洲崎球場のポール際 プロ野球の「聖地」に輝いた一瞬の光

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  • 講談社
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062192507

作品紹介・あらすじ

東京下町、戦前は遊郭で賑わった洲崎にプロ野球専用の球場ができたのは、昭和11(1936)年のこと。沢村栄治がノーヒットノーランを演じ、伝統の巨人阪神戦がここではじまった。しかし、わずか1年後の昭和12年にできた後楽園球場にその場を奪われ球史から消えてゆく。今年2014年は、巨人が誕生してから80年、来年は阪神がそれに続く。「悲劇の球場」の詳細を野球少年だった著者が丹念な調査のもと蘇らせる。

感想・レビュー・書評

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  • プロ野球の成り立ち、アマチュア野球のかつての人気ぶりといった、現日本の野球の歴史を凝縮した一冊。安住紳一郎の日曜天国のゲストに著者が出たときに、あとがきの1フレーズを安住氏が朗読。その声に、本書が彼の心にも響いていたことがうかがえた。

  •  子どもの頃に読んだ、プロ野球の歴史に出てきた話がたくさんあった。馬刺で沢村の腫れがひいたとか。
     ただ、洲崎球場のことは、名前くらいしか知らなかった。
     歴史を掘り起こした一冊として印象に残る。
     願わくば、戦後の混乱期についても、この雰囲気で歴史を語ってほしい。

     

  • 東陽町の江東運転免許試験場の近くに洲崎球場の跡地を示す記念碑があることは知っていた。
    昭和の一時期、後楽園が完成するまで、プロ野球のカードが行われていたのは知らなかった。そして、沢村栄治の伝説の投球のほとんどがそこでの出来事であったことを知った。

  • 職業野球創世記の伝説の球場、洲崎球場を軸に、プロ野球立ち上げからの歴史を追う。良質なドキュメンタリーを見ているような、映像が浮かぶような一冊。

  • 東京下町、戦前は遊郭で賑わった洲崎にプロ野球専用の球場ができたのは、昭和11(1936)年のこと。沢村栄治がノーヒットノーランを演じ、伝統の巨人阪神戦がここではじまった。しかし、わずか1年後の昭和12年にできた後楽園球場にその場を奪われ球史から消えてゆく。今年2014年は、巨人が誕生してから80年、来年は阪神がそれに続く。「悲劇の球場」の詳細を野球少年だった著者が丹念な調査のもと蘇らせる。

  • 草創期のプロ野球=職業野球の事情がよく分かる一冊。巨人軍もなかなか大変だったんですね。

  • プロ野球勃興期の昭和11年から13年までのわずかな期間に,東京は木場に存在した洲崎球場を徹底的に取材した結晶.
    生まれたての「職業野球」と蔑まれたプロ野球がいかなる想いを抱え,必死にその時代を生きたかという息遣いが聞こえてくる,非常に臨場感のある描画だった.

    洲崎球場のあった東京の東部はブルーカラーの集まる地帯であり,もともとは新聞を読まない層の集まる箇所であった.この本を読んでいると,プロ野球の発展は新聞社の拡販とどう切っても切れない繋がりがあったことがよく分かる.下町の人々が,戦争の足音が次第に大きくなる時勢のなかで野球に熱狂した様子の伝わる名著だと思う.

  • 以前住んでいた場所の近くでもあり、とても興味深く読めた。

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著者プロフィール

1974年(昭和49年)、神奈川県出身。99年、東京大学教養学部人文地理学科卒業。同年東急電鉄入社。渋谷ヒカリエ内の劇場「東急シアターオーブ」の開設を担当する。現在、同社広報部勤務。
2014年、初の著書『洲崎球場のポール際 プロ野球の「聖地」に輝いた一瞬の光』(講談社)により、第25回ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。
刊行後も調査を進め、1936(昭和11)年同球場で行われた初の優勝決定戦(巨人×タイガース)の映像を発掘、これまで幻と言われた、マウンド上で躍動する沢村栄治の投球シーンは、NHKニュースや番組で取り上げられるなど、衆目を集めた。

「2016年 『紀元2600年のテレビドラマ ブラウン管が映した時代の交差点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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