私の命はあなたの命より軽い

著者 :
  • 講談社
3.23
  • (19)
  • (110)
  • (182)
  • (45)
  • (9)
本棚登録 : 883
感想 : 178
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062192057

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最後の2ページが余りにも蛇足。
    「命の重さ」をテーマに、それまで丁寧に描写していって面白かったのに、結局妹の人間性に問題があったのでは趣旨がブレる。妹が善性だからこそ深く考えさせられる内容だったのに、結局妹が逆恨みのヤバい女でしたでは、それまでのカタルシスが無に帰す構成。

  • 身内って家族ってなんだろうね。相性もあるのだろうしどこまでも信じられるって思えるか正直不安。自分と相手の幸せが交錯すればそこに言葉にはしないが憎しみも生まれるかもしれない。

  • 嫁に行っただけでここまで疎外されるものなのか?
    主人公の自覚がないだけで、毒家族だなと思った。
    まさかの最後の裏切り……
    サクサク読めるけれど、気持ち悪い。
    恩を仇で返すとはまさにこのこと。
    イヤミス寄りかなと感じました。
    家族って一体何なのだろう……

  •  近藤史恵さんの世界はいろいろなジャンルをカバーされていますね。読み応えがあり一気に読了しました。シリアスな内容ですが、ラストがよくまとめられていて、読後感は悪くないです。「私の命はあなたの命より軽い」、2014.11発行。

  • 読みやすい文章でさくさく読めた。
    最後の最後に、どう考えてもうまく行っていないこの状況に対して盲目的な遼子が疑問だったが、作中の

    「立派なお父さんに育てられた自分が誇らしくて、父の独善的な部分や、自分勝手な部分から目をそらしてきた。
    仲のいい家族が自慢だった。家族とうまくいっていない友達を見ると、少しだけ優越感を覚えた。そうやって、自分の目にフィルターをかけてきた。
    自分が見たい父の姿だけ見て、それを誇りにしてきた。
    情けないのは父だけではない。わたしも同じだ。」

    という部分が、全てを物語っているのだと思う。遼子はいまだに自分の目にフィルターをかけている。結局人は変われないということなんだろうな。

  • 近藤史恵さんの本を久々に読んだ。
    今作もページを捲る手が止まらずに一気読みした。
    命の重さってなんだろうと考えさせられた。

    ラストは丸く収まったと思いきや…
    えっ!?どうなるのという意味深な結末だった。


  • 妊娠も出産もまだしたことがないから実感が湧かないけど、命の重さって何かを考えさせられる。

  • 何故?と気になり一気読み。
    後味悪い終わり方。仕方ないのかな、、、。

  • じわじわと明かされる真実の中に込められた
    読者に向けたメッセージ。
    とても考えさせられる物語でした。

    そして最後の1ページで鼓動が乱れました。

  • 鳥の表紙がかわいいと、図書館で手に取った。

    その割に、なんとヘビーな内容!

    家族だからつながっているとか分かりあえるなんて、幻想だなぁとあらためて思った。 

    特にお父さんが本書では考えを押し付けてしまっていたり、かといって彼が悪いかというとそうは言い切れない。他の成員も仲の良い家族を取り繕うなど家族の在り方って難しい。

    そしてラスト...

全178件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

近藤史恵の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×