反「ゆとり教育」奮戦記

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 17
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062191814

作品紹介・あらすじ

ゆとり教育で教育格差は拡大した!

AO入試と推薦入試で大学受験は有名無実化。日本の教育は崩壊しかかっている――。日本の知的基盤を破壊した「教育改革」に単身抵抗し、勝利。今も授業を通じて数学の魅力を伝えつづける熱血数学者の二〇年の「闘争記」

二〇年間、精力的に全国各地をとびまわり、教員研修の講演会や小中高の出前授業などで訪れた地はのべ四〇〇カ所以上。多くの著作、論文、メディアでも「ゆとり化」に警鐘を鳴らし、「生きた数学」の面白さ・重要性を伝え続けてきた。教育格差、「やり方」暗記主義、マークシート問題、大量採用されるゆとり世代の新任教員……。立ちはだかる巨大な問題に対し、ヨシザワ教授が導き出す解決策とは?

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい本でした。

    著者は、一貫して「ゆとり教育反対」の立場をとっています。
    しかし、その一方で、「一貫して『ゆとり教育支持』」の立場を認めています。
    そして、「ゆとり賛成」と「ゆとり反対」の間をふらふらしている人を、厳しく糾弾する。
    正しい姿勢だと思います。

    僕も個人的には「ゆとり反対」です。
    勉強がすべてではないですが、勉強は、いくらやっても損はないですから。

    それから、数学者である著者は、その立場から、数学教育における習熟度別の指導を強く訴えています。
    スポーツや楽器は、習熟度の個人差が大きいので、習熟度別に指導されている。
    数学も、習熟度の個人差が大きいので、習熟度別に指導すべき、という論法です。

    個人的には、数学の習熟度別指導には大賛成です。
    が、現在の日本の社会は、それを許容・受容できるほど寛容ではないのが一番の難点だと思っています。

    それにしても、著者の芳沢先生はバイタリティに溢れていますね。
    僕も見習わないと。

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著者プロフィール

芳沢 光雄(ヨシザワ ミツオ)
1953年東京都生まれ。東京理科大学理学部教授(理学研究科教授)を経て、現在、桜美林大学リベラルアーツ学群教授。理学博士。専門は数学・数学教育。国家公務員採用Ⅰ種試験専門委員(判断・数的推理分野)、日本数学会評議員、日本数学教育学会理事などを歴任。
著書に『分数ができない大学生』(共著、東洋経済新報社)、『新体系・高校数学の教科書(上・下)』『新体系・中学数学の教科書(上・下)』『離散数学入門』『群論入門』『算数が好きになる本』『今度こそわかるガロア理論』(以上、講談社)、『論理的に考え、書く力』(光文社新書)、『ビジネス数学入門(第2版)』(日経文庫)、『AI時代を切りひらく算数』(日本評論社)ほか多数。

「2020年 『AI時代に生きる数学力の鍛え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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