてる感じがよかった。 -
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軽い感じで一気に読んだ
鼻の奥がツンとするような展開もあってせつない
交錯する想い、うまくいかないことだらけ
こういうことは、割とある -
学生の頃の爽やかで一生懸命だった、誰かを思う気持ち。軽やかに読めるピュアな小説を読みたい方にオススメ。
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佳奈美と梓の話が、何とも言えない読後感。
年齢も相まってなかなかしんどい。
同時進行で読んだ「消えていく日に」より
こっちの方が好み。 -
加藤千恵さんらしいオムニバス恋愛小説。
ちょっと切なくて、かなり甘い。 -
かるーく読める、加藤千恵さんの短編連作?
みんな片思い、それぞれが言えない気持ちを隠していて切ない -
短編で、視点が変わっていって、それぞれの主人公がどっかで繋がってる・・・ってのは好きやし、面白いけど・・・それからどうなったん!!!!?笑
10歳年下を孕ませた旦那とは結局離婚できたんか?転職繰り返してる年下の彼氏とは結婚したんか?・・・って気になるーーーw -
連作短編6編
恋愛のそれぞれのあり方を切り取って,鏡の裏表のように異なった二人の立ち位置から描く.短編ながら,人生の深みを感じる作品群だった.みんな迷っているんだなあ,と実感. -
1つのタイトルに対して2人の登場人物の目線で物語が進む。少しずつ話が繋がっていく短編集。コンプレックスも回りから見たら憧れだったり、視線が変われば見える世界は変わる。それならば自分を肯定できたら楽しく生きれるんじゃないかと思った本。
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面白かったです。ひとつのお話を2人の視点から描く連作短編集でした。恋愛って、人生って、ままならないなぁ。生きていく限り、変わらないことって無いよね、と思いました。那美香さんが幸せになって嬉しかったです。怖がらずにわたしも生きていこうと思いました。明日からの日々がまた楽しみになりました。わたしもがんばろ。
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それぞれの思いを抱えて、
見えない相手の気持ちを想像して
想像したって正解はないのに
想って想って。
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